就活に有利そうなバイトって?
大学生にとって「就活に有利」というキーワードは魅惑的ですね。実際に「就活に有利」なバイトはあるのでしょうか。答えは「YES」です。というよりも、どんなバイトでも、学生生活の限られた時間の中で頑張った経験や知識は、直接・間接的に就職活動中に役立ち、あなたの就活を有利に進めてくれるはずです。
同職種・同業界でのバイト経験がある!
あなたが就職を希望するシゴト内容・業界・職種で、大学生の時にバイトをしたことがあるというのは、かなり大きなアピールポイントになります。シゴトや業界に理解があり、はたらいた経験もある、その上で、将来の就職先として考えているという大学生なら、採用する企業側としては、入社してからすぐに「想像していたシゴトと違う……」といったミスマッチが理由で退職するような危機は回避することができると考えるでしょう。即戦力にも近く、魅力的な人材だと捉えられる可能性も高いと思われます。ただし「自分、この業界、知ってますから」的な態度ではなく、バイト経験から業界(やその企業)に抱いた興味を「この会社」で追求したい!という熱意に変えて伝えることが重要です。
【業界別】こんなバイト経験がアピールできる!
営業関連 | 営業、販売ワーク、コールセンターのバイト |
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企画・マーケティング関連 | キャンペーン・PR(アンケートスタッフ)のバイト |
事務・スタッフ関連 | オフィスワークのバイト |
生産・製造・品質管理関連 | 製造・軽作業ワークのバイト |
建築・土木設計関連 | パワフルワークのバイト |
流通・サービス関連 | 販売ワークのバイト |
「自分のバイト経験がきっかけになって、就活で志望する業界や企業を選定する際の核になっている」と聞けば、企業の人事担当者や面接官も、あなたが純粋にそのシゴトに興味を持っているのだなと想像できます。あなたにとっても、エントリーシートや面接等での志望動機をうまく展開しやすいはずです。
就活に有利なバイト経験
職種や業種にかかわらず、就活に有利なバイト経験についてまとめます。 就活に有利と考えられるバイト経験は、下記のようなものがあげられます。
1年以上、同じバイト先で勤務した
目安としては1年以上です。ひとつのバイト先で長期間はたらいた経験は「頑張り屋さん」アピールになります。
昇給した(時給・日給が上がった)
バイト先で時給や日給が上がるためには、長期間はたらいている・業務効率が良く就業意欲も高いという条件を満たさなければなりません。昇給したというアピールは、多くのシゴトをこなすことができる等、積極的にシゴトに取り組む姿勢を表せます。
「バイトリーダー」等、バイト先で役職がついた
大学生でバイトを始めた場合、最初からリーダー的な立場でスタートすることは少ないと思います。バイトスタッフの中から、バイトリーダー等の特別な役割を担うスタッフに選ばれたということは、バイト先でリーダーシップを発揮した・バイト業務の全般を理解し、パフォーマンスも優れていると判断されたからに違いありません。
当初より、業務内容が変わった
たとえばコンビニエンスストアでのバイトなら。最初はレジや商品の品出し、清掃等の業務を行っていたのが、シゴトを理解し店舗全体が見えてくるようになると、商品の発注作業や、レジの精算といった、店舗運営に大きくかかわる業務を任されるようになります。勤務期間・時間の長さにプラスして、店長や社員さんから「この人なら任せても安心だ」という信頼を勝ち取ったという証拠です。
バイト先で表彰された
バイトスタッフを中心にした表彰制度があるバイト先等で、優れたスタッフに贈られる賞を受賞したという経験も、就活でプラスになるバイト経験と言えます。表彰理由を明確にすることで、あなたのシゴトに対する姿勢やはたらくモチベーションをうかがい知ることもできます。
新人スタッフを教えるトレーナーの立場だった
新しいバイトスタッフを教えることは、多くの人が経験していることだと思います。新人さんを育てるというのは、大変なことです。バイトとしてはたらきながら、新人さんのサポートを任せられるスタッフというのは、シゴト全般を深く理解できているのはもちろん、ほとんどが「はじめまして!」という新人さんにシゴトを教えることのできるコミュニケーション能力の高い人だという証しでもあるのです。
ほかにも「社員不在の時の責任者だった」「クレーム対応担当だった」「開店閉店を一人で行っていた」等、バイト先であなたが担当していたシゴト経験の多くが、就活で有利になる要素をたくさん含んでいます。バイトで体験したことを、ひとつずつ思い出してみてください。
ノー就活も!?バイト先に就職
どうしてもこの会社に就職したい!と考えている人は、まずはその企業にバイトとして勤めるのも一案です。バイトスタッフの社員登用を積極的に行っている企業もたくさんあります。大学生のバイトスタッフから、大学卒業後に社員になれる可能性の有無を、面接時に確認してください。就活に有利、というよりは就職に直結したバイト、と考えた方がいいかもしれません。もちろん、大学生のバイトと社員では業務内容が違うことがほとんどです。でもバイトをしながら、将来自分が社員になったらどういうシゴトをするのか、までも観察できますし、5年先、10年先の自分を想像するのが楽しくなりそうです。憧れの会社がバイト募集を行っていたらチャンスですよ。
もしも、その会社がバイトを募集していない場合は、同じ業界で別の会社でのバイトを探してみるのもいいかもしれませんし、憧れの会社やお店の近くでバイトをしてみる、というのもおもしろいですね。ランチやシゴト終わりに来店する憧れの会社の人たちと、思わぬ出会いや縁が生まれるかもしれません。
インターンシップの活用
大学在学中にインターンシップ(職業体験)制度を利用する人も、大々的に大学生のインターン生を受け入れる企業も増えています。バイトも就活もうまくやりたいけれど、時間がない!という人は考えてみるのもいいですね。
インターンシップにもいろいろなスタイルがあります。正社員と同じ業務を経験できるものや、インターンシップ生専用のシゴトやプロジェクトを、期間内にどれだけこなせるかを評価するようなものもありますし、単純にグループワークで与えられた課題に取り組むものもあります。給料が支払われるタイプもあれば、無給のものもあります。
社員とコミュニケーションをしっかりとることができ、場合によってはオフィスの中で実際にはたらくことができて、職場をリアルに見ることができるチャンスがあるということです。将来はたらきたい企業を見学できる、生で体験できる、あるいは似た業界を肌で感じることができる、というのがインターンシップの最大の特徴です。もちろん、インターンシップ中に成果を創出する、社員の注目を集める、ということができれば、そのまま採用に繋がることもあります。
もし将来はたらきたい企業や業界が固まっているのであれば、就活スタートの前に、インターンシップにチャレンジしてください。その際のエントリーシートや履歴書の志望動機、自己PRの書き方は、バイトとほぼ同じです。
出典:アルバイトニュース・プラス『an』 ~バイトノウハウ~