「部活と勉強」両立法 部活のメリット・デメリット

保護者としては、思う存分部活に励んでほしいと思う一方で「勉強は大丈夫なのかしら」と心配も募ります。特に受験生は「引退するか、夏以降まで続けるのか」という決断を迫られる時期。そこで、今月は先輩保護者や、現役大学生の声から「部活と勉強」の両立法を探ります。

先輩保護者に聞く!部活のメリット・デメリット

子どもが高校を卒業した今だからこそ言える、「部活のメリット・デメリット」。先輩保護者に本音で語ってもらいました。

メリット

「部活をしていた方が勉強の効率が良い」

受験生だからずぅ~っと勉強漬けの日々やそのことばかりに一心不乱でいろ、と言う方がおかしいし、心も体も不健康だと思う。勉強とは違うジャンルに一日のうち時間を割く方が、効率が上がる。
(富山県/Y・T/女性保護者・50歳)

「部活仲間が人生の支えに」

高校から始めたテニスだったので、人より劣っており、ずっと補欠だったのが、2年の終わりから選手に選ばれ、とても喜んで練習をしていたので、親としても応援していた。第一志望の国立大には不合格だったが、現在の大学でもテニスは続けており、とても楽しく生活している。高校時代の部活仲間ともいまだに連絡を取り合っている。本格的な受験勉強は夏休みからだったが、それで遅かったとは思っていない。
(東京都/A・M/女性保護者・55歳)

「推薦入試(2021年度より学校推薦型選抜)のときのアピールポイントになる」

推薦入試(2021年度より学校推薦型選抜)を希望するのであれば、部活やボランティアや生徒会活動を積極的にやるべきです。うちもそれで受かりました。部活動が大学受験にマイナスになったことはありません。むしろ面接時には、堂々と活動の内容を話すことができたようです。
(香川県/T・M/女性保護者・47歳)

「部活の達成感が志望大合格につながる」

何事も、とことんやった方がいいと思ったため、部活を続けることを勧めた。野球を適当にやっていたら、野球に対して後悔していただろうし、大学合格もなかっただろうと思う。引退後、本気で受験勉強できたのは、やりきったという満足感があったからだと思う。みごと、国立大に現役で合格してくれた。
(兵庫県/K・W/男性保護者・49歳)

「受験を乗り越える精神力がつく」

親から見ると、どうしても勉強がおろそかになっているように見えます。しかし部活をやることによって、体力的・精神的に強くなった子どもには驚かされました。大学入試までの数か月の追い込みには保護者である私たち自身も目を見はるものがありました。
(徳島県/H・M/男性保護者・51歳)

デメリット

「引退時期が決まらずダラダラ」

高3の夏休みまで試合続きでした。勝てばうれしいだろうけれど、それだけ引退が遅くなるため、保護者としてはビミョウな日々でした。部活で体力をつけた!?という点においては良かったのかもしれません。が、結局、娘は現役で合格できませんでした。
(神奈川県/T・S/女性保護者・50歳)

「勉強時間が足りなくなる」

数学が苦手だった息子。結局私立大に進学することになったが、部活の時間分、勉強をしておけば国立大に行けたような気がする。塾に通わせる時間もなかった。
(福岡県/M・M/女性保護者・53歳)

「保護者側も引退後の切り替えが難しい」

同じスポーツを12年やっていたので、インターハイ出場を本気でめざしていました。部活も7月末で燃え尽き、それからしばらく親子ともども放心状態、受験モードに入るのがすごく遅れました。もっと早く学校推薦型選抜や総合型選抜のことを調べておけばと思いました。
(宮崎県/K・H/女性保護者・43歳)

おすすめ記事

保護者の方向けコンテンツ