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営業 櫛部裕児さんの進路選択

基本 DATA

大学卒業後からの職歴
9年目

2009年 丸紅株式会社 入社
人事部に配属後、入社2年目に語学習得を目的とする外国語研修制度を活用し、約1年間中国で学ぶ。
その後、海外発電事業の営業に配属。現在は、海外電力プロジェクト第一部 課長補佐。

立教大学 観光学部観光学科 卒業

留学経験:ニューヨークの大学に1年間編入(3年次)
部活・サークル:テニスサークル

現在の仕事内容について

現在、私は東南アジアで、発電所の建設や事業の運営にかかわっています。電力が必要な発展途上国では、自分たちだけでは、発電所を建設する資金やノウハウがないため、私たちが投資を行い、建設資金を調達するために銀行から借り入れを行い、発電所の建設と事業運営を行います。相手国の政府にとっては、建設コストなどの初期投資をせず、長期的に電力を買い取れるメリットがあります。一方、私たちは、発電事業に投資を行い、20年、30年といった長期間で投資した資金を回収していく、というビジネスモデルです。現在は、台湾、ベトナム、ラオス等の案件を並行して担当しているため、多い時だと年間100日以上は東南アジアを飛び回って仕事をしています。

発電所を建設し、経営・運営するには、大きく分けて下記の4つのフェーズがあります。

  1. 情報を収集し、開発の権益を獲得する
  2. 発電所建設のために必要な資金を調達するため、銀行からの融資をとりつける
  3. 発電所の建設
  4. 発電所の運営、経営

一番やりがいを感じるのが、国家プロジェクトのある相手国で発電事業の権益を獲得し、開発する仕事です。自分の発想や思い描いたビジネスにできる素地がたくさんあるからです。丸紅では、若手であってもそうした仕事に深くかかわらせてもらえるため、大きな成長を実感します。

仕事のために現在
努力していること、勉強していること

現在、4か国のプロジェクトにかかわっていますが、進行度合いはそれぞれ異なります。台湾では発電所の経営にかかわっていますが、ベトナムではまだ資金調達の段階です。発電所建設の資金を銀行から融資してもらう手法として、「プロジェクトファイナンス」(※)という、欧米ではスタンダードな手法を採っています。ただ、ベトナムの方々にはこの手法はまだ浸透しておらず、理解してもらうのに時間がかかっています。契約書だけでも段ボール数箱分になります。それらを一つひとつ丁寧にご理解いただき、一歩ずつ発電所建設に向けて取り組んでいるところです。

そこで大切になるのは、専門知識や英語力だけでなく、客先との信頼だと感じています。一緒に食事をしたり、ときにはお酒を飲んだりして、ささいな事でも客先が抱える問題を聞き、解決策を示していきます。そうして醸成された信頼関係が土台にあると、仕事がスムーズに進んでいくことが多々あるからです。また、日頃からコミュニケーションをすることでつながりができ、新たなビジネスチャンスをつかむこともできます。

※プロジェクトファイナンスとは、特定事業に対して融資を行い、そこから生み出されるキャッシュフローを返済の原資とする資産調達手法。

大学時代に取り組んだことで、
今の仕事に最も役立ったと思う活動

好奇心を持ってやりたいことは何でも挑戦してきたことです。その象徴となるのが、ニューヨークへの留学です。入学当初から海外留学に行きたいと考え、1年次に交換留学に応募したのですが、チャンスが得られませんでした。ですが、そこであきらめるのではなく、私は発想を転換することにしました。交換留学では行き先や大学も決まっていますが、自分で留学先を決めれば、学びたい学問が学べるはずだと思い、興味のあるホテル投資について学べる大学を調べ、ニューヨークの大学に編入することにしました。大学では、ホテル経営を学んでいましたが、留学先で「投資」という観点でホテルについて学べたことはとても視野が広がり、帰国後、卒論を書くのにも役立ちましたし、現在の商社で投資を行う上でも留学先で学んだことが生きていると思います。

また、編入先の大学では、現地の学生と同じように学べ、充実した時間を過ごせました。ホテルの投資だけでなく、数学や生物学、地質学などさまざまな科目を多様な国籍を持つ仲間たちと学ぶことで、自分自身の教養が深められたと思います。今、アジアを舞台にさまざまな文化をもつ方々と一緒に働いていますが、そこでの経験がコミュニケーションを行う上でも役立っていると感じます。

