
Q1漢文が苦手。どこから手をつけたらいい?
まず返り点の規則を覚えよう。上下点の間に一二点が含まれている場合などはちょっと難しいが、これも慣れれば簡単だ。それから、基本となる表現を押さえよう。返読文字(不・非・有・無など)や再読文字(未・将・当・猶など)、置き字などしっかり覚えること。これらを押さえたら、否定形や反語形などの句法を身につけていきたい。こういうと覚えることがたくさんありそうだが、まずは教科書や模試に出てきた句形から覚えたり、例文を声に出して音で覚えたりするなど、少しずつ漢文に慣れながら知識を定着させていこう。
Q2返り点をつける問題はどう解いたらいい?
返り点がない文章は、どこから手をつけていいのかとまどってしまう。こんなときは、まず、反語や否定を表す文字など、特定の句形を表す文字がないかどうかを確認しよう。それがあれば、その句形が読めるかどうかが判断の材料となる。または、同じような形の文がその前後にないかどうかを探そう。漢文は対句表現が多用されるから、それがてがかりになることが多いぞ。
Q3一文一文の意味もあやふやなのに文章全体のことなんてとても…。
まずは文章全体を見まわして、「何について書かれている文章か?」「物語なのか、何かについて批評した文章なのか?」「登場人物は誰と誰か?」など、大まかな内容をつかんでみよう。主題と思われる語句と登場人物に丸をつけながら読むと内容をつかむヒントになる。次に、一文一文を丁寧に読んでみよう。読むときには、以下のポイントに留意するとよいだろう。
- ①知っている句形(疑問・反語・否定など)はないか、確認する
- ②会話には「 」をつけて話者を明らかにし、すべての述語に主語を当てる
- ③指示語(其・之など)は何を指しているか、押さえる
一度に全てができるようになるには時間がかかると思うが、まずはポイントを意識しながら本文を読むクセをつけていくことから始めよう。このようなポイントに気をつけて読めば、ストーリーの展開、筆者の考え(明文化されていない場合もある)が最初に一読したときよりもわかってくるだろう。対句表現(文章構成が似ているところ)など、文と文を対比することで読解のヒントになる場合もあるから、最後まであきらめずに地道に取り組もう。