東京電機大学/卒業後の進路

小売店や飲食店などのサービス業に、AI技術を用いたソリューションを提案したいと思ったことが、今の仕事を志望したきっかけです。飲食店では仕入れ担当者によって食材の発注数が異なり、日々の廃棄ロスが課題となっています。私はAIによる在庫管理を用いることでこの課題を解決できると考え、注文されたメニューをデータベースに保存して統計化し、AIによる分析によって廃棄量の予測を行いました。このように多くのサービス業が抱える課題の解決につながる、人々の生活に新たな価値をもたらす技術を用いたソリューションを国内外に提供したいと考えています。

大学在籍時、旅行が好きだった私は、研究室配属直後に「学会発表を国内外で経験したい」という希望を教授に伝えました。4年次はその希望を実現するために研究に没頭したのですが、未知なるものを探求する面白さ、仮説の検証がいかに重要であるかなど、研究を通じて得た多くの気づきが自己の成長につながり、進路決定に影響を与えてくれたと思います。

これからの時代には、「共創」を生み出す意外な組み合わせを見つけ出す力や、その手だてとなる「DX（デジタルトランスフォーメーション）」を熟知し、提案できる技術者が求められると思います。あらゆる国のあらゆる企業が、多彩な発想でソリューションを提案してくるでしょう。つまり、今後は国内だけではなく世界を視野に入れて競争する時代が訪れます。だからこそこれからの提案は、社会に役立つ提案なのかという視点をより一層強く持たなければならないと考えています。私の今後の目標は、ITコンサルタントとして世界の課題を解決し、最終的には発展途上国で人々が住みやすい街づくりを提案し、実現することです。