大学と専門学校の違いは!?

大学と専門学校では何が違うのだろう?特徴や制度を正しく知って進路選択についてより深く考えるきっかけにしよう。

専門学校と大学の違いって?

大きな違いは課程や取得できる学位・称号

専門学校の修業年限は学科によって1~4年制。最も多いのが2年制の学科で、全体の半数以上を占めている。修業年限2年制以上で「専門士」、修業年限4年制以上で「高度専門士」の称号を取得できる。

専門士が与えられる専門学校の要件

  • 修業年限2年以上

  • 総授業時数1,700時間以上

  • 試験等により卒業を認定している

高度専門士が与えられる専門学校の要件

  • 修業年限4年以上

  • 総授業時数3,400時間以上

  • 体系的な教育課程を編成している

  • 試験等により卒業を認定している

大学の修業年限は4年。大学では「学士」、大学院では「修士・博士」、短期大学では「短期大学士」の学位を取得できることが大きな違いだ。

専門学校は高校を卒業しないと入学できない?

入学には、高等学校卒業程度の学力が必要

専門学校の入学資格が認められるのは、主に次のような人だ。

  • 高等学校・中等教育学校を卒業した人

  • 特別支援学校の高等部や高等専門学校の3年次を修了した人

  • 修了年限3年以上の専修学校高等課程を修了した人

  • 外国で12年の学校教育を修了、またはこれに準ずるとして文部科学省が指定した人

  • 文部科学省が日本の高等学校と同等として指定した海外の日本人学校などを修了した人

  • 高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した人

ほかにも各専門学校の判断で、高等学校卒業に準ずる学力があると認めた18歳以上の人に対して、入学を許可するケースもあるようだ。

専門学校の認可校・無認可校って何?

学校教育法で定められた「学校」ではない教育施設は「無認可校」

無認可校は規制がないため、ユニークな教育を行うことが可能だ。ただし、修了しても正式な学歴とはみなされない。また、学割は発行されず、日本学生支援機構の奨学金の対象にもならない。

専門学校の選び方のポイントは?

チェックしておきたい大きなポイントは5つ

事前に情報を調べたうえで、複数の学校と比較し、先生や先輩の意見を聞いたり、オープンキャンパス、体験入学などに参加して選んでいくことが大切だ。

  1. 都道府県知事の認可を受けているか
    まずは認可校かどうか確認しよう。前述の通り、無認可校は通学の学割や公的な奨学金の適用外で、卒業しても正式な学歴にならない。

  2. カリキュラム、講師陣
    専門学校の教育内容は、学校ごとにオリジナル。カリキュラムの内容とそれに見合った講師陣がいるのか確かめよう。

  3. 施設・設備
    実習が大きなウェイトを占めるので、学生数に応じた教室の広さや設備が用意されているか見てみよう。

  4. 就職指導体制
    就職のためのカリキュラムが1年次から用意されているか、年間の就職指導のスケジュールが決まっているか、就職担当者は何人いるかなどをチェックしよう。

  5. 学費の総額
    初年度の総額や納入時期を調べよう。教材や資格試験のほか、研修旅行を行う学校も増えているので、学費は教育内容などとあわせて総合的に判断することが大切だ。

ここに掲載した内容は、専門学校の基本的な情報だ。各校の学科の種類や入試についてなど、より詳しい情報は関連コンテンツからチェックしたり、気になる学校のオープンキャンパスに実際に足を運んだりして、情報収集してみよう。

おすすめ記事