[小論文教室] 入試情報 ~進研ゼミの小論文対策~

[学部系統別] 小論文入試出題傾向

学部系統によって、小論文入試で問われる内容もかなり違う。きみの志望学部では、どのような出題が多いのかを確認して、今後の対策に生かそう!
※PCの人は、下から該当する学部系統をクリックすると、系統ごとの出題傾向が確認できます。

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学部一覧
[人文系] 人文学部, 文学部, 文化学部, 法文学部, 地域学部 など [教育系] 教育学部, 教員養成部, 保育学部 など [社会総合系] 社会学部, 地域学部, 社会福祉学部, 総合政策学部, 環境学部 など [語学・国際系] 外国語学部, 国際学部, 国際文化学部, 人間文化学部, 文学部 など [理・工系] 理学部, 工学部, 理工学部, 生命環境学部, 都市環境学部 など [看護・医療技術系] 看護学部, 医学部, 保健学部, 健康科学部 など [医・歯・薬系] 医学部, 歯学部, 薬学部 など [経済・経営・商学系] 経済学部, 経営学部, 商学部, 社会情報学部, 人文社会学部 など [農・水産系] 農学部, 畜産学部, 水産学部, 獣医学部, 生命環境学部 など [法・政治系] 法学部, 総合政策学部, 地域学部, 人文学部 など [生活科学系] 生活科学部, 家政学部, 健康科学部, 環境学部, 子ども学部 など

人文系 | ・人文学部・文学部・文化学部・法文学部・地域学部など人文系 | ・人文学部・文学部・文化学部・法文学部・地域学部など

人文系では、人間・文化・言語・知など、人文系ならではのテーマの日本語の文章が資料として課される出題が大半だ。これらのテーマについて、「具体例を挙げたうえで意見を述べよ」という設問が多い。資料文の内容を読みとったうえで、その内容に当てはまる、自分なりの新たな具体例を示す練習をしておこう。
難関大では、具体例が少ない、抽象度の高い資料文が多くなる。設問指示も「~について考えを述べよ」など、条件が少なくシンプルになる傾向があり、抽象度の高いテーマでも自分で論点を設定して論述する力が要求される。
また、人文系では意見論述だけでなく、要約問題などの資料文読解力も重視されるので、時間内に資料の要点をつかむ練習も大切だ。

教育系 | ・教育学部・教員養成部・保育学部など教育系 | ・教育学部・教員養成部・保育学部など

教育系では、志望する学部・学科に合わせた資料が出題される傾向にある。教育や子どもの成長に関して問題提起した資料を提示し、それを踏まえて「どのような教育者をめざすのか」「どのような授業・指導を行いたいのか」といった将来の展望を問う設問が多い。難解な資料が出題されることは少なく、具体的な指導場面のエピソードなどを挙げた、読みやすい文章が与えられることが多いが、グラフなどが与えられる場合もあるので、苦手な人はグラフ読解の練習もしておこう。
また、教員養成系においては、専門とする教科にかかわる学問系統(例えば、国語なら人文系、英語なら人文系や語学・国際系、理科なら農・水産系や理・工系 など)の出題もある。志望大ではどのようなテーマが出題されているか、チェックしておきたい。

社会科学系 | ・社会学部・地域学部・社会福祉学部・総合政策学部・環境学部など社会科学系 | ・社会学部・地域学部・社会福祉学部・総合政策学部・環境学部など

現代社会の様々な問題への関心が要求される学部系統であり、情報社会、エネルギー・環境、少子高齢化など、いわゆる「小論文の定番テーマ」が広く出題される。資料は文章だけでなく、グラフなど統計資料の出題も多い。現代社会の教科書などにも載っている、日本の人口の推移・構成を示すグラフや、エネルギー供給源の構成グラフなどは最頻出なので、必ず見ておこう。意見論述の前にグラフの説明を求める出題も多いので、グラフ読解の練習もしておきたい。
対策としては、現代社会の課題を解決するために、現在どのような施策が行われているのかを、国内の事例だけに限らず知っておくとよい。ニュースや新聞で話題になっていることには注目しておこう。

語学・国際系 | ・外国語学部・国際学部・国際文化学部・人間文化学部・文学部など語学・国際系 | ・外国語学部・国際学部・国際文化学部・人間文化学部・文学部など

語学・国際系では、「文化・異文化」「言語」を核に、言葉の変化、異文化への対応、国際関係など、多彩な出題が見られる。他の文系学部よりも英語資料文の出題率が高いことも特徴だ。志望大が決まったら、過去に英語資料が出題されているかをチェックし、出題されている場合は、英語資料文を読解する練習も進めておきたい。
また、社会学系寄りの学部・学科では、資料で提示された課題について、具体的な解決策・対応策を求める設問も多い。現在、国際関係や異文化間交流において、どのような課題があり、その改善にどのような手法がとられているか、日本の事例に限らずニュースや新聞をチェックしておきたい。

