マナビジョンキャリアトップ大学生活みうらじゅんさんに聞いた!5月病の乗り越え方~(2)授業編~

みうらじゅんさんに聞いた!
5月病の乗り越え方
~(2)授業編~

  • 大学生活
  • 2017.05.15

授業が始まり約1か月が経ち、そろそろ勉強方法を確立させたいこの時期。でも、大学独特の講義についていけない――。
「マイブーム」や、「ゆるキャラ」などを命名したことでも有名な「みうらじゅん」さんに、大学1年生の「5月病の悩み」について答えていただくこのコーナー。2回目となる今回は、「授業」に関するお悩みについて、ユニークな視点でアドバイスをいただきました!


今回の悩み:授業が難しい!

第一志望の大学に合格したのはいいものの、授業が難しくて、先生の言っていることがよくわかりません。周りは勉強のできる人ばかりで、自己嫌悪に陥りがちです。

みうらじゅん:授業の難しさは相談者さんがその授業に興味を持てれば克服できるだろうけど、そうではないんだとしたら、やっぱその授業に向いていないのかもね。「自分はダメだ」と焦るより、「この分野は向いていない」とハッキリ割りきったほうが楽ですよ。

相談者さんはきっと優等生で、高校までは、できるだけ苦手なものを克服しようと思っていたのかもしれないけど、これからは「あきらめる」ってことも大切。いま社会に出て、好きな仕事で成功している人たちは、みんなそうやって苦手なことをあきらめながら得意なことだけ才能を伸ばしていった人たちですからね。

「あきらめる」というと、最後までやらずに途中で投げ出すというふうにとらえられがちだけど、仏教では、必ずしもネガティブな言葉ではなく、「物事の真相を見極める」という意味を含んだ前向きな言葉なんです。

世の中で求められているのは、あらゆる分野で平均点を取る人間よりも、何かひとつでも「負けない」というものを持っている人。得意なことを伸ばすためにも、不向きなことをスッパリあきらめる勇気も必要なんじゃないかなあ。

「自分なくし」をしてみよう

みうらじゅん:僕は美術大学だったんだけど、入学したら自分より絵のウマイやつなんてゴロゴロいて、早々に「絵は向いてないんだ」とあきらめました(笑)。そうして、自分は何ができるかって考えたときに、才能のあるやつの能力を引き出して、おもしろいことを企画するのは得意だな、と思ったんだ。だから、いろんな人とつき合うようにしてた。美大時代、デッサンの授業なんて全然出てなかったけど、それでもおもしろいストーリーが書けたから漫画家になれると思ってた。だって、絵のうまい人をアシスタントとして雇えばいいんだもん。

大学4年間は、自分探しじゃなくて、「自分なくしの旅」だと思ったほうがいいですよ。卒業までに「苦手」だと感じることをどんどん手放していったらいいんです。
「そんなことしたら、自分には何もなくなってしまう」と思うかもしれないけど、だったらまた、これから夢中になれるものを探せばいい。周りと比較する必要なんか全然ないから。

相談者さんは、第一志望の大学に入れたということだけど、もしかしたら偏差値だけで大学を選んでしまったのかな? 自分のやりたかった勉強でないのであれば、無理してする必要もないかもしれないよ。勉強だけできたって、人として魅力的ではないしね。勉強のほかにも、得意なことを見つけたほうが楽しくていいんじゃないかな?

過度な期待が5月病の原因かも!?

みうらじゅん:あと、「大学の先生が何を言ってるかわからない」ってことだけど、大学の先生って基本、話がつまらない人が多いじゃない(笑)。予備校なんかだとおもしろい先生も多いから、大学に入ってがっかりする人は少なくないみたいだね。

でもそもそも、授業っておもしろいものだっけ? 希望の大学に入れて、大きな希望を胸に抱いているのかもしれないけど、いろんなことにあまり期待しすぎないほうが人生楽ですよ。期待するから失望が生まれる。コレ、真理。
きっと5月病の原因は、「期待のしすぎ」だね。「この授業つまらないだろうな」と思って受けてみたら、意外とめちゃくちゃハマることだってあるかもしれないよ。

プロフィール

みうらじゅん
イラストレーターなど。1958年2月1日京都市生まれ。血液型AB型。1980年武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。1997年「マイブーム」で新語・流行語大賞受賞。2005年日本映画批評家大賞功労賞受賞。近著に、『雑談藝』(文藝春秋/いとうせいこうと共著)。
関連書籍
雑談藝
出版社:文藝春秋
いとうせいこうと共著

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