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齋藤史恵さん

株式会社大地を守る会
農学部生物生産科学科卒業

現在は「フードマイレージ・キャンペーン」のほか、夏至と冬至の夜に2時間電気を消してゆっくりとした時間を過ごす「100万人のキャンドルナイト」も担当しています!

未来をつくる 環境仕事人

このコーナーでは、環境にかかわる仕事をしている社会人の方々を紹介していくよ。どのような仕事があり、どんな視点を持って働いているのかを知ることで、環境や未来を考えるヒントにしていこう!

2012年4月1日
国産の食べ物と生産者を応援することで
日本の田畑や海の環境を守る お仕事です

有機野菜を扱う企業として
社会のためにできることは?

私は現在、有機野菜の宅配サービスなどを行っている企業において広報を担当しています。同時に、自然との調和をめざす企業として、社会にむけてどのような呼びかけができるかを考え、実行していくことも重要な仕事です。

例えば、「フードマイレージ・キャンペーン」では、食材を輸送するときに使う飛行機や船などが排出するCO2の量がわかるウェブサイトを公開。輸入食材よりも国産の食材を選んだ方がCO2の排出量を減らせることを具体的な数値で示すことで、消費者の皆さんが「国産の食べ物を選ぼう」と思うきっかけにしてもらいたいと考えています。 国産の食べ物を選ぶ人が増えれば、農業や水産業といった国内の第一次産業を守り育てていくことができ、それは日本の田畑や海の生態系を守ることにもつながります。環境保護に貢献できる仕事に取り組めることは、それ自体が大きな喜びですし、私たちの活動にともに取り組んでくださる人々の輪が広がっていくことには確かなやりがいを感じています。

「環境を守ることにつながる仕事に就きたい!」 さまざまな経験を通じてやりたいと思える仕事にめぐり合えた

高校時代から環境問題に興味があったのですが、具体的な進路を考えたきっかけは、青年海外協力隊のボランティアに参加した先輩の話に触れたこと。「農業を学べば砂漠化や食糧問題の解決に貢献できるのでは?」と思い、4年制大学の農学部に入学。卒業論文で正確なデータをとるために、農薬を大量に散布して作物を育てた栽培と、農薬を散布せずに作物を栽培した自然農法を経験したことにより、自然の土の力を生かした農業に魅力を感じるようになりました。大学卒業後は、霞ヶ浦の環境保護に取り組むNPOで活動しながら、生活資金を得るためにベンチャー企業に勤務。営利を最優先する企業で働くなかで、自分自身が大切にしたいことは何かを見つめ直した結果、「環境を守ることにつながる仕事に就きたい」という想いに気づき、転職して今に至ります。

さまざまな経験をしたことで、自分が本心からやりたいと思える仕事にめぐり合えたので、その時々で自分が一番やりたいと思える道に進んできたことは、私にとってはプラスになっているように思います。

国産の食べ物を選ぶことの大切さを多くの人に伝えていきたい

社会のために意義があると思えることに、仕事として取り組めるのは本当にありがたいことだと感じています。でも、有機野菜のよさを理解してくださるお客様は増えつつあるものの、日本全体から見ればまだごく一部ですし、「フードマイレージ・キャンペーン」も十分に浸透しているとは言えません。「日々の食事で、どこで、どのようにして作られたものを食べるのか」。一人ひとりのその小さな選択が、実は環境を守ることにつながっていきます。無農薬で作られた食べ物のおいしさや安全性、国産の食べ物を選ぶことの大切さを一人でも多くの人に知ってもらえるよう、これからも「伝える活動」に全力を注いでいきたいです。

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「フードマイレージ」って何?
フードマイレージとは、食べ物の輸送距離を「重さ×距離(t・km)」で表したもの。大地を守る会では、そのときに排出されるCO2を「100gのCO2=1poco(ポコ)」という独自の単位で示し、食べ物の産地とCO2排出量のつながりをわかりやすくしている。例えば、東京で食パン1斤を消費する場合、国産(北海道産)小麦を使用したものを選べば0.21poco、輸入(アメリカ合衆国ノースダコタ州産)小麦を使用したものを選べば1.04pocoとなり、国産品を選ぶことでCO2排出量を0.83poco減らせることになる。 →「フードマイレージ・キャンペーン」についてはこちら http://www.food-mileage.com/