
Q1意識して文法を学習しないといけないの?
「文法の力がなくても、なんとなく読めたり書いたりできるからだいじょうぶ」などと思っているのだとしたら大間違い。文法をおろそかにしていては、英語の力はまず伸びないと考えてほしい。なぜなら、なんとなく日本語を英語に直す英作文や、大まかに意味だけをとって安心している長文読解を続けていては、入試問題のような難問と対峙した際に、速く確実に正解を得ることはできないからだ。難問を解くためにも、英語では意識して文法の力を身につけていくことが大変重要だ。
Q2文法事項や構文は何をどうやって覚えればいいの?
確実に覚えてほしいのは、教科書の各レッスンの最後にまとめてある文法事項や構文だ。全部覚えるつもりで徹底的に確認しておこう。これらを完全に理解せずに、やみくもに他の問題集や参考書に手を出すのは禁物だ。また、教科書での学習と並行して構文集などに挙がっている例文を意識的に覚えていくことも大切だ。
長文読解や英作文に活かせる文法の力をつけるということは、つまり、文の中での文法の役割を理解していくということだ。文法を学習する際には、それが使われている文と一緒に覚えていくことが大切。授業中に先生が「大切だ」と指摘した箇所はポイント中のポイントだし、定期テストや模試に出題されて解答できなかった英文は、自分にとって最重要例文だ。これらの文を中心に徹底的に文法事項を押さえておくようにしよう。
Q3文法事項を覚えるのは苦手。どうすれば効率よく覚えられる?
効率よく文法を理解するためには、例文を通して使われる状況や場面をイメージすることが非常に大切だ。例えば、
to+have+過去分詞の形を理解するためには、
He seems to have been sick.(彼は病気だったようだ)
He seems to be sick.(彼は病気のようだ)
などと実際に使われる英文で理解しておくこと。こうやって例文で理解して覚えていくことによって、実際に使える生きた英語として頭の中にイメージされ、単語を置き換えたりするだけで、将来きっと役に立つ基本型になるだろう。