総合型選抜や学校推薦型選抜で提出する機会が増えている「志望理由書」。よい志望理由書を書くための参考として、先輩たちの志望理由を大公開!
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志望理由書とは、どうして自分がその大学を志望するのかを記述したもので、学校推薦型選抜や総合型選抜で提出することが多い書類だ。
志望理由書を書く
3つのメリット
1モチベーションがアップして受験勉強がはかどる
志望理由をはっきりさせておくと、受験勉強をする理由が明確になるのでモチベーションがアップする。また、志望理由書を書くために志望大学のことを細かく調べる必要がある。その過程は大学・学部・学科の入試科目や入試の特色を知り、一歩進んだ対策を行う糸口にもなる。
2ブレない併願校選びで効率的に受験できる
志望理由は1つの大学だけに当てはまるとは限らない。自分の大学選びの軸をしっかりと文章で定めておくことで、志望校群の設定にブレや迷いがなくなり、大学入学後に「いざ進学してみたらイメージと違った」「自分とは合わない…」といった事態を防げる。
3総合型選抜や学校推薦型選抜、一般選抜で使える
学校推薦型選抜や総合型選抜を実施する大学のみならず、一般選抜でも、「志望理由書」を評価の対象にしている大学は増加傾向にある。この大学に入りたい!という意欲と理由がはっきり伝わると入試に有利だ。


個別学力検査で志望理由書を課す国公立大学の割合は、2018年度は6.4%だったが、2021年度には17.5%と約3倍(※)に。「志望理由書」が必要な入試・大学は年々増加している。
学校推薦型選抜や総合型選抜だけじゃなく、今は一般選抜でも志望理由書を求める大学が増えているんだ。
※ベネッセコーポレーション「平成30年度(2018年度)入試科目一覧」および「令和3年度(2021年度)入試科目一覧」をもとに編集部で集計。
いきなり志望理由書を書こうとしても難しい。次の3つのSTEPに沿って、志望理由書を書くための準備を進めていこう。
STEP1志望校候補を探すために、条件を整理しよう
まずは志望校を絞るための基準づくりから。自分が求める条件やこだわりを書き出してみよう。
- 区分は?(国公立 or 私立)
- 進学を希望する地域は?
- 学びたいことは?
- 気になる大学の特長は?
(学び方、環境・雰囲気、お金、資格など)
STEP2大学のパンフレットを見て、第一志望校を見つけよう
自分の大学選びの条件が明らかになったら、大学のパンフレットを取り寄せよう。魅力的な志望理由書を書くためにはいろいろな大学を比較してみることが大切。10校は取り寄せておこう!
- その大学に関する情報がたくさん載っている
- 希望の科目数はどのくらい履修できるのか、どんなゼミ・研究室があるのかということはもちろん、卒業生の具体的な就職先など、とにかく多くの情報を集めることができる。
- 大学同士を比べやすいから、より自分に合う大学が見つかる
- ぱっと開いて、さまざまな情報を確認できるのが大学パンフのいいところ。カリキュラム・設備、施設・就職先など、情報を比べて自分にとってより魅力的な大学を探そう。
パンフレットのどこを見ておくといいか、千葉工業大学のパンフレットを例にしてみよう。まずは学びたいことが学べるか、所属したい研究室があるかをチェック。環境や雰囲気が気になる場合はサークルや在学生インタビュー、就職状況や資格情報が気になる場合はキャリアについて書いている部分を探そう。


気になる条件で大学を検索して
さっそくパンフレットを取り寄せよう
STEP3自分だけの志望理由書を書きあげよう
志望校が決まったら、いよいよ志望理由書を書いてみよう。いきなり書き始めるのではなく、一つずつ観点を絞って整理していくと言葉にしやすい。
❶ 学びたい内容・志望理由
大学でやりたいこと・学びたいことをシンプルに書く。


❷ きっかけ
自分の体験を交えて書くと、具体性が増してよりわかりやすく、伝わりやすくなるよ。


❸ この大学を選んだ理由
やりたいことやきっかけなどと結びついていると、志望理由に筋が一本通るよ。


❹ 将来の展望・まとめ
大学卒業後も見据えて、自分のありたい姿などを書くと、大学側も学生像を想像しやすい。


志望理由書は早めに書いておくと受験がスムーズに進みやすい。一度書いて終わりではなく、どんどんよいものにアップデートしていこう。