• 技術
  • イベント開発

技術 山本洋輝さんの進路選択

基本 DATA

大学卒業後からの職歴
5年目

技術本部 コースター技術部 コースターグループ エンジニア

理工学研究科 理工学専攻 機械工学領域 博士課程前期修了

取得資格:技術士補、2級機械保全技能士、昇降機等検査員、潜水士、ほか
部活・サークル:自動車部・フォーミュラカー製作サークル、スキーサークル

入社から現在

2013年入社
技術本部 コースター技術部 コースターグループ所属 エンジニア

現在の仕事内容について

私が所属するコースター技術部コースターグループでは、ハイエネルギーアトラクションの安全面を技術で支えています。具体的には、私はビッグサンダー・マウンテンやインディ・ジョーンズ・アドベンチャーなどのアトラクションの保守点検・更新改善を担当しています。仕事内容は、日常的な点検のほか、定期的な更新計画の立案や実施、不具合が発生したアトラクションの原因調査および復旧、使用機器の技術的な検討や設計関連業務など、多岐にわたります。コースターグループは約30人で、2交代制のシフトを組んで勤務しています。更新や改善業務を担当するアトラクションは決まっていますが、勤務時間帯のなかで9つあるコースター系アトラクションで不具合が起きた場合、どのアトラクションでも対応しなければならないため、幅広い知識や経験が必要になります。

また、東京ディズニーランドは開園して30年以上たっており、ほぼ365日稼働しているため、施設や機器の老朽化に伴う更新業務なども多くなっています。我々の使命はアトラクションを通して、ゲストに感動体験を提供することなので、少しでも多くのゲストに楽しんでいただけるよう、安全かつ短期間で機器の更新工事を終了させられるよう、幅広い視点から業務に取り組む必要があります。

仕事のために現在
努力していること、勉強していること

ヴィーグル(車両)や軌道関連機器の更新の際に強度など技術的な検討をすることが多いため、機械工学関連の知識には常に触れるようにしています。さらに、アトラクション独自の知識や専門分野外の知識も必要となるため、資料を読み解く、先輩社員から学ぶなどして、日々幅広い知識を吸収するように努めています。

また、既存のアトラクション機器を更新する際には、当時の設計者がどのように考え設計したのか、設計思想を読み取る必要があります。それを把握するために自分自身で計算したり、現場で負荷の加わり方や加速度を計測したりと、背景がわからないなかでも、自分自身の見解をしっかりと持つことが大切です。

最近、担当するアトラクションを新しく作り直すために、海外に1週間出張し、メーカーと打ち合わせを行いました。こうした場には、必ず通訳の方が同席するため、流暢に英語が話せなくても打ち合わせは問題なく進みます。ただ、海外の技術者と一緒に食事をしたりすることも多く、打ち合わせ以外の場でも英語でコミュニケーションをとることができないと、信頼関係も築きにくく、仕事の幅が広がらないと実感しました。

私の将来の目標は、新規アトラクションの設計や建設にかかわることです。それらプロジェクトでは、ディズニー社のエンジニアと意見交換などをする必要があります。海外のエンジニアと対等に意見を交わせるよう、技術力だけでなく、英語によるコミュニケーション力を磨いていきたいと思います。

大学時代に取り組んだことで、
今の仕事に最も役立ったと思う活動

1つ目は、学生時代に学んだ機械工学や電気電子工学の知識です。機器更新や改修の設計時に材料力学などの知識を使って検討します。大学時代に使用していたノートや参考書を読み返して復習することも何度もありました。また、大学時代の研究で、計測機器の設計や仮説を立てて検証するプロセスを学んでいたので、そういった経験やスキルも仕事に生かされています。ただ、設計したものを同品質で製造し、厳しい状況下でも動き続けるように維持管理していく必要があるため、これからも学び続ける努力は怠ってはいけないなと感じています。

2つ目は、サークル活動です。私はレーシングカーを製作するサークルに所属し、ドライバーをしていました。自分が操る車でいい結果を出したときに、チームメンバー全員を笑顔に出来た経験は今でも忘れられません。この経験は、ゲストの笑顔のためにがんばる今の仕事を選んだ原点になっていると感じています。

大学時代にやっておくべきこと、
やっておいてよかったこと

やっておくべきこと

留学とたくさんの本を読むことです。短期間でも留学して異文化に触れることで、外国語習得の必要性を肌で感じ、語学に対する意識が変わったのではないかと感じています。技術系の仕事では英語が話せることで、仕事の幅も広がると感じることが多々あるので、時間がある学生時代のうちに挑戦しておけばよかったと思います。そして、読書は、手軽に世界で活躍する人々の考え方や手法を学べる手段です。こちらも学生時代に、もっとたくさんの本を読んでおけばよかったと感じています。