大学時代にやっておくべきだったこと、
やっておいてよかったこと

就職活動前に、とことん自己分析することをおすすめします。自己分析の手法はたくさんあると思いますが、これまで自分が生きてきたなかで、人生の選択をした機会について深く掘り下げる手法をおすすめします。中学の部活や習い事、高校、大学、アルバイト、サークル・部活。当時はなんとなく選んだかもしれませんが、そこには、自分がなぜその道を選んだのか、共通する判断軸があるはずです。私の場合は、大学選びも留学も、アルバイトも、すべて自分の好奇心を広げられる分野を選んできました。

ですから、何をやりたいのかを見つけるためには、皆さんもいったん立ち止まって、自分の過去を振り返って、重要な選択をした場面で何を大切にしてきたか、振り返るといいと思います。あこがれだけで就職先を見つけるよりも、ずっと自分の適性に合った仕事や会社に出合えるはずです。

私は何でもやりたいことはやってきたので、やっておいた方がよかったと後悔することはありません。ただ、なかにはネガティブな理由をつけて、あきらめてしまいがちな人もいると思います。でも自由に時間を使えるのは大学時代だけです。やりたいことは、とことん最後までやるべきだと思います。ぜひいろいろなことにチャレンジしてほしいですね。

私の進路経歴書
高3 
文理選択
私が通っていた高校では、高3の本格的な受験勉強が始まる直前まで文理選択をしませんでした。ただ、受験を考えたときに、英語が好きでしたし、文系に進んだ方が幅広い選択肢があると思い、文系を選択しました。
高3 
志望大・学部選び
海外留学をしたいと思っていたので、そうした制度などが充実している大学がいいと思っていました。また、自分の興味のある分野で、トップを極められる大学に行きたいと思い、日本でも珍しい観光学部のある立教大学を志望しました。
大3 
ゼミ専攻
観光学部には、さまざまな種類のゼミがありましたが、社会学的な内容ではなく、自分の興味のあるホテル経営について学べるゼミを希望していました。また、先生が海外留学をすすめていて、そうした先生の考え方にもひかれ、ゼミを決めました。
大3 
就職活動
仲のいい先輩が商社に内定をもらい、その先輩のお話を聞くうちに興味を持つようになりました。いくつか総合商社を訪問して、総合商社でも社員数が少なく、若手が活躍できそうだと感じたのが丸紅だったため、入社を決めました。

営業 古川彰子さんの進路選択

基本 DATA

大学卒業後からの職歴
3年目

2016年 丸紅株式会社 入社
産業エネルギー部 産業エネルギー課 所属

京都大学 法学部 卒業

留学経験:アメリカに約1年留学(3年次)
部活・サークル:女子サッカー部(高校)、テニスサークル(大学)

現在の仕事内容について

現在、私は石油トレーディングに携わっています。石油製品には、ガソリン、灯油、軽油、ジェット燃料(航空機燃料)、軽油、重油(発電燃料)などがあるのですが、主に私は重油を担当しています。海外の石油メーカーやトレーダー、あるいは国内のメーカーから重油を購入し、国内の電力会社に販売する仕事をしています。販売といっても直接販売するのではなく、主に入札で決まります。落札されたら、船を手配して重油を積み、発電所に納品するところまで立ち会います。億単位の仕事になるため責任は重いですが、大きな船で重油が運ばれてくるのを見るたびに、日本のエネルギー界に貢献していることを実感します。

石油製品の販売は、規格が決まっているため、同一製品を売り競うビジネスです。そのため、丸紅の提供する製品に付加価値をつけるためには、自分自身の人間力をアピールすることが大切です。「古川さんから買いたい」と思ってもらえるよう、必要なときだけでなく、常日頃から取引先の方々とコミュニケーションをとることを大切にするようにしています。私は、人と話すことが大好きなので、国内外問わず、年代もさまざまな方々と出会え、同じ目標に向かって共にビジネスができる今の仕事に大きなやりがいを感じています。

