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研究File.02 地球温暖化

東京の平均気温が2℃上がると…?

Q1.例えば、東京の平均気温が2°C上がった場合、東京は現在のどこの地域のような暖かさになると考えられるだろうか。

  • ① 大阪あたり
  • ② 鹿児島あたり
  • ③ 沖縄(那覇)あたり

答え:② 鹿児島あたり

約80年後、東京の平均気温が約2°C上がると、東京は現在の鹿児島ぐらいの暖かさになってしまうことになる。

【20世紀末と現在の平均気温(気象庁HPより算出)】



現在の鹿児島のように、ヤシの木がありふれたものになるかも!?



東京と鹿児島では、桜の開花時期も違うし、育っている植物も違うね。
また、もし最悪のシナリオに沿って4.8°C上昇すると、東京の平均気温は21°Cを超える。現在の鹿児島と沖縄の中間くらいの気温だ。

地形などの関係もあり単純な話ではないけれど、気温が上がると、そこで育つ植物つまり栽培している農産物や、動物・昆虫の生態系も変わってしまうんだ。

他にもどんな影響があるのだろう。

すでに日本でも「地球温暖化の影響が出ている」

この100年間、日本全体で気温は1.2°C上昇している。
すでに日本でも地球温暖化によると思われる問題がいろいろな地域で起きているんだ。

例えば、私たちが毎日食べているお米もその一つ。
気温の高い日が続くことによって、米が白くにごったり亀裂ができてしまったりと、深刻な被害を受けている。
さらに、年間平均気温が今より4°C上昇するとお米の収穫量が平均で5%も減るという予測もあり、米不足になる恐れもある。

また平均気温が上昇すると、野菜や果物などの栽培に適した地域が変わるといわれている。
たとえば、2060年にはリンゴの栽培適地が変化すると予測されている。

品種改良や栽培する作物を変えるなどの対策が必要となるだろう。

また、特に東京・名古屋・札幌などの都市の中心部では、気温の上昇が激しい。
この100年、日本全体では1.2°Cの上昇だが、大都市ではなんと2~3°Cも上がっているんだ。これはヒートアイランド現象といって、建物・車からの排熱、緑地減少やコンクリート面の増加、密着した建物による風通しの阻害などのため起きているといわれているよ。

地球温暖化が進むと、日本ではこんなことが起こると予測されている。
■ 温暖化による海面上昇により、海岸線が後退して砂浜が消失する可能性がある。
■ 南方に生息している感染症を媒介する蚊が日本でも生息可能になってしまう。
■ 熱中症、熱ストレスによる死亡率が増加。夏の外出には一層注意が必要になる。

つまり、このまま地球温暖化が進むと今までと同じ生活が続けられないということなんだね。

世界では、発展途上国への影響が深刻・・・。

日本でも影響が出ている温暖化。
世界ではもっと深刻な問題が起こり始めているんだ。

例えば、集中豪雨や干ばつなど異常気象による気象災害が多発している。

それによって特にダメージを受けているのが開発途上国だ。
開発途上国では、災害を防ぐための施設や設備が十分に整っておらず、一度災害が起きると大きな被害が発生してしまう。実際に、2007年11月に発生したサイクロン・シドルは、バングラデシュで約870万人以上の被災者を出してしまった。

世界中で地球温暖化が原因とされる被害が起きている!
■ 海面上昇により、ツバルやモルディブなど標高が低い小さな島国で国土面積が減少。国が水没したり飲み水が不足したりする恐れもある。
■ 2003年夏ヨーロッパで高温の日が続く熱波が発生。フランスでは熱波による死者が約1万5000人に達した。
■ ネパールやブータンなどの山岳では、氷河が急速に融け出し、その水により氷河湖ができている。さらに氷河が融け続けるとその氷河湖が決壊し、下流にある村落が洪水におそわれるリスクが高まっている。



地球温暖化は世界全体が抱えている問題なんだ。

出典:※地球温暖化の影響・適応 情報資料集2009年2月環境省地球環境局ウェブページ
※IPCC第5次評価報告書政策決定者向け要約(文部科学省・気象庁・環境省・経済産業省)国立環境研究所ウェブページ

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