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吉村 知恵さん

日本環境設計株式会社
大学院情報理工学研究科 博士課程中退

長野県で過ごした高校時代の趣味は山登り。山菜を採ったりキノコを見つけたり、自然と触れ合うのが好きでした!

未来をつくる 環境仕事人

このコーナーでは、環境にかかわる仕事をしている社会人の方々を紹介していくよ。どのような仕事があり、どんな視点を持って働いているのかを知ることで、環境や未来を考えるヒントにしていこう!

2011年8月1日
衣服から新しいエネルギー資源をつくる
お仕事をしています

リサイクルの技術を活かす
「仕組み」をつくる仕事

衣服のリサイクルに必要な「仕組み」を、国や企業などに提案するのが私の主な仕事です。古着に関しては、今まで約85%が焼却や埋め立てで処分されていたのですが、私たちの会社が綿繊維からバイオエタノールを作る世界初の技術の開発に成功したことでリサイクルが可能になりました。

でも、リサイクルを社会に根付かせるには技術を開発するだけでは不十分で、人々の協力を得られる仕組みも作らなければなりません。そこで立ち上げたのが、企業の店舗などで古着の回収を行う「FUKU-FUKUプロジェクト」です。このプロジェクトは、お客様に自社で販売した衣服をリサイクルするサービスを提供したいと考えている企業に、「FUKU-FUKUプロジェクト」というブランドへの賛同と参加費用のご負担をいただくことで、服をバイオエタノールに変える「技術」と古着の回収からリサイクルに至る一連の「仕組み」を提供しようというもの。私はこのプロジェクトのチームリーダーを務めており、賛同してくださる企業が増えればビジネスとして成功するだけではなく、多くの人々に「衣服もリサイクルできる」という新しい考え方を広めていける点にもやりがいを感じています。

「興味を持ったらすぐ行動!」 学生時代の好奇心が強みに

「興味を持ったことがあれば、すぐにやってみる」が私のモットー。中学では剣道、高校では弓道、大学では陸上と部活も見事にバラバラです。

勉強でも、高校時代はキノコの研究をするつもりで農学部へ進学したものの、大学では建築用の木材の研究に夢中になり、さらには住居学に興味が出て大学院へ進学。住居の形や暮らし方は地域ごとの風土に合ったものになっていることに気づくと、より広い視野で町づくりを考えたくなり、博士課程では都市工学を専攻しました。町づくりの活動に取り組む中で得た「理念を実現するには協力してくれる人やお金を集める仕組みづくりが重要」という教訓が、仕事に取り組む姿勢の原点になっています。

環境にかかわる仕事は新しい分野へのチャレンジですから、唯一の正解があるわけではありません。だからこそ、私のように次々と新たなことに関心を持つ好奇心の強さが活かせる面もあるように思います。

リサイクルの輪を広げ、「ゴミ」が出ない社会をめざしたい

今後は「FUKU-FUKUプロジェクト」の輪を広げるのと同時に、「携帯電話」「プラスチック」「農業用のビニール」といった衣服以外の分野でも、リサイクルの仕組みづくりを進めていきたいと考えています。さまざまな分野で今まで「ゴミ」として処分されていたものからエネルギーや製品を生み出せるようになれば、石油などの資源を新たに消費せずにすむ社会を実現することも夢ではありません。

仕組みをつくり、人々を巻き込んでいくことで、社会全体を変えていける。その手ごたえを日々感じられるのが、現在の仕事の醍醐味です。

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衣服をリサイクルする仕組みって?
「FUKU-FUKUプロジェクト」に賛同する企業の店舗などに持ち込まれた古着は、回収されてリサイクル工場へ。この古着の中の綿繊維は酵母の力で糖化されてバイオエタノールになり、他の繊維はコークスなどになってリサイクルされる。
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