必見!業界特集

フード・食品業界
仕事とは?

人々の生活にとって必要不可欠な「食」を支える業界。外食は、お腹を満たすだけでなくレジャーとしての側面も持っています。近年は「食文化の継承」「日本食のグローバル化」「フードダイバーシティ」といった面でも注目を集めています。

フード・食品業界について知ろう!

多様な職種の人々が生活に不可欠な「食」を支える

「フード・食品業界」と聞くと、レストランで働くコックをまず思い浮かべる人が多いでしょう。しかし業界のすそ野は広く、調理師やパン職人、パティシエや和菓子職人、クッキングアドバイザーなど直接調理にかかわる人のほか、栄養学を修めて食生活のアドバイスをする栄養士・管理栄養士もフード・食品業界で活躍する人々です。
外食は、多くの人々にとって身近な「レジャー」といっても過言ではありません。食べ物に対する関心の高さは、インターネットに飲食店の情報がたくさん掲載され、SNSには食べ物の写真があふれていることからもわかります。
近年は「外食よりも安く、手軽においしいものを食べられる」という理由で「中食」(市販のお弁当やそう菜などを持ち帰り、家庭で食べること)を利用する人が増えています。人々のライフスタイルの変化をとらえ、フード・食品業界も常に商品開発や新たな市場開拓に注力しています。

飲食店本来の強みを生かした取り組みが外食産業復活のカギ

外食産業は、コロナ禍によって大きな打撃を受けました。一方で、テイクアウトやデリバリーに力を入れたり、スマートフォンで簡単に注文できるモバイルオーダーを導入して新たな販売ルートを開拓したりするなど、さまざまなチャレンジを試みて危機を乗り越えた飲食店も多く見られました。
コロナ禍が落ち着き、外食の需要が上向きましたが、人手不足や物価上昇といった課題もあります。コロナ禍で培った新しい販売ルートのノウハウを生かしつつ、飲食店本来の強みである「専門性の高い料理」「居心地のいい空間」「接客サービス」などを向上させて、外食に人々を呼び戻す努力が続いています。

高まる日本食人気。食の多様性への配慮も必要に

日本の人口が減りつつあるとはいえ、「食」は人々の生活に欠かせないもの。フード・食品業界へのニーズがなくなることはありません。また、コロナ禍が落ち着いたことで、日本を訪問する外国人観光客が戻ってきました。近年、日本食は世界的なブームになっており、多くの外国人観光客が日本食を楽しみに来日しています。その流れのなかで、最近注目されているのが「フードダイバーシティ」、つまり「食の多様性」です。世の中には、宗教上の理由から特定の食材を口にできない人がいます。また、アレルギーで特定の食品を食べると健康を害する人もいるでしょう。今後、より多くの人に安心して食事を楽しんでもらうために、食の多様性に配慮した取り組みが求められるでしょう。

フード・食品業界に向いているのはこんな人

「食」は人々の暮らしに密着している分野です。食生活の充実や健康増進、豊かな食文化・伝統の継承など、目的意識や使命感をもった人にふさわしい仕事だといえます。一人前になるまでには大変な面もありますが、がんばるほど腕に磨きがかかり、「一流」に近づけるのも事実。努力次第で人々に認められるところにも、やりがいを感じる人は多いようです。
「食」にかかわる職種の現場は、レストランなど飲食店、学校給食センター、料理教室、病院や施設などの給食施設、食品メーカーの研究室など多岐にわたります。つくった料理や食品を食べた人たちが「おいしい」と思ってくれることが、どの職種の人にも共通する喜びや原動力でしょう。男女を問わず、お年寄りから子どもまで、魅力的な食事やお菓子、飲み物で、人々を笑顔にすることができるのは、「食」にかかわる人々の特権です。

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