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  • 開発

営業 Tさんの進路選択

基本 DATA

大学卒業後からの職歴 8年目

コクヨ株式会社
ファニチャー事業本部 営業

政治経済学部経済学科 卒業

部活・サークル:ラクビーサークル、旅行サークル

現在の仕事内容について

ファニチャー事業本部の営業として、お客様のオフィスの新設・移転に伴うオフィス空間を提案する仕事をしています。

最も印象的な仕事は5年目に、あるクライアントから「お客様へのおもてなしプレゼンテーションができるような会議室を作りたい」とご依頼されたことです。おもてなしというと、木目調で厳かな雰囲気の空間を希望されることが多いのですが、総務担当者だけでなく、実際に会議室を使用する営業の方にお話をさせていただいたところ、お客様のおもてなしだけではなく、社内利用も多いことが分かりました。その結果を受け、一般的な木目調ではなく、 その企業の持つさわやかさや活力などをイメージした空間にすべきだと考えました。

設計チームとも相談し、ブルー系の企業カラーを反映したさわやかな会議室を提案しました。限られた空間でも大画面の映像が投影できるプロジェクターも併せてご提案させていただき、コンペに勝つことができました。

この仕事以降、顧客のニーズをしっかり聞くことはもちろんですが、顧客もまだ気づいていないような新しい働き方など、新鮮なご提案ができるような営業でありたいと思っています。

仕事のために現在
努力していること、勉強していること

ファニチャー事業本部の営業は、仕事の幅が広いのが特徴です。オフィス家具一つをご提案する仕事から、オフィス新設に伴いオフィス空間の全てをプロデュースすることもあります。新人のころは、その仕事の幅の広さに驚きました。

コクヨの扱う商品カタログを持参し、営業に行っても電気工事の相談をされたり、内装について質問されたり……。うまく答えることができず、社内に持ち帰り、先輩に質問してばかりでした。ようやくお客様の質問にスムーズに答えられるようになったのは、4年目くらいからです。

世の中は日々発展していて、新しい技術やサービスが生まれているため、常に勉強が必要です。オフィスにかかわる機器の新製品発表会などに足を運んだり、メーカーの営業の方から新商品の話を聞いたりして、よりよいオフィス作りにかかわるものについて勉強しています。

営業の先輩のなかには、オフィス家具に詳しい方、デザインに詳しい方などもいますが、自分にはそうした専門性がないため、幅広い知識を身につけたいと日々努力しています。

学生時代に取り組んだことで、
今の仕事に最も役立ったと思う活動

料亭での接客のアルバイトです。料亭でのアルバイトを志望したのは、社会に出る上で役立ちそうな知識やマナーを学べそうだと思ったからです。

作務衣を着て、お客様にお料理を配膳する仕事をしていたのですが、言葉遣いや日本料理の配膳などを学ぶことができました。実際に、座敷での座り位置など、接待のマナーは営業職に就いてからとても役立ちました。

自分は目的意識を持ってアルバイトをすることで、大学で学べないことも身につけられることができました。ぜひ、大学時代には勉強でも、ゼミでも、サークルでも、だれかのまねやなんとなく取り組むのではなく、自ら目的を持って、行動することをおすすめします。すると、自分の意識も高まり、結果的に質の高い行動につながります。その経験は、ビジネスでも役立ちますので、ぜひ意識してほしいですね。

大学時代にやっておくべきだったこと、
やっておいてよかったこと

時間のある学生時代のうちに、学業だけでなく、アルバイトやサークル活動、旅行などにも取り組み、さまざまな経験をしたことです。なかでも自分が大切にしたのは、人とかかわることです。

いろいろな人にかかわれれば、その人の考え方や価値観だけでなく、その人の興味や力を入れている活動などについても知ることができます。例えば、自分の経験のないアルバイトやスポーツ経験の話を聞き、興味を持ったら自分も調べてみたり、チャレンジしてみたり。相手を理解しようと思うと、おのずと新しい知識も増えていきます。たくさんの人と出会えば、それだけ自分の世界も広がるので、ぜひ意識して人とかかわるようにしてほしいと思います。

私の進路経歴書
高1 
文理選択
文系を選びました。暗記することが得意だったので、文系科目の方が好きでした。ただ、理系科目が苦手というわけではなく、数学は得意でした。
高2 
科目選択
社会は、日本史を選択しました。日本の歴史に興味があったからです。
高3 
志望大・学部選び
文系の学部のなかでも、将来に役立ち、幅広いことが学べる学部に進みたいと思っていました。なかでも私が選んだ大学は、政治経済学部でも、社会人類学や心理学など、幅広い科目を履修できると知り、受験を決めました。
大3 
ゼミ専攻
労働経済学のゼミに入りました。実は、経済学にあまりおもしろ味を感じていなかったのですが、「人が働く」ことについて研究する労働経済学は自分にとって身近に感じられ、興味を持ちました。卒論では、日本の終身雇用制度について研究しました。
大3 
就職活動
ゼミでの研究から「人が働く」ことに興味を持ち、将来は「人事」の仕事に就きたいと思い、就職活動を始めました。
ただ、新卒でいきなり人事職に就くのは難しく、職種は人事に限定せず「人が働くことを支える企業」で働こうと思い、幅広い業界の説明会に足を運びました。数々の企業を回るうちに、一つの商品を提案するだけでなく、コンサルティングにもかかわれるような仕事に就きたいと思ったときに、コクヨに出会いました。コクヨは、オフィス空間の提案を通して、お客様の働く意識までも変えられる会社だということを知り、入社を決めました。

