あおやまがくいん

青山学院大学

私立大学 東京都/神奈川県

青山学院大学/志望理由

作品の面白さを伝えられる教員に

顔写真
文学部 日本文学科 4年 柚木優理菜さん 神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校 卒業

※掲載内容は取材時のものです

興味をもったきっかけ

高校1年生の国語の授業で、夏目漱石の短編集「夢十夜」を学習しました。国語は得意でしたし、漱石の作品全般にも興味があったのですが、不思議な夢の世界を描く10の短編集は難解で、自読では読み方がわからないという体験をしました。先生の解説を聞いて、漱石という作家の魅力や日本語の美しさに感動し、忘れられない授業となりました。「このように作品の面白さを伝えられる人になりたい」と、教員を志望して大学選びをしました。
授業では、2年次に履修した「日本文学特講」が、文学観が養われた授業として心に残っています。文学作品と実社会の問題が相互に繋がり合う例などから、文学作品はフィクションとして楽しむだけではなく、社会の抱える危うさが滲み出る存在でもあることに気付くことができました。
卒業論文の題材は「夢十夜」の中から「第五夜」を選びましたが、大学ではジェンダーを学ぶ機会が多かったため、作品中で男と女を通して表わされるものに注目したり、「日本文学特講」で学んだ漱石の比喩表現の捉え方をヒントにしたりと、自分なりの新しい視点を取り入れた論文を完成させることができたと思います。高校の授業で先生の読解と解釈にひらかれた思いがした私ですが、日本文学科での専門的な学びを経た今では、ひとつの解釈で説明するだけでなく、多様な解釈があることを伝えることも大切だと感じ、教壇に立った時の目標を持つこともできました。

この大学を選んだ理由

高校の先生から「国語の教員になるには、教育学部か文学部のどちらかで学ぶ必要があるけれど、勉強内容が異なるのでよく考えた方が良いよ」とアドバイスをいただき、「作品の面白さを伝えられる教員に」という思いがある私は、文学の専門知識を土台に身に付けることに意義を感じたので、青山学院大学の日本文学科に入学しました。青山学院大学の日本文学科は、文学に加え、日本語や日本語教育、音声表現など、過去から現代にいたる「日本のことば」の使われ方についても広く学べる点が魅力でした。
教員をめざす学生に対し、青山学院大学ではさまざまなサポートがあります。2年次から始まる教職課程指導室主催の「教員採用試験対策講座」では、面接指導のほか、採用試験に合格した上級生の体験談が特に参考になりました。また、現役の教員・教員経験者の青学卒業生によって組織される「白亜の会(青山学院大学卒業生教職員校友会)」のサポートを受けて、論作文や面接、模擬授業とその指導案について実践的な視点で個別に指導していただき、自信をもって教員採用試験に臨むことができました。教員採用試験対策のためにWスクールをする人もいますが、私は全対策を青山学院大学内のサポート講座をフル活用することによって合格することができましたので、参加して本当に良かったと思っています。

将来の展望

課外活動では、ジャズやファンクを演奏するビッグバンド「ロイヤルサウンズジャズオーケストラ」で活動し、3年次には、マネージャーとして事務手続きやコンサートの運営も担当しました。大学の学生生活課とのやりとり、他大学との連携など、さまざまな組織と調整・協力を重ねてプロジェクトを動かすことは想像以上に大変でしたが、多くの人と協働して物事を進める経験は、教員の仕事にも生かされると思います。
青山学院大学は、学習や研究はもちろん課外活動でも、やりたいことがあれば自由に参画できる環境が整っています。施設の充実もありますが、周囲を見ても、好きなことをのびのびとやりながら大学生活を送っている人が多く、大学全体に「やりたいことをやろう」という意識が根づいているのだと思います。勉学も音楽活動も十分にやりきった経験を生かして、生徒の考えや可能性を広げられる教員になりたいと考えています。
大学4年間を通して、特に興味を持っていた近代文学だけでなく、江戸時代以前の文学や崩し文字の読解など、幅広く専門知識を身に付けられました。この知識を教員として生徒に伝えていくことがとても楽しみです。

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