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研究File.02 地球温暖化

二酸化炭素はどのくらい増えたの?

Q4.この200年間に、大気中で一体どれくらい二酸化炭素濃度が増えたのだろうか。

  • ① 1.1倍
  • ② 1.4倍
  • ③ 2.1倍

答え:② 1.4倍

200年前は0.028%だったのだが、現在は0.040%

数字だけみるといっけん少ないように見える。しかし、地球の歴史から見ても、こんなに短期間に急激に増加したことはないんだ。

さらに、この100年で地球の平均気温は0.85°C上昇していることもわかっている。

急激な化石燃料使用が、地球温暖化を進行させている。

化石燃料とは、石油・石炭・天然ガスなどのこと。

動物・植物・プランクトンは、空気中の二酸化炭素や有機物を吸収し、これを体内の有機物として蓄えている。数億年前、これらの生物の死がい(有機物)が地中に堆積した。そして長い年月をかけて、化石燃料となったのだ。つまり、化石燃料は、数億年前の炭素が地中に蓄えられたものだと考えられる。

化石燃料の使用は、ずっと昔に地中に閉じ込められた炭素を掘り出して二酸化炭素として大気中に戻していることになるんだ。

上のグラフを見てもわかるとおり、ちょうど産業革命のころから二酸化炭素濃度の増加が激しくなっている。化石燃料の使用が二酸化炭素濃度の増加に大きく影響しているといえるだろう。

1760年代の産業革命から200年あまり、私たちは化石燃料に頼った生活を続け、大量の二酸化炭素を大気中に戻してしまったと考えることができる。

だから化石燃料ではないエネルギーを開発したり、大量消費を減らすことが必要になるんだよ。

森林減少によっても二酸化炭素が増加。さらに・・・

植物は、二酸化炭素を吸収して酸素を放出するという作用を担っている。つまり、光合成により二酸化炭素を炭素(炭水化物)に変えて閉じ込めている。乾燥させた木材の質量の約半分が炭素だといわれているんだ。
ところが、人間による大量の森林伐採によって森林が減少している。それとともに光合成の量が減り、大気からの二酸化炭素の吸収量が少なくなっている。

実は、森林減少の影響はこれだけではないんだ。
森林があれば、その土壌中に枯葉などが蓄積して、炭素が固定されているんだ。
しかし、森林が減少したり、農地を耕したりすることで、土壌中に固定されていた炭素が放出されてしまっている。
また、伐採した木を、製品として利用した後ゴミとして燃やすと、木材の中に固定されていた炭素が二酸化炭素として大気中へ放出されるということになる。

人間活動によって放出されている二酸化炭素のうち、森林減少や土壌から発生するものが約2割。つまり、排出している二酸化炭素の5分の1は、このような森林減少によるものだ。

一方、私たちは、植林による森林再生も行っている。しかし、樹木の生長などに長い時間がかかり、また樹木を定着させるのもなかなか難しい。急激な二酸化炭素の排出量のもとで効果は見えにくいのが現状だ。
しかし、世界的にも途上国の発展に伴う森林減少も問題になっているので、森林を管理していくことは重要なこと。長期的な視点で進めていくことが大切だ。

森林のほかにも、炭素を固定しているものがある。
大気中の二酸化炭素は海に溶け込む。これがサンゴ礁で吸収されたり、植物プランクトンが利用したりして、海中にも固定されている。
また、土と同じように、湿地や沼にも固定されているんだ。

植林や森林減少の防止、その他の自然のことも考えることも大切だね。

出典:※STOP THE 温暖化2017環境省地球環境局ウェブページ
※地球温暖化の影響・適応 情報資料集 2009年2月環境省地球環境局ウェブページ
※※IPCC第4次、第5次評価報告書政策決定者向け要約(文部科学省・気象庁・環境省・経済産業省)国立環境研究所ウェブページ

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