中学までの知識で解ける! 大学入試問題中学までの知識で解ける! 大学入試問題

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国語
2012年度 
京都大

この問題に挑戦!

実際に大学入試で出題された問題だ。

国語 2012年度 京都大 問題

(入試問題より一部抜粋)

どうやって考える?

どのようにアプローチすればよいか、考えてみよう。

  • 傍線部⑴を1つ1つの単語に分けて、各語の意味を思いつくままに書き出す。
  • 本文を、初めから順に全部訳してみる。
  • ここまでの話の流れを確認したうえで、傍線部⑴がどんな内容かを考える。

回答を選んでください。

正解!よくわかったね!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!

おしい!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!

こうやって解く!

実際にどんなポイントで解いたらいいか見ていこう。

  • 中3レベル

POINT1

文法的に難しいところや、見慣れない古文単語があるね。その部分の意味がわかれば、本文の内容がもう少しつかめそうだ。

➡訳や注をつけ加えた本文を作ってみたよ。解き方のステップ1で確認しよう。

POINT2

傍線部⑴は、ここまでの話の流れをふまえたうえで訳す必要があるね。「誰が」「どうした」に注意しながら本文を読んで、話の流れをつかもう。

➡訳・注なしの本文→訳・注をつけ加えた本文の順で挑戦してみよう。ここまでの話の流れは解き方のステップ2に整理してあるから、流れをどのくらいつかめたかを確認しよう。

POINT3

傍線部⑴を訳すうえでポイントとなるのは、次の2点だ。


  • ・「返し」はどう訳す?

    これまでの話の流れがわかると、「返し」をどう訳せばいいか見当をつけられるよ。

  • ・主語を明らかに!

    「この返しとく」と「そそのかし」たのは誰で、それを「つつましく思した」のは誰だろう。これも、話の流れをつかめていればわかるよ。


整った文にならなくてもいいから、「誰が」「どうした」に注意しながら訳してみよう。

解き方のステップを確認しよう。

国語 2012年度 京都大 解き方のステップ

詳細な解き方を確認しよう。

  • ●各語の意味
    • 「返し」とは、相手から贈られた歌や手紙に対する「返歌」「返事」のこと。ここでは直前におばにあたる「前斎宮」から贈られた手紙に対する「返事」の意味。
    • 「とく」はここでは「早く(しなさい)」という意味。
    • 「そそのかす」は「うながす」という意味。
    • 「いとど」は「ますます。いっそう」という意味。
    • 「つつましげに」は「恥ずかしそうだ。きまり悪そうだ」という意味。

    つまり、傍線部⑴は"「この返事を早く」とうながしたので、ますます恥ずかしそうに思っているけれど"といった内容。また、傍線部⑴では主語が省略されているので、現代語訳するときはそれを補って訳す。

  • ●主語(人物)を特定する

    母君を亡くした悲しみにしずむ姫君の部屋を訪れた父内大臣が、そこでおばである前斎宮が姫君にあてた手紙を見た、というここまでの話の流れをふまえると、返事を「そそのかし」たのは「内大臣」で、それを「つつましげに思した」のは「姫君」だとわかる。


    これらをまとめると、現代語訳は次のようになる。

中3レベルの解答例
「この返事を早く」と内大臣がうながすと、姫君はますますきまり悪そうに思っているけれど
  • また、傍線部①の「きこえ給へば」「思したれど」には敬語が用いられている。古文敬語は高校でくわしく習う。この敬語の箇所を適切に訳せば、高校生レベルの解答例になる。
高校生レベルの解答例
「この手紙の返事を早く書きなさい」と、父である内大臣が催促し申し上げなさると、姫君はいっそうきまり悪そうにお思いになっているけれど

※この解答解説は、すべてベネッセで独自に作成しています。

考え方をまとめよう!

今回使った考え方をまとめよう。

大学入試で扱われる古文は、高校入試レベルよりもはるかに難易度が高い。中学校で学んだ古文の知識でたちうちすることは難しいが、人物関係を整理しながら本文の流れをおさえたうえで、傍線部中の古語の意味や文法に注意して訳す、という現代語訳の問題の解き方は変わらない。これまで学んだ古文の知識と解き方に、高校での学習を積み上げていくことで、大学への道が開けるはずだ。