中学までの知識で解ける! 大学入試問題中学までの知識で解ける! 大学入試問題

新高1のキミへ新高1のキミへ
社会
2012年度 
新潟大・人文 (日本史)

この問題に挑戦!

実際に大学入試で出題された問題だ。

次の文章を読み,下記の設問に答えよ。


文章A,B は割愛


C 第一次世界大戦以降,中国知識人のあいだでは(c)新たな啓蒙運動が始まった。 〔 カ 〕らが上海で刊行した『新青年』は,民主と科学をかかげ,大きな影響力を持った。当時,胡適は,(d)口語で表現することを奨励し,その手法をもちいて〔 キ 〕は,『狂人日記』を書いた。一方,1919年のパリ講和会議では,(e)中国の要求は列強に否定された。これにたいして北京大学の学生たちは抗議デモを行い,デモは中国各地に拡大した。この運動は,〔 ク 〕と呼ばれたが,これを理論的に支えたのがマルクス主義思想家で中国共産党創始者でもある〔 ケ 〕であった。この結果,中国は〔 コ 〕条約の調印を拒否した。


設問(1) 空欄〔 カ 〕~〔 コ 〕に適当な語句を入れよ。 (問題の一部を抜粋)

(入試問題より一部抜粋)

どうやって考える?

問題文のどこに注目すれば解けるか、1つ選んでみよう。

  • カ~コのすべてをすぐに答えられる
  • 知っている語句に注目すれば、一部は答えられそう
  • 問題文をよく読んで考えれば、何とかなる

回答を選んでください。

正解!よくわかったね!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!

おしい!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!

こうやって解く!

実際にどんなポイントで解いたらいいか見ていこう。

  • 中3レベル
  • 高校生レベル

POINT1

●第一次世界大戦後の時代について 知っている語句をチェック!

与えられたCの文章は、最初にあるとおり、第一次世界大戦後のことについて述べられているものだね。この頃の時代についての内容で、この文章の中にある以下の語は、習った記憶があるのではないだろうか。
  1919年パリ講和会議
これをヒントに、カ~コのうち、答えられそうなものを考えてみよう。

POINT2

●パリ講和会議を受けて起きたこと

教科書にも記載されている重要なできごととして、「()()運動」や「ベルサイユ(ヴェルサイユ)条約」があったね。これらの語句を、カ~コにあてはめることができないかな。

POINT3

●答えられるところは?

文中にある「運動」「条約」といったことばに注目すれば、クには「五・四運動」が、コは「ベルサイユ(ヴェルサイユ)」条約がそれぞれ入ることがわかるね。
ちなみに、カ、キ、ケの解答は以下のとおりだ。
  カ 陳独秀 キ 魯迅 ケ 李大釗
いまはわからないかもしれないけれど、高校の世界史で必ず習うよ。
※魯迅(ろじん)は、国語の教科書で名前を見た人もいるかもしれないね

詳細な解き方を確認しよう。

  • 五・四運動

    中国では、パリ講和会議で(さん)(とう)省のドイツ権益が返還されると期待されていたが、その権益を日本が引き継ぐこととなった。これにたいして北京の学生たちが抗議し、全国に広がる反日運動へと発展した。この動きを、五・四運動という。

  • ベルサイユ(ヴェルサイユ)条約

    1919年のパリ講和会議で、イギリス、アメリカ、フランスなどの戦勝国はドイツとベルサイユ条約を結んだ。ドイツは、領土を失ったり巨額の賠償金支払いを命じられたりし、日本は、ドイツがもっていた権益を引き継いだ。一方で、アジアやアフリカの植民地の独立や、日本の二十一カ条の要求に対する中国の抗議は、退けられた。

※この解答解説は、すべてベネッセで独自に作成しています。

詳細な解き方を確認しよう。

  • 第一世界次大戦後に中国知識人のあいだではじまった新たな啓蒙運動は「文学革命<下線部c>」で、小説家などが大きな影響を与えた。そのなかで『新青年』を刊行したのが「陳独秀(ちんどくしゅう)」<カ>であり、胡適(こせき・こてき)がとなえた口語文学である白話(はくわ)<下線部d>をもちいて『狂人日記』を書いたのが「魯迅(ろじん)」<キ>である。

    1919年のパリ講和会議で列強に否定された中国の要求は「二十一カ条の取り消しと山東(さんとう)省のドイツ利権の返還」<下線部e>で、これに抗議して愛国運動にまで発展したことを「五・四運動」<ク>と言う。そして、この運動を理論的に支えたのが、マルクス主義を研究していた「李大釗(りたいしょう)」<ケ>であり、この動きの結果、中国が調印を拒否したのが「ベルサイユ(ヴェルサイユ)」<コ>条約である。

※この解答解説は、すべてベネッセで独自に作成しています。

考え方をまとめよう!

今回使った考え方をまとめよう。

重要語句は年代とともに整理して覚えよう!

中学校の歴史を勉強する際に、たとえば年代を語呂合わせで覚えた人も多いはずだ。そのとき、年代だけでなくそのときのできごとや重要人物・地名などをセットで覚えたはずだが、高校の日本史・世界史でも同じことが言える。

ただ、高校で学ぶ歴史は、中学校に比べて圧倒的に深く細かい内容まで学ぶことになる。今回の「パリ講和会議」のような重要語句をキーにし、年代をうまく整理して覚えるのがポイントになるよ。