仕事のために現在
努力していること、勉強していること

まだ3年目なので、業務のすべてが勉強です。トレーディングでは、船が時間どおりに着かないなど、うまくいかないことの方が多いので、どうしてうまくいかなかったのか、必ず考えるようにしています。何がリスクになっているか早く洗い出すようにし、次に生かせるようにしたいと考えています。また、現在の部署では石油製品を扱っているため、情報誌を読んだり、国内外のトレーダーやサプライヤーとコミュニケーションをとったりし、マーケットの変化をとらえるようにしています。

学生時代に取り組んだことで、
今の仕事に最も役立ったと思う活動

高校時代に女子サッカー部の主将を務めていました。全員が初心者からのスタートで、顧問の先生が忙しくあまり練習に来られないため、自分たちで練習メニューを考え、大会に向けて調整を続けていました。主将に就任した当初は、自分がみんなを引っ張らなければと、自分一人でチームの運営を進めていたのですが、自分の気持ちがチームメイトにうまく伝わらず、空回りしていました。そこで、自分一人で何でも考えるのではなく、仲間と話し合い練習メニューなどを決めることにしました。すると皆が意欲的に取り組んでくれるようになり、自主練習にも積極的に参加してくれる仲間も増え、県大会でベスト4という成績を残すことができました。

そのときの経験は今の仕事でも生きていると感じます。自分とは違う考えを持つ個性的なメンバーをまとめ、いかに目標を達成するかというのは、今の仕事でもとても大切なスキルだからです。大切なのは、自分の気持ちを伝えるだけでなく、相手のこともしっかり理解することが大切だと感じています。

大学時代にやっておくべきだったこと、
やっておいてよかったこと

やっておいて良かったと思うのは、大学時代にたくさんの人に出会う経験をしたことです。主にサークルや留学を通して、たくさんの友人を作ることができ、私にとってかけがえのない財産になっています。

また、就職活動においても、たくさんの方に自己PRを添削してもらったことが役立ちました。就職活動を始めた頃は、自分のアピールしたい長所が何かわかっていなかったため、エントリーシートさえうまく書けませんでした。自分のことを良く知っている友人にエントリーシートを見てもらい、私の良さがアピールできているかチェックしてもらいました。そして、OBの方にもそのエントリーシートを再度チェックしてもらったのです。たくさんの方に目を通していただき、ブラッシュアップした結果、自分の良さが伝わる自己PRができるようになりました。みなさんもたくさんの人に意見をもらうといいと思います。

やっておくべきだったなと思うのは、英語以外の語学の習得です。今のビジネスでは英語はもちろん使いますが、他言語ができれば活躍のフィールドが広がります。社会人になると忙しいため、なかなか語学学習のために時間をとることができません。ぜひ自分の活躍のフィールドを広げたいという方は、チャレンジするといいと思います。

私の進路経歴書
高2 
文理選択
試行錯誤して答えを導く数学が好きだったため、理系を選択しました。
高2 
科目選択
理科は、物理と化学を選択しました。F1などを見るのが好きで、自動車の動きなど、物体の動きを数式で表せることがおもしろかったからです。社会は、日本史を選択しました。外交官など国際協力にかかわる仕事にも憧れていたため、海外で働くには日本のことを深く理解しておきたいと考えたためです。
高3・浪人時代 
志望大・学部選び
現役時代は、理系を選択していたので地元の国立大の工学部に進もうと決め、合格を手にしました。しかし、自分がめざしたいのはやはり外交官だと思い、それには国家公務員をめざすために法学部に入学する必要があると考え、浪人することにしました。また、地元ではなく、全国から優秀な学生が集まる大学に行きたいと思い、京都大学をめざしました。
大3 
ゼミ・研究室
国家公務員をめざしていたので、国際政治学が学べるゼミで学びました。
大3 
就職活動
大学3年次に留学を経験し、帰国後、国家公務員をめざすための勉強を始めました。「国際舞台で働きたい」という思いはありましたが、留学を通して日本の良さに気づき、自国に貢献できる仕事をしたいと思いました。また、民間企業の方が自分自身の成長や成果が目に見えて感じられると思い、民間企業への就職にシフトし、就職活動を始めました。さまざまな業界の説明会に参加し、自分の働きたいイメージと合致するのが「総合商社」でした。
  • 営業
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