盛岡大学/栄養科学部の詳細情報

進展する高齢化社会に対応するため幅広いフィールドで包括的に支援することが求められる管理栄養士をめざし、栄養科学部では栄養素の役割や人体のしくみ、疾病の成り立ち、栄養マネジメント、健康・栄養と地域社会・環境の関わりといった「人間栄養学」を多面的に学びます。人間栄養学とは人々の健康な生活を栄養・食生活面から支援するために必要となる知識・技術で、本学ではその基礎から応用まで段階的・体系的に学ぶことができるようになっています。基礎科目を通して土台をしっかり固め、基幹科目・展開科目によって実践力を高めることで、あらゆる場面で人々の栄養・食生活に寄り添い、地域の健康長寿や幸福の実現に貢献する人材の育成をめざします。

管理栄養士必修科目として5週間＋選択科目として2週間、合計300時間以上の充実した臨地実習を経験できることが本学の大きな特徴の一つです。臨地実習で300時間を超える栄養系の大学はそれほど多くはなく、確かな実践力が身に付きます。

栄養科学科では1年次から学生一人ひとりに対してきめ細かな学修支援を行っています。管理栄養士国家試験受験に向けたサポートは3年次後期から本格化し、専任教員による授業や外部講師による対策講座、模擬試験の実施、管理栄養士国家試験出題ガイドラインに沿った理解度・知識定着度の確認などを行います。

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• 栄養科学部の倍率・合格最低点・合格平均点
• 栄養科学部の偏差値・入試難易度

幅広いフィールドで活躍できる管理栄養士をめざして

管理栄養士は、他の医療従事者と連携しながら対象者の健康やQOL（生活の質）の向上に寄与し、包括医療を担う人材で、科学的根拠にもとづいて栄養管理・指導を行い、健康増進、疾病治癒、残存機能の維持・回復を図ります。地域に根ざした管理栄養士を養成する本学では地域の健康や自然環境、食生活との関係、固有の食文化などを学ぶことで食を取り巻く環境への理解を深め、栄養科学と人間栄養学に関する高度な専門的知識と応用力を身につけることができます。また実務経験を持つ教員が在籍しているため、現場目線での徹底した指導が行われます。

【授業・講義】
災害時栄養支援

災害時には被災者の栄養状態を良好に保つための迅速で適切な支援が求められます。そのためには、提供すべき食事内容の検討と提供するための体制作りが必要となります。3年次後期に開講される本科目は被災者に対する栄養支援の重要性・緊急性と具体的な支援方法の理解を目的としており、災害に備えた法制度や仕組みといった基礎知識から災害の未然防止、発生時に備えた準備、発災時の対応、復興期の支援など段階的な対応を行政、病院、学校、給食施設など職域別に学びます。授業内では実際に被災地で支援に携わった行政管理栄養士や岩手D-MAT（災害派遣医療チーム）の隊員を特別講師として招き、実際の支援活動について学びます。

盛岡大学栄養科学部は、卒業認定・学位授与の方針に定める人材を、教育課程編成・実施の方針に従って育成するために必要な、下記に掲げる能力、目的意識、意欲を備えた入学者を求めます。本学部では入学者受入れの方針に合致した入学者を適切かつ多面的・総合的に選抜するために、多様な選抜方法を実施します。

(1) 高等学校等における各種の学習内容を幅広く理解している。
(2) 栄養科学や人間栄養学に関する高度な専門的知識を理解するために必要な、科学的思考力並びに基本的な語学力を身につけている。
(3) 身近な問題について、知識や情報をもとに筋道を立てて考え、その結果を説明することができる。
(4) 健康・栄養・食に関する知識や経験を社会に活かしたいという目的意識と意欲がある。
(5) 大学での学修に必要な基礎的知識を身につけるための課題に最後まで取り組むことができる。

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