こうなん

甲南大学

私立大学 兵庫県

甲南大学/理工学部の詳細情報

岡本キャンパス

学科・定員・所在地

学科・定員

物理学科(50名)
生物学科(45名)
機能分子化学科(60名)

所在地

1~4年:兵庫

※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。

プロフィール

●理工学部の研究(1)量子ビームを駆使して持続可能な未来社会に貢献(物理学科)
●理工学部の研究(2)地球温暖化を救うカギ? 生物の環境適応のしくみを解明(生物学科)
●理工学部の研究(3)新しい機能・物性を持つ有機化合物を創り出す(機能分子化学科)

理工学部の3学科において、物理学、生物学、化学に関する専門科目を修得する中で、物事の本質を捉える理学的な力と新たな技術開発に応用する工学的な力が身につきます。少人数教育による講義や演習、学生実験、卒業研究等を通して、問題解決能力や本質を見抜く力、バランスの良い判断力を養い、時代の変化や科学・技術の新たな展開に対応できる創造性豊かな人材を育成しています。

【キャンパス】

岡本キャンパス

【学生数】

690人(2023年5月1日現在)

【専任教員数】

36人(2023年5月1日現在)

【大学院】

自然科学研究科

物理学科

【講義・学問分野】

宇宙物理学、天文学概論、原子核物理学、素粒子物理学、放射線計測学、光物性物理学、電子物性物理学、半導体デバイス、光エレクトロニクス、量子エレクトロニクス、レーザー光学、力学、電磁気学、統計力学、量子力学、コンピュータ実習、物理学実験 など

生物学科

【講義・学問分野】

分子遺伝学、植物細胞工学、発生生物学、生態学、環境生物学、動物生理学、基礎生物学、生物学臨海実習、基礎生物学実験、生物学専門実験及び演習、科学英語演習、博物館展示論、博物館実習、中級英語 Speaking など

機能分子化学科

【講義・学問分野】

化学基礎、機能分子化学実験、分析化学、物理化学、有機化学、無機化学、高分子化学、量子化学、錯体化学、材料化学、データ解析論、化学工学、化学コンピュータ演習、キャリアデザイン、化学研究における安全と倫理 など

入学者・卒業者数

入学者数

181人
男女比
女子生徒数
58
男子生徒数
123
地元占有率
地元出身学生数
104
入学者総数
181

卒業者数

148人
就職者・進学者数内訳
就職者数
103
進学者数
36

学部の特色

理工学部の研究(1)量子ビームを駆使して持続可能な未来社会に貢献(物理学科)

医学や生物学などあらゆる科学分野で注目される放射光

暗い電灯の下ではよく見えなかったものが、明るい太陽の下ではその姿をはっきりと確認できるように、放射光をはじめとする「量子ビーム」と呼ばれる最先端の技術を用いればこれまで見ることができなかった物理現象を見ることができます。「物理学科 電子物性研究室」では、太陽の100億倍明るい「放射光」を使って超伝導体などの物質の奥にある電子構造などを調べ、持続可能な未来社会への貢献につながる研究に取り組んでいます。この「放射光」は科学分野の未来の光として、物理学、化学、生物学、医学などあらゆる分野で注目されています。

理工学部の研究(2)地球温暖化を救うカギ? 生物の環境適応のしくみを解明(生物学科)

多様な未来を示してくれる線虫

「生物学科 生体調節学研究室」では、動物がどうやって周りの環境を感じて記憶し、適応するのかを解き明かすために、わずか1ミリの線虫という生物を使って研究しています。具体的には、線虫の温度に対する適応現象に着目して、温度変化への生体適応や適応のための記憶のしくみを解き明かそうとしています。線虫を用いた研究成果が応用されることにより、難病に苦しむ人を救うことや地球温暖化を救うことのカギになるのではと期待されています。

理工学部の研究(3)新しい機能・物性を持つ有機化合物を創り出す(機能分子化学科)

輪の中に輪を取り込んだ形の超分子

最近、有機分子が弱い結合を介して自ら整然と集合し、さらに大きな機能単位を形作るという現象が注目されています。このようにして形成される分子集合体を「超分子」と呼び、その大きさがナノメートルサイズであることと、その弱い結合に由来する興味深い挙動を示すことから、近年さまざまな角度から研究が行われています。我々はこの「超分子」を利用し、特殊な構造と機能を新しく創り出すことを目的に研究を行っています。

学べること

物理学科

山﨑篤志教授
物理学的な思考力を育む

〈POINT1〉
本学科には「宇宙理学」と「物理工学」の2つの研究分野(コース)があり、1・2年次で基礎となる物理学を学んだ後、自分の興味や将来なりたい自分をイメージして3年次でコースを選択します。また2つの研究分野が刺激し合って高い研究レベルを保っています。

〈POINT2〉
1年次の基礎実験から最先端の卒業研究まで最新の実験機器をそろえ、講義科目では味わえない感動を実験で体得することができます。データ解析やシミュレーションで使用するコンピュータ関係の実習科目も充実し、物理の楽しさを味わいながらAI技術についても学べます。

〈POINT3〉
講義や実験は少人数で編成しています。また授業でわからないことがあれば、いつでもマンツーマンの指導が受けられる学修相談室を設置。物理を理解するには講義を聞くだけでなく、積極的に講義に参加することが重要です。参加型のワークショップ授業によって論理的思考力を身につけます。

