群馬大 社会情報学部
情報社会科学科4年
石川研究室所属
情報社会科学科4年
石川研究室所属
高畠先輩
文系に進んだ自分が、図鑑で植物の名前を調べることになるとは思ってもいませんでした(笑)。でも、環境科学に出合えたおかげで、理系の面白さを発見できた気がします!
このコーナーでは、様々な学問分野で環境問題にアプローチする大学生の先輩たちを紹介していくよ。いろいろなかかわり方を知って、興味のある学問やテーマを見つけよう!
2012年3月1日
外来植物が
生態系に与える影響を検証する
よりよい社会をつくるには
環境問題の解決が不可欠だと気づいた
高校の進路選択では「経済や法律の勉強がしたい」と考え、現代社会のあらゆる領域を多角的に学べる社会情報学部を志望しました。しかし、大学で勉強していくなかで、現代の社会をよりよくするためには環境問題を解決することが不可欠だと気づき、「自然と人類の共生のために何かできないだろうか?」と考えるように。もともと環境破壊などのニュースを見聞きすると、その原因を知りたいと思う気持ちが強かったこともあり、3年次からは環境科学を学べる現在の研究室に所属。文献をひも解くだけではなく、自らの手で実験・検証することによって、環境問題の原因を明らかにしたいと考えるようになりました。

見た目は“普通”の外来植物が生態系を脅かすのはなぜ?

ハリエンジュが生えていない黒土(写真左)とハリエンジュ林の土(写真右)に、在来植物と外来植物をそれぞれ植えて、成長の具合を比較。植物が途中で枯れてしまい、栽培をやり直したこともあったそう。
卒業研究では、北米原産のハリエンジュ(ニセアカシア)というマメ科の外来植物が生態系に与える影響について調べました。ハリエンジュは大学キャンパス内にも生育しているのですが、この樹木が繁茂することによって在来種の生態系が脅かされると言われています。「目で見た限りでは“普通の木”なのに、なぜ?」という疑問を解決するために、「栽培実験」「生育植物種調査」「窒素・リン濃度測定」「光環境の測定」を実施。得られたデータをもとに、「林床の光環境の悪化、土壌の窒素の増加、といった特異な環境をハリエンジュが作りだすため、ハリエンジュ林で在来植物の生育が阻害されてしまう」という結論を導き出すことができました。仮説の通りにいかないからこそ、探究するプロセスが楽しい
研究を始めた時点では「ハリエンジュが土壌中に発する物質が在来植物の成長を妨げるのでは?」という仮説も立てていたのですが、栽培実験では仮説とは異なる結果が得られました。大学の研究では、仮説の通りにいかないことは“失敗”ではなく、“新しいことを発見できるチャンス”なので、それを探っていくプロセスはとても楽しかったです。
卒業後は繊維を扱う商社に就職しますが、研究室で学んだ「仮説を立てて検証していく」というプロセスは、仕事にも応用できるように思います。環境に貢献できるような商品の生産・流通にかかわるとともに、環境問題の知識を人々に伝えるボランティア活動にも取り組んでいきたいというのが今の夢です。
卒業後は繊維を扱う商社に就職しますが、研究室で学んだ「仮説を立てて検証していく」というプロセスは、仕事にも応用できるように思います。環境に貢献できるような商品の生産・流通にかかわるとともに、環境問題の知識を人々に伝えるボランティア活動にも取り組んでいきたいというのが今の夢です。
