跡見学園女子大学/先輩の学問体験記
心理学の教養を高めながら資格取得も目標に学ぶ

※学年は取材時点のものです
私の学科ではこんな勉強をしています

私が所属する心理学部 臨床心理学科は、「医療」「教育」「司法・福祉」の3つの領域から心理的アセスメントや心理支援を学ぶ学科です。医療領域では健康心理学や神経心理学など、身体疾患にともなう精神疾患へのアプローチを勉強しています。教育領域では不登校やいじめの問題、または障害児へのアセスメント(客観的な評価)についての講義を受けています。司法・福祉領域では家族心理学や芸術の心理学など、社会で役立つ幅広い心理学を学んでいます。
跡見学園女子大学の心理学部では、学習動機として、
(1)心理学の専門職に就くため、資格取得を優先したい
(2)心理学の知識を職業に生かしたい
(3)心理学的素養を人生に生かしたい
という3つの動機が挙げられています。
私は(3)を志望しているため、興味のある講義やおもしろそうな講義を選択して充実した学生生活を送っています。心理学の教養を高めつつ、健康心理士や認定心理士などの資格も取得することを目標にしています。
この学部・学科を選んだワケ・きっかけ

私は「心理学を学びたい!」という漠然とした希望はありましたが、高校3年の夏ごろまで進学先を絞ることができませんでした。いくつか大学を調べていく中で、跡見学園女子大学の心理学部が掲げている「3つの領域、3つの学習動機で心理学を学ぶ」というテーマを知り、自分に合っていると思い志望しました。
受験当時は心理カウンセラーに興味があったのですが、その職業だけで生きていこうと決めるには迷いがありました。そのため、大学では幅広い領域の心理学を学びつつ、どのように自分に生かしたいのかを探っていく期間にしたいと考えました。また、他の大学の心理学部と比べて、跡見学園女子大学では指定された講義を履修すると申請できる心理資格も充実していることが大きな特徴であると知ったことも、志望するきっかけになりました。
この学問のココがおもしろい!

心理学は、常に人と共にあります。病気の人へのアセスメントでも、悩みを抱える子どもに接するときも、傍には心理学があります。就職活動や結婚、死についても、心理学でアプローチすることができます。
また、先代の心理学者や哲学者が発見したものが、何千年という時を超えて現代の私たちに語り継がれている事実にもロマンを感じます。私は、技術も価値観も進化していく中で、数少ない不変であるものの一つに「人間の心」があると考えています。例えば、プレゼントをもらったら嬉しいと感じること、ダイエット中にお菓子を食べたら罪悪感が生じることなど、人の心理は今後いつまでも変わらないと思っています。心理学を学ぶことで、改めて人間という存在を見つめ直すきっかけになると、日々感じています。
後輩へのアドバイス
新型コロナウイルスの流行が落ち着いてきて、受験にも集中できるようになりつつある時期だと思います。入試対策に入る前に、もう一度志望校について調べてみることをお勧めします。オープンキャンパスに行って積極的に学生の皆さんと交流したり、資料を隅々まで読んでみると、それまで知らなかった魅力が見つかると思います。逆に引っかかる点が見つかり、もう一度志望校を調べ直すきっかけになるかもしれません。人生で一番頑張らなければいけない時期、本当に自分が行きたい大学なのか、やりたいことが学べるのかについて、もう一度調べてみるといいと思います。
また、志望した大学に入った自分をイメージすることで、受験勉強のモチベーションをあげていくことも大事です。これまでは思うような学生生活が送れなかったかもしれませんが、大学生活は素晴らしい4年間になると思います。どれだけ大学生活を充実させられるかは、もしかしたら受験生の今にかかっているかもしれません。応援しています。
先輩の学部で学べることをチェックしてみよう!
1週間の時間割

週の真ん中に休みを入れることで、疲れをリセットしています。また空きコマ(時間割の中で授業のない空き時間)をなくすことで時間を有効に使いながら学習しています。早く帰る日はそのままアルバイトに行くこともあります。
どんな高校生活を送っていましたか?
授業のほかに取り組んでいたこと
現代文や古典の授業におもしろさを感じ、『山月記』や『源氏物語』についてよく勉強していました。また書道部に所属し、多くの部員と切磋琢磨しながら活動していたので、協調性や仲間意識が芽生えた3年間でした。
高校時代の勉強法(特に入試対策)
高校1年の時に、大学受験には一般選抜のほかにも総合型選抜や学校推薦型選抜など、さまざまな入試方法があると知りました。そこで、どんな入試方法にも受験の可能性を残しておきたいと思い、定期テストや授業中の小テストなどには全力で取り組みました。1年の終わりごろには学校推薦型選抜の受験をめざし、定期テストに力を入れるようになりました。
苦手科目は過去問や問題集を繰り返し繰り返し解くことで、問題に対してのアプローチから覚えていきましたが、今思うと効率のいい勉強法ではなかったと思います。
また得意科目の現代文や古典は、苦手な友達に積極的に教えていました。自分で理解したことを相手に分かるように伝えることは難しく、理解してもらいたい一心でますます勉強するようになりました。教えるという行為は、相手も自分も理解が深まるというメリットがあるのだと気付きました。
歴史や地理などの暗記科目も、友達と年表や地図を作りながら覚えました。単語をそのまま頭に入れるよりも、歴史の流れやその国の地形を意識して覚える方が、忘れにくいと分かりました。このように相手と対話形式で勉強する方法が自分に合っていると気付きました。