
Q1問題文が長くなったり、難しくなったりすると解けなくなってしまう。
まず、求めるものは何かを見つけて、そのために必要な式を書き出してみよう。次に与えられている条件を、知っている公式などを用いて式にしてみよう。こうして与えられた条件を式にしたものと、結論から想定した式を見比べてみると、「あ、この公式が使える」ということに気がつくことがある。最初はなかなか気がつきにくいので、教科書や問題集の解答部分をよく見て、与えられた条件と結論を結びつける方法を理解することから始めてもよい。
Q2覚えたはずの公式が思い浮かばなくて、何度も調べ直している。
「この問題、どこかで解いたような気がする」と思って取り組んでみても、公式が思い浮かばなくて解けなかった経験はないだろうか。このように覚えきれていない公式は、ノートをつくってまとめて書き込んでおき、いつもそばにおいておこう。またそのノートに、公式とともに解けなかった問題の解法や公式の使い方をあわせて記入しておけば、自分にピッタリの参考書になる。自宅学習で何度か見直したら、その度に印をつけて、テスト前には重点的に復習しよう。
Q3公式が頭の中で混乱してしまう…。
英単語を覚える際に「英単語帳」をつくって、覚えられない単語をなんとかして暗記しようとしたことはないだろうか。単語を覚えなければ英語がわからないように、公式や定理を覚えなければ数学はわからない。ノートなどに、完璧には覚えられていない公式や定理をまとめておこう。このノートに新しく学ぶ公式や関連する例題を加えていって、自分だけの「数学公式ノート」を完成させよう。この公式ノートを見直すたびに正の字などで印をつけていくと、自分が覚えられない公式や定理がわかり、復習するときに注意することができる。苦手な分野や不足している数学の力を発見したり、テストの前に見直したりするなど、有効に活用しよう。
Q4公式・定理をなかなか覚えられない。
公式や定理は問題を解くための道具。実際に問題を解くことで初めて自分のものにすることができる。「習う→頭に入れる→使う→何も見ないで解く」の流れを実践して使いこなせるようにしよう。
- ①習う
授業で新しい公式・定理が出てきたら、例題の解法と重要ポイントを必ずノートにかいておこう。その際は、大事なところにマーカーなどで印をつけておけば、あとで探しやすくなる。 - ②頭に入れる
公式・定理が例題を解く過程でどのように使われているかを、ノートで見直して頭に入れる。「なぜこうなるのか」と考えながら見ていくと、より深く理解できる。 - ③使う
類題に挑戦しよう。問題が解けなかったら、ノートでもう一度使い方を確かめ、再度解いてみよう。実際に使えるようになるまで、何度も繰り返そう。 - ④何も見ないで解く
何も見ないで問題を間違いなく解ければ、その公式・定理を本当にマスターできたことになる。