やっておいてよかったこと

前述した大学での研究のほか、サークル活動や課外活動などの学生時代にしかできない経験をたくさんしたことです。自動車に関する部やサークルに入り、海外で自動車競技大会に出場したほか、スキーサークルに入り雪山に1か月半滞在してスキー合宿をしたり、カンボジアに滞在してボランティア活動をしたりしました。今しかできないことをやろうと意識し、充実した学生生活を送ることができました。学生時代にともに濃い時間を過ごした仲間とは、今でも定期的に会って、活力をもらっています。

私の進路経歴書
高1 
文理選択
理系を選びました。幼いころから自動車、飛行機、電車等の乗り物が好きで、それらを作る技術者をめざすには、理系に進むべきだと思い、選択しました。
高2 
科目選択
大学受験を念頭に置き、理科は物理と化学を選択しました。大学で学びたいことは、概ね決まっていたので、特に迷いはありませんでした。
高3 
志望大・学部選び
ものづくりをしたいという思いがあったため、大学では機械工学を学びたいと思っていました。家から通える範囲の大学で、気になる大学はすべてオープンキャンパスに参加し、カリキュラムの内容や大学の雰囲気から志望大を選びました。志望大決定の決め手になったのは、興味のあるレーシングカー製作に携われるサークルがあったことです。特に入学した大学は、大会の強豪校だったので、高いレベルの技術がサークルでも学べると思いました。
大3 
研究室選び
研究室を探す際に私が重視していたのは、解析だけ、実験だけというような研究内容ではなく、設計・実験・解析をバランスよく行えるような環境で研究に取り組みたいと思っていました。それをかなえてくれるのが「精密工学」を研究する研究室でした。工作機械に関する研究を行いました。
修士2 
就職活動
私の就職活動におけるテーマは、「人を笑顔にするエンジニアになりたい」でした。学生時代のサークル活動や研究において、技術力を駆使しながら仲間と1つのものを作り上げる喜びを実感し、そして周囲の人を笑顔にすることに充実感を感じたからです。就職活動では、自動車メーカーや関連部品メーカー、鉄道関連企業などを検討しました。オリエンタルランドに入社を決めたのは、インターンシップに参加し、アトラクションの設計から建設、保守・管理まで幅広くかかわれる仕事であり、職場とゲストの距離がとても近く、仕事をしながらゲストの喜ぶ姿を目にできる職場だと思ったからです。

イベント開発 石原由佳さんの進路選択

基本 DATA

大学卒業後からの職歴
9年目

リゾートクリエイト部 イベントグループ チーフリーディングスタッフ

文学部教育学専攻 卒業

部活・サークル:スカッシュサークル

入社から現在

2009年入社
ショー運営部にてステージマネージャーを担当

2010年
ショー開発部にてショーコーディネーターを担当

2012年
リゾートクリエイト部 イベントグループ所属 チーフリーディングスタッフ

現在の仕事内容について

リゾートクリエイト部イベントグループに所属し、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーで行われるハロウィーンやクリスマスなどの季節ごとのイベントや、周年イベントの企画開発から統括までを担っています。イベント毎に担当が決まっており、私は、2018年のハロウィーンイベントの開発を担当しています。企画開発からイベントを実施するまでに15~16か月かかるため、2017年のハロウィーンイベントが始まる前から、次年度の準備を進めています。

イベント開発では、はじめにどんなターゲットに向けて、どんなコンテンツを開発していくのか、まずコンセプトを決定するところから始めます。そして、エンターテイメント本部、フード本部、商品本部、パーク内のデコレーションを担う技術本部、マーケティング本部などをはじめ、さまざまな部署の方々と協力しながら、イベントを作り上げていきます。多岐にわたる部署がかかわっているので、イベントのコンセプトや方向性を見失わないよう、横串を刺して全体を統括するのが、私たちイベントグループの大切な役割です。自分自身に迷いが生じそうになったときは、最初に設定したイベントのコンセプト、そしてゲストが何を求めているのかに立ち返り、それを達成するにはどうしたらいいかという視点を大切にして仕事をするようにしています。

もう一つの担当業務が、「ダッフィー&フレンズ」のコンテンツ活用戦略です。「ダッフィー」は、アメリカのパークで誕生したディズニーベアをヒントに、弊社とディズニー社が協力し、東京ディズニーシーのために開発したキャラクターです。キャラクターの持つ温かみや癒やしが人気を集め、海外のパークにも登場するようになりました。2017年3月にはステラ・ルーという新しい仲間が増えました。今後、「ダッフィー&フレンズ」の個性や世界観の魅力を通じて、パーク体験をさらに向上させるのが、私の仕事です。商品やショー、フード、デコレーションなど、テーマパーク全体で、どのように展開したらゲストに喜んでいただけるか、考えていきたいと思います。

