東京ディズニーリゾートで季節ごとに行われるスペシャルイベントは、多くの集客・収益を見込める重要なコンテンツ。常にゲストの期待を超えるイベントを作り上げていくためにかかわる人たちの仕事内容を紹介します。

スペシャルイベント「ディズニー・ハロウィーン」ができるまでにかかわる
各部署の業務を紹介します。

各部署を統括しながら、魅力的なイベントを開発

リゾートクリエイト部
イベントグループ

ハロウィーンイベントの開発は1年以上前からスタートし、まずイベントのコンセプトを決めることから始めます。昨年までのイベントを振り返り、今年はどんなターゲットにどんな新しい価値を提供していくか、メンバーと長い時間をかけて議論を重ね、方向性を定めます。例えば、2017年の東京ディズニーランドのハロウィーンのテーマは、『ハロウィーン・ミュージックフェスティバル』です。昨年好評だったミュージックフェスティバルのテーマはそのままに、ディズニーの仲間たちやダンサー、キャストと一緒に、ゲストがミュージックフェスティバルのように盛り上がれるようなイベントにすることに決定しました。

その後、イベントにかかわるすべての部署との議論を通じて意思統一し、タイムリーに情報共有をしながら開発していきます。1つのイベントを開発するのにエンターテイメント本部、フード本部、商品本部、パーク内のデコレーションを担う技術本部、マーケティング本部など、さまざまな部署がかかわっています。その多岐にわたる部署がイベントのコンセプトや方向性を見失わないよう、横串を刺して全体を統括するのもイベントグループの役割です。

ゲストの心をつかむ商品開発

商品開発部
イベントプログラム商品グループ

商品開発部では、東京ディズニーリゾートで取り扱っている商品の企画開発を行っています。イベントプログラム商品グループでは、その中でもイースターやハロウィーンといった季節のスペシャルイベントなどと連動したオリジナル商品の開発を行っています。商品を開発する際にキャラクターグッズ市場のトレンドをチェックするのはもちろんですが、実際にパークに出て、ゲストがどんな気持ちで過ごしているのかを自分の目で見ることで、人気の商品をチェックしています。また、パーク内店舗のキャストにアンケートを取ってもらい、売れ筋の商品を把握するようなこともしています。

例えば、今年のハロウィーンの企画は、1年以上前からリゾートクリエイト部イベントグループを主軸に動き出しています。商品により、企画の立案から売場に並ぶまでの期間は異なりますが、企画から1年足らずの短期間で売場に並ぶ商品もあれば、新しいキャラクターの導入に関連した商品などは、3年ほどの期間を要することもあります。イベントに関連した商品開発だけでもかなりの点数の商品を開発していて、さらにすべてがオリジナル商品です。例えば、2017年の東京ディズニーランドでは、イベントのメインとなるエンターテイメント『ハロウィーン・ポップンライブ』に連動し、パレードのフロートをモチーフにした“ポップ”でキュートなデザインと、“クール”でロックテイストなデザインのスペシャルグッズを、約35種類販売しています。「ミュージックフェスティバルのように一体となって盛り上がれる商品を」というのが商品開発テーマだったので、パレードに連動して振り回して盛り上がることのできるタオルや身につけられるリストバンドなどのグッズを企画し、イベントと連動して楽しめる商品の開発に力を入れました。

“食”でパークの世界観を表現

フード仕入開発部
フード開発グループ

フード本部にはレストランやワゴンのフードメニューを「企画」、「開発」、「販売」する部門があります。その中で私たちのフード開発グループは、2つのパークのフードメニューの開発を一手に担う存在です。フード開発グループの中にも3つのチームがあり、そのうちの1つであるマーケティングチームでは、どこのレストランに、どのようなメニューを展開すればゲストの期待を超えることができるかを考えています。イベントオリジナルのメニューを考える際は、イベントのコンセプトとレストランが持っているストーリーとの親和性、ゲストのニーズや期待、そしてそれらに対応できるレストランはどこでどのようなメニューかなど、さまざまな側面から可能性を導き出します。

例えば、2017年の東京ディズニーランドのハロウィーンイベントでは、テーマである『ハロウィーン・ミュージックフェスティバル』を盛り上げる、手軽で楽しいメニューを企画しました。「キャプテンフックス・ギャレー」では、カボチャや紫イモを使ったピザ、「ザ・ガゼーボ」では食べ歩きもできるフォトジェニックなメニューなどを開発し、“フェス飯”感覚でお楽しみいただければと思いました。

イベントメニューの開発を行うのは、だいたい7か月前から3.5か月前の期間です。この間に企画開発とメニューテストを行い、メニューの承認を得なければなりません。メニューテストとは、総料理長をはじめとしたあらゆる関係者がメニューを試食し、ゲストに提供できるか否かをさまざまな視点からチェックし、判断する場です。なかでも重視されるのが、コンセプトと合致しているかどうかです。どんなに見た目や味が良くてもコンセプトから外れると承認されることはなく、コンセプトと合致しているか否かは徹底的にチェックが入ります。パークの施設やイベントはすべてにテーマやストーリーがありますので、それを踏まえたうえで、新たな価値を生み出すことが私たちの使命です。

※上記はイベントにかかわる部署の一部です。ショーなどを手掛けるエンターテイメント本部、コミュニケーション活動を行うマーケティング本部、パーク内のデコレーションを担う技術本部など、各部署が連携し、魅力あるイベントを作り上げています。

スペシャルイベントができるまで
  1. イベント統括【計画する】イベントのコンセプトを決め、各部署を統括しながら、魅力的なイベントを開発するのが主な仕事です。イベントを作り上げるのには多岐にわたる部署の協力が必要です。そのなかでイベントのコンセプトや方向性を見失わないよう、横串を刺して全体を統括するのもイベントグループの役割です。
  2. 商品開発【創る】イースターやハロウィーンといった季節のスペシャルイベントなどと連動したオリジナル商品の開発をしています。商品を開発する際にキャラクターグッズ市場のトレンドをチェックするのはもちろんですが、実際にパークに出てゲストがどんな気持ちで過ごしているのかを自分の目で見ることで、人気の商品をチェックするなどしています。
  3. フード開発【創る】フード開発グループは、2つのパークのフードメニューの開発を一手に担う存在です。イベントオリジナルのメニューを考える際は、イベントのコンセプトとレストランが持っているストーリーとの親和性、ゲストのニーズや期待、そしてそれらに対応できるレストランはどこでどのようなメニューかなど、さまざまな側面から可能性を導き出します。
  4. 提供するさまざまな部署や関係者が一丸となってつくりあげたイベント、商品、フードメニューをテーマパークの最前線でゲストに直接提供します。