Benesseマナビジョン編集局 高校生のための大学入試「英語」検定研究室

大学入試英語検定研究室TOPへ戻る

Report6

志願者急増中!
話題の東洋大学入試部長にインタビュー!
高校生に求める力とは?<前編>

今回は特別編として、サイトウ室長とサワダ研究員が東洋大学に潜入!
2016年度には過去最高の志願者数である約8万5000人を記録し、全国の私立大学で志願者数第7位の座を占める東洋大学は、受験生注目の大学。2017年度には新学部・学科を設立し、12学部で英語外部試験利用入試を導入するなど、話題に事欠かない。
改革の背景には何があるのか、東洋大学理事・入試部長の加藤建二さん(以下、加藤部長)に話を聞いたよ。

2017年度、新しい学部・学科が誕生!
東洋大学の考える「グローバル人材」とは?

サイトウ:東洋大学では、2017年度に「情報連携学部」「国際学部」「国際観光学部」、文学部内に「国際文化コミュニケーション学科」が新設されます。設立の背景にあるお考えをお聞かせ下さい。

加藤部長:東洋大学では、2012年、創立125周年を迎えた際に、「国際化」と「キャリア教育」、そしてその基盤となる「哲学教育」の3つを柱に、「グローバル人材」を育成することを目標に掲げました。日本の国際競争力の低下が危惧されている今、私たちのような大規模大学が、グローバルに活躍できる人材を育成することで、競争力の復活に貢献したいと考えたのです。その先端を担うのが、新設学部・学科の役割だと思っています。

サワダ:なるほど。大学や学生が変われば、日本も変わるということですね!

加藤部長:そうですね。2014年には、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援(タイプB)」に採択され、国のグローバル化をリードする大学として認定されました。今の時代、もはや日本だけで物事を考えられる世の中ではありません。国の垣根を越えて、多様な人々と協働する必要があります。そのためには、英語をはじめとする語学力やコミュニケーション能力は必須です。かつて、英語ができることは「アドバンテージ」になりえましたが、今後は、英語ができることが「当たり前」の時代になっていきます。一部の学生だけでなく、学生全員が語学力を身につけられるように仕組みを整えることで、グローバル化に対応する人材を育てていきたいと考えています。

サイトウ:まさに、グローバル化の流れを受けて、設立された学部・学科ということですね。それでは、新しい学部・学科では、英語を使う授業なども多いのでしょうか?

加藤部長:はい。特徴的なのは、「国際学部グローバル・イノベーション学科」です。国際的なコラボレーションやビジネスのあり方を学ぶこの学科では、授業は原則としてすべて英語で行われます。

サワダ:え!すべて英語で!?

加藤部長:それだけではありません。グローバル・イノベーション学科では、日本人学生には1年間の海外留学を必修とします。現時点では、カナダやフランス、フィンランドなど、多様な留学先を予定しています。

サイトウ:希望者だけでなく、全員が行けるというのは、画期的ですね!

加藤部長:東洋大学にとっては、初めての試みです。今までも、希望者向けにさまざまな留学プログラムを実施していましたが、参加した学生の成長は目覚ましいものがあります。異文化に触れて考え方が柔軟になり、グローバルな視点で物事を見られるようになるのです。その様子を見て、より多くの学生に留学を経験してほしいと考え、必修化に踏み切りました。今はまだグローバル・イノベーション学科だけですが、ゆくゆくは他学部・学科にもこの取り組みを広げられればと思います。

サワダ:留学か~、あこがれるなあ!でも、授業がすべて英語、1年間の海外留学が必修だなんて、ついていけるのか不安です…。

加藤部長:もちろん、最初からカンペキな学生はいません。語学力に自信のない学生も安心して学習できるように、留学や授業についていつでも相談を受け付ける、学科専用のスペースを設置する予定です。白山キャンパス内には、すべての学部生が利用できるECZ(イングリッシュ・コミュニケーション・ゾーン)も設けられており、海外からの交換留学生などがスタッフとして常駐していますので、英会話を気軽に楽しむことができます。このように、学生を手厚くフォローする体制は整っていますよ。

サイトウ:それは心強い!その他の新設学部・学科には、どのような特色がありますか?

加藤部長:「情報連携学部」は、今後コンピュータやネットワークの影響を受けない産業はないとして、プログラミングなどの実用的なスキルを持った人材を育成します。外国人と協働することが多い分野ですので、英語を使ったプレゼンテーションやディベートなども重視します。
「国際観光学部」は、2020年の東京五輪を前に、訪日外国人旅行者の増加が見込まれる中、日本の観光産業をリードする即戦力を育成します。具体的には、旅行会社やホテル業界、航空会社などで働くことを見据えて、専門的な知識と、ベースとなる語学力を身につけます。
また、「文学部国際文化コミュニケーション学科」は、2016年度までは「英語コミュニケーション学科」という名称で、英語力を中心に育成していました。2017年度からは、英語に加えて、ドイツ語やフランス語など、多言語で文化を受発信できるコミュニケーション能力を身につける学科に生まれ変わります。日本語教育のプログラムも設置されるので、日本語教員の道も開けますよ。

サワダ:なるほど!いずれの学部・学科においても、「語学力を身につける」というよりは、ビジネスや情報、観光などの分野で「語学力を役立てる」ことが求められているのですね。

加藤部長:そうです。語学力はツールにすぎません。語学力をベースとして、異文化を理解し、自国の文化を発信できる人材、それが東洋大学の考える「グローバル人材」です。

大学入試英語検定研究室TOPへ戻る