仕事のために現在
努力していること、勉強していること

ハロウィーンやクリスマスは毎年実施している定番イベントですが、毎年同じ内容ではゲストに飽きられてしまいます。ゲストが期待する以上のイベントを提供するために、PDCAをしっかりと行い、次年度のコンセプトを決定します。ゲストの声は、パークでアンケートを実施して収集するほか、実際に自分もパークに行き、お客様の表情を見るようにしています。また、SNSなどもチェックし、ゲストがパークにどんなことを期待しているのか、それをイベントにつなげられるよう、情報収集を常に心掛けています。

そして、各部署とコミュニケーションをとりながら、コンセプトどおりイベントを成功させるのが、私のミッションです。チームの力を最大限にしていくためには、自分たちの想いだけでなく、各部のメンバーの「想い」もしっかりくみ取るように心掛けています。ときには、イベントの統括者として各部署をまとめることの難しさに直面する場面もあります。ただ、私自身もショーを作り上げる現場で働いていた経験があるので、自分とは違う考えで動いている人たちがいるのは十分理解しています。できるだけ皆さんの声に耳を傾け、その方が何を大事にしているのかを知るようにしています。相手を深く知ることで、こちらの提案方法も変わってくるからです。

大学時代に取り組んだことで、
今の仕事に最も役立ったと思う活動

最も役立ったと思う活動は、学生時代に入っていたスカッシュサークルの活動です。競技としての「スカッシュ」を楽しんだことも良い経験だったのですが、先輩に誘われ、2年次から都内の大学のスカッシュサークルで構成される学生連盟の役員としての活動をしたことが、今の仕事にとても生きています。学生連盟の仕事は、主に交流試合の設定です。何百人といる参加者の試合を円滑に行うためには、スポーツクラブからコートを借り、試合の設定を行い、当日の運営までを担当します。裏方としてイベント実施を支え、多くの参加者の方の笑顔を見ることができたときは、大きなやりがいを感じました。大学入学前までは、人をまとめる仕事などはあまり経験がありませんでしたが、こうしたイベントを成功できたときの喜びが忘れられず、今の仕事を選んだことにもつながっていると感じています。

大学時代にやっておくべきこと、
やっておいてよかったこと

やっておくべきこと

やっておくべきだったなと思うのは、留学です。海外の都市に長く暮らして、自分とは違う価値観を持つ人とかかわり、多様な文化に触れる経験をしてみたかったと思います。就職すると海外旅行はできても、長い期間は海外生活を経験できないので、チャンスがあればぜひチャレンジしてほしいと思います。

やっておいてよかったこと

やっておいてよかったということは、とにかく全力で遊ぶということです。大学4年間という貴重な時間を全力で遊んだということが、仕事においても生きていると思います。例えば、イベントの開発を行う際にも、首都圏の大学生や高校生、そして中学生はどんな気持ちでパークにきて、どんなことを期待しているのかなと想像することがあります。自分自身がいろいろな人に触れ合い、さまざまなことを経験していると、いろいろな人の気持ちを想像することができます。「楽しい!」「わくわく!」といった体験をたくさんしておいたことが、今、ゲストに新しい価値を提供する仕事をしているうえで、とても役立っていると思います。

私の進路経歴書
高1 
文理選択
文系を選びました。人の心について学べる心理学に興味があり、心理学が学べる文学部に進みたいと思ったからです。
高2 
科目選択
社会は日本史を選択しました。自分の住んでいる国がどのような歴史を経て成り立っているのか、教養として知っておきたいと思ったからです。
高3 
志望大・学部選び
心理学を学びたいと思い、さまざまな大学のカリキュラムについて調べました。すると心理学にもさまざまな分野があり、動物実験などを行う実験系ではなく、教育心理を学べる大学を選びました。また、自宅から近く、祖父の出身大学であることも大きかったです。
大3 
ゼミ選び
臨床系の教育心理について学べる研究室に入り、「自己肯定感と他者受容との関係性の相関」について研究しました。大学生にアンケート調査し、その相関度を調べ、卒論にまとめました。
大3 
就職活動
就職活動では、メーカーを中心に受験しました。オリエンタルランドを志望した理由は、自分たちが提供したものを受け止めてくださるゲストが身近であると感じたからです。毎日会社の行き帰りにゲストの笑顔を見ることができるため、自分の働く意義を確認し続けられるだろうと感じ、入社を決めました。また、大学の先輩を通じて、OB訪問した際に、総合職は仕事の幅が広く「異動すると、転職しているみたいだよ」と教えていただき、さまざまな分野の業務に携われることも魅力に感じました。
  • 技術
  • イベント開発