Benesseマナビジョン編集局 高校生のための大学入試「英語」検定研究室

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Report7

志願者急増中!
話題の東洋大学入試部長にインタビュー!
高校生に求める力とは?<後編>

今回は特別編として、サイトウ室長とサワダ研究員が東洋大学に潜入!
2016年度には過去最高の志願者数である約8万5000人を記録し、全国の私立大学で志願者数第7位の座を占める東洋大学は、受験生注目の大学。2017年度には新学部・学科を設立し、12学部で英語外部試験利用入試を導入するなど、話題に事欠かない。
改革の背景には何があるのか、東洋大学理事・入試部長の加藤建二さん(以下、加藤部長)に話を聞いたよ。
→ 前編はコチラ

12学部で英語外部試験利用入試を導入!
東洋大学が測りたい力とは?

サイトウ:東洋大学では、2017年度入試から、12学部の一般入試前期日程の試験において、英語外部試験のスコアが活用されます。導入を判断された際のお考えをお聞かせ下さい。

加藤部長:前回紹介した通り、グローバル社会に対応して大学の中身や出口が大きく変わっているのに、入口だけが変わらないのはおかしいと考えました。従来の一般入試やセンター試験では、英語4技能を測ることはできていません。大学独自の試験で英語4技能を測定できれば理想的ですが、2016年度時点で約8万5000人もの志願者数を記録した本学では、スピーキングテストとして面接を実施することは、物理的に難しいです。そこで、GTEC CBTや実用英語技能検定など、英語4技能を測定できる外部試験を利用することにしました。

※出典:東洋大学ホームページ

利用可能な英語外部試験はコチラ
※外部試験のスコアを利用する場合、入学検定料の割引制度が適用され、一般入試の入学検定料1出願につき 35,000円が、1出願につき 20,000円となります。

利用可能な英語外部試験
対象学部文学部・経済学部・法学部・社会学部・国際学部・国際観光学部・情報連携学部・ライフデザイン学部・理工学部・総合情報学部・生命科学部・食環境科学部
入試日程・方法一般入試前期日程の全入試方式(*1)
試験名GTEC CBTGTEC for
STUDENTS
TEAP
(4技能)
TEAP
(2技能)
IELTS™実用英語技能検定
()内はスコア(*2)

みなし得点/東洋大学の英語科目

100点
換算
10637092531274.52級
(2150)
90点
換算
9996742251134.02級
(1980)
80点
換算
880599195983.5準2級
(1600)
70点
換算
85058018894-準2級
(1500)
提出条件

GTEC CBT、GTEC for STUDENTS(検定受験のみ対象)、TEAP(4技能)、TEAP(2技能)
2015年1月以降に受験したもの。

IELTS™:2016年4月以降に受験したもの。

実用英語技能検定(英検):2016年6月以降に一次試験・二次試験の両方を受験・合格していること。ただし、1級・準1級・2級を受験し、不合格であった場合でも、取得したスコアが下限に達している場合は、みなし得点に換算する。

対象学部
文学部・経済学部・法学部・社会学部・国際学部・国際観光学部・情報連携学部・ライフデザイン学部・理工学部・総合情報学部・生命科学部・食環境科学部
入試日程・方法
一般入試前期日程の全入試方式(*1)
GTEC CBT

みなし得点/東洋大学の英語科目

100点換算1063
90点換算999
80点換算880
70点換算850
GTEC for STUDENTS

みなし得点/東洋大学の英語科目

100点換算709
90点換算674
80点換算599
70点換算580
TEAP(4技能)

みなし得点/東洋大学の英語科目

100点換算253
90点換算225
80点換算195
70点換算188
TEAP(2技能)

みなし得点/東洋大学の英語科目

100点換算127
90点換算113
80点換算98
70点換算94
IELTS™

みなし得点/東洋大学の英語科目

100点換算4.5
90点換算4.0
80点換算3.5
70点換算-
実用英語技能検定
()内はスコア(*2)

みなし得点/東洋大学の英語科目

100点換算2級(2150)
90点換算2級(1980)
80点換算準2級(1600)
70点換算準2級(1500)
提出条件

GTEC CBT、GTEC for STUDENTS(検定受験のみ対象)、TEAP(4技能)、TEAP(2技能):2015年1月以降に受験したもの。

IELTS™:2016年4月以降に受験したもの。

実用英語技能検定(英検):2016年6月以降に一次試験・二次試験の両方を受験・合格していること。ただし、1級・準1級・2級を受験し、不合格であった場合でも、取得したスコアが下限に達している場合は、みなし得点に換算する。

※1 詳しくは東洋大学のホームページ、募集要項をご確認ください。
※2 スコアについては下限を表記。

サワダ:そういうことか~!外部試験を利用することで、受験生のどのような力を測りたいと考えていますか?

加藤部長:「英語力の高さ」というよりは、「チャレンジ精神」でしょうか。あらかじめ外部試験を受験し、一定のスコアを満たすためには、粘り強い努力が必要です。そういった「あきらめない気持ち」や、英語への情熱、海外への興味を持った受験生に、入学してほしいと思います。その気持ちさえあれば、入学後、本学のプログラムを通じて、高度な英語力を身につけることができるはずです。

サイトウ:つまり、英語外部試験利用入試の導入は、大学からのメッセージなのですね。

「なぜだろう」と考える姿勢が、イノベーションの源泉

サイトウ:最後に、これを読んでいる高校生に、伝えたいことはありますか?

加藤部長:「なぜだろう」と考える姿勢を大切にしてほしいです。「当たり前」を鵜呑みにするのではなく、それが本当に正しいのか、改善の余地はないのかと考えられる人材が、これからの世の中では必要になっていきます。例えば、今は誰もが持っている携帯電話は、屋内にいないと電話ができない状況に疑問を持った人が、どこにいても気軽に電話できるように発明したのでしょう。このような身近な問題にも疑問を持つことで、クリエイティブな発想が生まれると思います。「なぜだろう」と考える姿勢、これが東洋大学の創立者である井上円了が提唱した「哲学教育」の原点であり、イノベーションの源泉だと考えます。

サワダ:「イノベーション」という言葉は、新しい学科の名称にもなっていますが、どのような意味でしょうか?

加藤部長:私は、世の中にまだ存在しないものを生み出す力だと考えています。これまで、わが国では、特定の職業や資格を見据えて大学や学部を選ぶというのが主流でした。ですが、米デューク大学のキャシー・デビッドソン教授が、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子ども達の65%は、大学卒業時に今は存在しない職業に就くだろう」と述べているように、近い将来、入学時に考えていた職業が卒業時に無くなっていたり、取得した資格が使えなくなる時代が必ず来ます。どのように世の中が変化しても対応できる力、これが「イノベーション力」です。もちろん語学力は重要ですが、それをベースとして知識を活用し、今の社会に合った最適な道を切り拓いていける人材を、東洋大学は育てていきたいと考えています。ぜひ、高校生のみなさんも、「なぜだろう」と考える姿勢を日頃から大切にしてほしいです。

サワダ:「なぜだろう」と考える姿勢か…。私も固定観念にとらわれがちなので、意識を変えていこうと思います。非常に勉強になりました!

サイトウ:加藤部長、貴重なお話をありがとうございました!

「グローバル人材」は、語学力をベースとして、異文化を理解し、自国の文化を発信できる人材。「なぜだろう」と考える姿勢が、イノベーションを生み出す。
東洋大学の入試改革の推進役である加藤部長のお話から、たくさんのヒントが得られたね。
高校生のキミも、真のグローバル人材をめざして、日々の学習や生活に取り組もう!

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