開発 石丸頌子さんの進路選択

基本 DATA

大学卒業後からの職歴 2年目

コクヨ株式会社
ファニチャー事業本部 ものづくり本部
デスクバリューチーム

工学部応用自然科学科卒業 工学研究科博士前期課程修了

現在の仕事内容について

私は、オフィス用のデスクやその付属品を製作する「デスクバリューチーム」に所属し、新商品の開発を担当しています。企画から発売まですべての工程に携わりますが、中心となる仕事は設計です。

マーケティングから新商品のコンセプトが決まるので、そのコンセプトを物にする作業を担っています。図面を書いてからはモデル確認のため、工場に試作品を発注します。次に、試作品を社内外で試験的に使用してもらい、課題を洗い出します。試作品の製作を繰り返しながら、図面を完成させていきます。

入社1年目の2016年には、「カバン置き棚」を設計しました。これは、デスクとデスクとの間を区切るサイドパネルに設置するものです。椅子に腰かけたままカバンを手に取りやすいよう、棚は椅子の座面と同じ高さに取りつけ、使わないときにはたたんでおくことができます。

社内外へのヒアリング調査において、女性から「カバンを床に直接置くのは抵抗があるけれど、机の上に置くとワークスペースが狭くなって不便」といった回答が多く集まったため、商品化が決まりました。

当初の設計では、棚は下向きにたたみ、起こして使う構造にしていましたが、人の自然な動作として考えにくいという意見があったので、新幹線にあるスライド式テーブルのように上向きにたたみ、倒して使う構造に変更しました。そうすると、ストッパーがないとたたんだときに倒れやすくなるという新たな課題が浮上しました。

しっかり固定するだけであれば簡単なのですが、棚の上げ下げに固定を解除するという動作が生じてしまうので、倒れにくく、なおかつスムーズに動かせるものにできるよう、設計に工夫を凝らしました。

仕事のために現在
努力していること、勉強していること

オフィス用に限らず、さまざまな家具に触れたいと、展示会やショールームによく足を運びます。ネジやバネなど、日常生活の中でありふれている部品にも、シンプルでありながら、利便性の高い構造になっているものが多くあることに気づかされます。

また、展示会やショールームでは、おしゃれでかわいい家具に出会うことも多いです。性能だけでなく、家具はデザイン性の追求も最重要課題であることがよくわかります。「私もそうしたオフィス家具が作りたい」という気持ちが生まれ、設計の工夫へのモチベーションになっています。

大学時代に取り組んだことで、
今の仕事に最も役立ったと思う活動

私は、大学・大学院の研究室で、半導体を用いた最先端機器の改良に取り組みました。その中で、今の仕事に役立つ貴重な経験が得られました。

研究では、新機能を付与するために仮説を立て、それを実験で検証していきました。思うような成果が得られず、仮説を立て直すこともしばしばでしたが、失敗の要因を一つひとつ検討して前に進みました。そうした習慣をしっかり身につけたことが、デスクの新商品の設計を自分で計画し、工夫を重ねる原動力になっていると感じます。

例えば、私が設計を手がけた「カバン置き棚」でも、正直、つまずきはありました。その際、ただ戸惑うのではなく、冷静に課題を分析できたからこそ、図面が完成したのだと思います。

大学時代にやっておくべきだったこと、
やっておいてよかったこと

やっておくべきだったことは、英語の学習です。コクヨでは、新商品が完成すると展示会を行うのですが、そこには外国人のお客様もいらっしゃいます。そうした際には、「自分の設計したものを自分でプレゼンテーションできたら、どんなにいいだろう」と感じます。

また、海外留学もしておくべきでした。たとえ短期間であっても、異文化を肌で感じることで、視野が大きく広がったでしょう。英語に力を入れるきっかけにもなったと思います。

一方、やっておいてよかったことは、自動車保険会社のコールセンターでのアルバイトで、電話での応対が役に立っています。お客様から事故直後に連絡を受け、対応をアドバイスしていました。緊急事態ですから、気が動転している方が多い中、私は問いかけの仕方や相槌の打ち方などを工夫し、お客様の要望を素早く、そして正確に把握できるようになりました。

今の仕事では、他部署の人とよく電話で連絡を取り合います。また、新商品の設計図面や試作品について、工場の担当者さんから質問の電話をもらうことも珍しくありません。電話でのコミュニケーション能力は、仕事の効率化に欠かせないポイントだと感じています。

私の進路経歴書
高1 
文理選択
数学が好きだったので、理系を選択しました。私の高校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校であり、理系科目の授業に力を入れていることにも魅力を感じました。
高2 
科目選択
センター試験や国公立大個別学力試験の受験を考え、理系学部で指定されることが多い物理と化学を選択しました。一方、地歴公民では、好きであり、得意でもあった地理を選択しました。
高3 
志望大・学部選び
幅広く物事を見たい、そしてものづくりに携わりたいという思いから、大学と学科を探しました。一年次は物理・化学・生物全てを勉強し、二年次から専攻コースを決める学科だったので、そこに決めました。
大3 
ゼミ専攻
先端機器システム領域の研究室を選び、半導体を用いたDNA分析機器の研究に取り組むことにしました。その理由は二つあります。
一つは、自ら設計を行ない、分析機器の開発に携わることができる研究だったからです。もう一つは、すべての研究室を見学する中で、学生同士の交流、学生と先生の交流が最も盛んだと感じたことです。
大博士前期1 
就職活動
夏休みに、コクヨのインターンシップに参加し、オフィス用の椅子の設計に取り組みました。これがきっかけでオフィス家具の開発に興味を持ち、性能とデザイン性の両方が重視される分野で、ものづくりに挑戦したいとコクヨを第1志望にしました。
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