【授業・講義】
誰も知らないことを明らかにする。それが、物理学のおもしろさ

●研究室名/電子物性研究室(山﨑篤志教授)
本研究室では、アインシュタインが解明したことで有名な「光電効果」を基本原理として利用した「光電子分光測定」を用い、さまざまな研究を行っています。例えば、実験室の装置を活用し、真空紫外線やX線といった広いエネルギー範囲の光を発生させて未知の新物質に照射し、その特性を知るカギとなる電子状態を直接観測。また、日本を代表する大型放射光施設「SPring-8」で実験を行うなど、高度な技術に触れながら最先端の研究が行えることが魅力です。

生物学科

日下部岳広教授
生命現象に遺伝子レベルからアプローチ

〈POINT1〉
DNAから細胞、組織、さらに系統進化まで、生物学の幅広い領域をカバーしているのが本学科の特徴です。応用につながる生命現象の原理・原則を徹底して身につける基礎科目と、自分で考える力を育む実験科目を重視しながら、生命を科学する力を知識・体験の両面から修得します。

〈POINT2〉
バイオテクノロジーの基礎となる生物学のエッセンスが集約された統一教材を整備。現代生物学を中心に、最新情報も含めてしっかりと講義する「基礎生物学」「基礎生物学演習」を1・2年次に配し、基礎から着実に積み上げていくカリキュラムです。高度な内容を含みますがオフィス・アワーなどの質問時間などを設け、学生のやる気と探究心を伸ばします。

〈POINT3〉
1学年45人という少人数で実験・研究を行います。教員と共にティーチング・アシスタント(大学院生)が指導を担当し、マンツーマンに近い環境の中で生物学研究に必要な実験技術を修得し、さらに研究を継続する能力を伸ばします。ミクロからマクロまで幅広い分野の教員がそろい、さまざまな生物材料に触れながら納得するまで実習・研究に取り組める環境を整えています。

【授業・講義】
生物学をリードする、世界を視野に入れた研究にチャレンジ

●研究室名/発生学研究室(日下部岳広教授)
受精卵という一つの細胞から個体ができるしくみを調べる「発生学」を研究テーマに、特に脳と眼が形成されるしくみを研究しています。小さな卵に遺伝子の働きを知るための物質や、遺伝子そのものを注入するといった技術は世界最先端。そうした一流の実験技術を数か月で修得し、新しい研究にアプローチできます。生物学をリードする世界を視野に入れた研究ができるのが本研究室の魅力です。

機能分子化学科

檀上博史教授
次世代を担う機能分子材料を創出

〈POINT1〉
本学科は、社会の要請に応える人材を育成するために、「体験積み上げ型」のカリキュラムによって1年次から4年次まで常に体験を通したユニークな教育を行い、自ら物事を考え問題を発見し、それを解決できる力を持った人材を育成します。

〈POINT2〉
実際にモノに触れる実験科目が1年次からスタート。4年次の研究室まで順次深く掘り下げ、積み上げていく学修と、その中で教員と対話する時間が多いことが本学科の特徴です。同時に、化学修得の基礎となる物理や生物科目も開講。将来、素材や技術開発などモノづくりの源流で活躍するために欠かせないサイエンス(科学)の常識を身につけます。

〈POINT3〉
「キャリアデザイン」では、企業の研究所長や工場長などの経験がある外部講師による講義も行われます。また「化学研究における安全と倫理」では、社会で化学研究に従事する際に求められる科学技術者としての観念と素養を身につけることができます。「甲種危険物取扱者」の受験資格を得ることもでき、卒業後は本学科出身者ならではのキャリア形成が可能です。

【授業・講義】
新しい機能・物性を持つ有機化合物をモノづくりの現場で生かす

●研究室名/有機合成化学研究室(檀上博史教授)
紙のように曲がるフレキシブルディスプレーや電子ペーパーなど、有機合成化学が改めて注目されています。本研究室では、炭素同士を結びつけ、新しい機能や物性を生み出す有機化合物の開発を進めています。現在は、いろいろな化合物と混ぜるだけでポリマーになる化合物を開発。このポリマーは新しい機能を生み出す可能性を秘めており、本研究室で得た有機合成化学の成果をさまざまなモノづくりの現場で生かすことをめざします。

アドミッションポリシー

甲南大学理工学部(学士課程)学生受入れの方針

理工学部では、自然科学に関する基礎的な素養と各学科の専門分野の基本的な知識・技能を有し、事象の中から問題を発見し論理的に考察することで、自ら問題解決を図る意志と能力、さらには他者と協調・協働する能力を有した人材を養成するため、下記の能力・資質・意欲をもつ学生を求めます。

(1) 理工学部で学ぶ専門知識や技能を修得するため、高等学校または相当する教育機関において、理科・数学・外国語を中心とした幅広く基礎的な学力を身につけている。
(2) 理工学部および各学科の教育目標を理解して勉学に励み、理工学部の専門的な知識や技能、効果的なプレゼンテーション能力を、主体性をもって身につけることができる。
(3) 理工学部で専門知識や技能及び優れた協調性とコミュニケーション能力を修得し、科学技術を基盤とした現代社会の発展に貢献する意欲をもっている。

問い合わせ先

【住所・電話番号】

神戸市東灘区岡本8-9-1
アドミッションセンター
(078)435-2319(直)

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