中学までの知識で解ける! 大学入試問題中学までの知識で解ける! 大学入試問題

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国語
2013年度 
愛知教育大

この問題に挑戦!

実際に大学入試で出題された問題だ。

国語言語知識出題画像

(入試問題より一部抜粋)

どうやって考える?

どの方法が使えそうか、1つ選んでみよう。

  • 読点(、)を打つ箇所によって例文の解釈がどのように変わるかを考える。
  • 例文の中でほかに漢字で書ける箇所はないかを考える。
  • 例文をそれぞれ品詞に分けてみる。

回答を選んでください。

正解!よくわかったね!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!

おしい!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!

こうやって解く!

実際にどんなポイントで解いたらいいか見ていこう。

  • 中3レベル

POINT1

読点(、)によって意味の区切りを示すことで、文の解釈が変わるよ。
例えば問一を、「田中さんは外出して、いなかった」とすると、「田中さんは外出中で不在だった」という解釈になる。問二のAを「四角いファイルの、ケース」とすると、四角いのはファイルだという解釈になる。
読点の位置を変えると違った解釈になることがあるから、別の場所に読点を打ってみて、どんな解釈になるか確かめるといいよ。

POINT2

文節どうしの「修飾・被修飾の関係」に注目するのもいい。
例えば問二Aの文は、「四角い」が「ファイル」を修飾するとも考えられるし、「ケース」を修飾するとも考えられる。前者だと「四角い」のはファイルだし、後者だとケースになるね。どの部分がどの部分を修飾するかを、他の文でも考えてみよう。

解説を確認しよう。

  • 問一
    「いなかった」の部分を「外出して、いなかった」ととるか「外出(を)していなかった」ととるかで、二通りの解釈ができる文だ。そのことがはっきりと伝わるように、例えば次のように解答をまとめよう。

中3レベルの解答例
「いなかった」を「不在」の意味だとすると、「田中さんは外出していて、不在だった」と解釈できるが、「いなかった」を打ち消しの表現だとすると、「田中さんは外出をしなかった」と解釈できる。
  • 問二
    Aは、「四角い」がどの部分を修飾しているかの解釈の違いにより、二通りの意味が考えられる。
    →「四角いファイル」「四角いケース」
    Bでも同様に「四角い」は「顔」にも「人」にもかかる可能性があるが、「人」を「四角い」と形容することがあり得ないので、結果的に意味としては一つになる。これを解答としてまとめよう。

中3レベルの解答例
Aは「四角いファイル」としても「四角いケース」としても意味としては通じるが、Bは「四角い顔」は通じるが、「四角い人」とすると意味が通じないため、一つの意味しかない。
  • ちなみに、Aは「四角い、ファイルのケース」「四角いファイルの、ケース」と読点を打ちわけたり、「ファイルの四角いケース」と語順をかえたりすることで、伝えたい内容を正しく相手に伝えることができるよ。

※この解答解説は、すべてベネッセで独自に作成しています。

考え方をまとめよう!

今回使った考え方をまとめよう。

大学入試において、言語(日本語)に関する知識は、今回のように直接設問としてきかれる場合もあれば、"記述問題の解答作成力"のように間接的な形で問われる場合もある。今回ポイントとなる「日本語の多義的な表現」について、基本的な部分は中学校でも学習してきたはずだが、高校では日本語の特性やその特性を活かした豊かな表現方法などをさらに学び、表現する側として使いこなす練習を積んでいくことになる。