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研究File.02 地球温暖化

大気中の二酸化炭素の割合は?

Q2.現在の大気を500mlペットボトル1本分の水に例えるとしたら、そのうち二酸化炭素はどのくらいだろうか?

  • ① 水1滴程度
  • ② スプーン1杯程度
  • ③ コップ1杯程度

答え:① 水1滴程度

二酸化炭素は、大気のうち約0.040%。
大気500mlのうち、たった0.2mlしかないんだ。

このように、二酸化炭素は大気中では少ないように感じるけれど、
どうして世界中で「二酸化炭素」の削減が話題になるのだろうか。

二酸化炭素は、地球の気温に大きく関わっている

二酸化炭素は、「温室効果ガス」という地球を暖めている気体の1つで、その代表格なんだ。

では、この温室効果ガスがどのように地球を暖めているのだろうか。
下の図とあわせて説明を見てみよう。

①地表面は、太陽光によって暖められている。
②暖められた地表面から赤外線が放射される。
③その後、赤外線は宇宙へ出て行くのだが、その一部が温室効果ガスに吸収される。
④温室効果ガスが赤外線を放射し、さらに地表を暖める。

もし、温室効果ガスがまったく存在しなければ、地球の平均気温は-19°Cになるといわれている。つまり、適度な量の温室効果ガスは私たちが生きるためには欠かせない役割を担っている。

ところが、二酸化炭素が増えてこのバランスが崩れた。温室効果ガスが増えた分、多くの赤外線を吸収・放射するので、宇宙へ出ていくはずの赤外線が放出されず、温暖化が進んでいる。

だから二酸化炭素を削減しなきゃいけないって言われているんだね。

温室効果ガスにはどんなものがあるの?

「温室効果ガス」として現在問題にされているのは、二酸化炭素(CO₂)、メタン(CH₄)、一酸化二窒素(N₂O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCS)、パーフルオロカーボン類(PFCS)、六フッ化硫黄(SF6)の6種類である。

水蒸気も温室効果ガスとして温暖化に影響があるのだけれど、人間活動の影響は少ないので削減の問題にはされていない。

この中でも二酸化炭素が注目されている理由は、次の3つだ。

①他のガスよりも二酸化炭素が圧倒的に多く存在していること。二酸化炭素の温室効果をする力は強くはないが、量の多さにより温暖化への寄与が大きい。
②この200年で二酸化炭素濃度が飛躍的に増加していること。人類による影響が大きい。
③二酸化炭素は今のところ有効な回収方法がないこと。

だから、二酸化炭素の削減が重要な課題とされているんだ。

【主な温室効果ガス】
名称 特徴 気候変動への影響の大きさ
(CO2と同量でCO2の何倍か)
CO2 活発な経済活動にともなう石油・石炭・天然ガスの燃焼やセメント生産、また土地利用の変化により発生。
CH4 天然ガスの主成分。廃棄物の埋め立て処分場や家畜のゲップやオナラなどからも発生。 21倍
N2O 最も安定した窒素酸化物。農地に肥料を与え、耕作する際に発生。 310倍
HFCs 代替フロンの一種。スプレー・エアコン・冷蔵庫などの冷媒の製造プロセスで発生。 1300倍
(HFC-134aの場合)
PFCs 代替フロンの一種。電子部品や半導体を製造する過程で発生。 6500倍
(PFC-14の場合)
SF6 代替フロンの一種。電気の絶縁体などに使用されている。 23900倍

日本では、排出している温室効果ガスのほとんどが二酸化炭素だ。
しかし、国により発生している温室効果ガスの比率が異なっている。その国で農業が盛んか、工業が盛んかなどにより発生源が変わるからだ。

出典:
※国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィス編「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」
※STOP THE 温暖化 2017環境省地球環境局ウェブページ
※『温室効果ガス削減と排出量取引』/B&Tブックス 日刊工業社;2009年
※IPCC第5次評価報告書政策決定者向け要約(文部科学省・気象庁・環境省・経済産業省)国立環境研究所ウェブページ

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