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一般選抜では主に、学力試験の結果で合否が決まります。一方、学校推薦型選抜や総合型選抜では、一般選抜とは異なり、主に小論文・書類審査・面接の3つで合否が決まることが多いです。
書類審査には、調査書、推薦書、志望理由書などがありますが、受験生本人が作成するのが志望理由書です。
大学は意欲のある学生、専攻する学問分野に興味・関心を持ち、熱心に取り組む学生に入学してほしいと考えています。しかし、調査書や推薦書だけでは、受験生の意欲や興味・関心までを見極めることが難しいです。そこで課されるのが、小論文・志望理由書・面接などです。
小論文では、主に学力や専門分野についての知識・適性が試されます。そして志望理由書と面接では、大学・学問に対する意欲や関心がチェックされます。志望理由書は、受験生が大学や学問に対する意欲、興味・関心を持っているかどうかを見るためのものですが、もちろん受験生の適性や個性も判断されます。
大学が志望理由書に求めている内容を具体的に言うと、
- なぜこの大学、学部に入りたいのか
- 大学、学部、学問分野に対する意欲や関心はどの程度か
- 高校時代にどんなことに熱心に取り組んだか
ということです。
面接では、志望理由書をもとに質問されることが多く、さらに詳しい内容を聞かれることもあるので、そのつもりで書くようにしましょう。
志望理由書はあくまでも志望理由を述べるものです。志望理由書だけで、合否が決まることはありません。合格するには志望理由書のほか、小論文、学科試験、評定平均値、人物などを見て総合的に評価されるということを知っておきましょう。
(1)自分だけの体験を大切にして、なるべく具体的に書かれているもの
ほかの人と似たような志望理由書にならないようにするには、「自分自身の体験」に基づく文章を書くことが一番です。そのテーマを学びたい理由や、その大学に行きたい理由を書くときには、ほかの誰でもない、自分自身の体験を通して考えたことを基に、できるだけ具体的に書くことを心がけましょう。
(2)「何を?」「なぜ?」「どうやって?」の問いへの答えが盛り込まれているもの
志望理由書に書きたい内容を思いついたら、「何を?」「なぜ?」「どうやって?」と他人の視点から自分自身に問いかけてみましょう。この問いかけを繰り返すことで、内容が掘り下げられ、より深く考えられた志望理由書が作成できます。
(3)大学をほめるより、自分が大学の何に魅力を感じるかが書かれているもの
その大学に行きたい理由を書くときには、大学のパンフレットに書かれていることを書き写すのではなく、「自分がその大学のどこに魅力を感じ、入学後にどのように学問に取り組もうと考えているのか」を具体的に書いてみましょう。これが、意欲のアピールにつながります。