理・工系 | ・理学部・工学部・理工学部・生命環境学部・都市環境学部など理・工系 | ・理学部・工学部・理工学部・生命環境学部・都市環境学部など

理・工系では、読みとりやすい資料が与えられたうえで、「資料内容の説明+300~500字程度の論述」といった設問構成が多い。また、資料のない課題小論文型の出題もある。こうした設問に対して、具体例を挙げるなどしながらわかりやすく自分の意見を述べるためには、自然環境や最新技術に関する興味・関心や基礎知識が必要だ。資料に書かれた情報が少ない分、自分があらかじめ持っている知識が重要になる。ふだんから新聞やニュースに目を通し、新しい技術に関する取り組みや、そこで見えてきた課題について、情報を仕入れておくとよい。
また、他の学部系統よりも論述の指定字数が少ない傾向にあるため、簡潔に要点を説明する力が必要となる。意見と理由の説明、自然現象や技術の説明などを、筋道立てて書く訓練も欠かせない。

医療・看護系 | ・看護学部・医学部・保健学部・健康科学部など医療・看護系 | ・看護学部・医学部・保健学部・健康科学部など

日本語資料文のほか、英語の資料文、グラフの出題もよく見られる。志望大で過去にこうした出題がある場合は、英文の読解や、グラフ読解の練習もしておこう。
出題テーマとしては、専門領域である医療・健康のほか、コミュニケーションや、子ども、高齢者など、「人間」を中心にしたものが多い。読解において専門知識はあまり要求されないが、「医療従事者として何を大切にするのか」という自分の考え方の軸が問われることも多い。
ニュースや新聞で「人間」「コミュニケーション」に関する社会の課題が取り上げられていたら、そうした課題に対し、自分は医療・看護行為のなかでどのようにふるまいたいかを考えてみる習慣をつけておきたい。こうした習慣は、志望理由書を書く際にも役立つ。

医・歯・薬系 | ・医学部・歯学部・薬学部など医・歯・薬系 | ・医学部・歯学部・薬学部など

医・歯・薬系では、「長い日本語の文章を読んで、自分の意見を述べる」という小論文の定番スタイルとは、やや異なる出題もよく見られる。
まず、英語資料文も他学部系統より出題率が高いほか、設問に答える際に、理科や数学の計算など教科知識を前提とした出題もめだつ。自分の意見を述べる設問だけでなく、その前に、100~200字程度で資料の内容を説明する設問がつくことも多い。つまり、英語の読解力、計算力などの教科力、簡潔に説明する力なども「意見論述力」以外に要求される。
試験直前期にあせらないように、まずは定番の小論文の練習を行いつつ、傾向に合わせた対策も始めておきたい。
出題テーマとしては、医療に関連するテーマのほか、難関大では生命科学など科学関連の出題が多い。

経済・経営・商学系 | ・経済学部・経営学部・商学部・社会情報学部・人文社会学部など経済・経営・商学系 | ・経済学部・経営学部・商学部・社会情報学部・人文社会学部など

経済・経営・商学系では、情報化、教育、少子高齢社会など、今後の社会に大きな影響を及ぼす問題について、広く出題される。どのテーマであっても、「経済・経営・商業の切り口から、社会問題を考察する」視点で書くことが求められていることに注意。つまり、地域活性化のアイディアを書くにしても、当然「地域の経済の活性化」の視点を念頭に置くということだ。資料は文章のほか、グラフなど統計資料の出題も多いのが特徴で、こうした資料を読む練習も必要だ。
難関大になると、財政・経済・企業経営など、高校生が苦手としがちなテーマについて問われやすくなる。現在の政策や経済の動向、日本国内に限らず現在行われている施策について、ニュースや新聞などから情報収集しておきたい。

農・水産系 | ・経農学部・畜産学部・水産学部・獣医学部・生命環境学部など農・水産系 | ・農学部・畜産学部・水産学部・獣医学部・生命環境学部など

農・水産系では資料のある小論文の出題がほとんどだ。資料は、文章のほか、グラフや図の出題も多い。グラフ・図の問題では、その読みとりや分析を書くという設問もよく見られるので、意見論述だけでなく、グラフ・図から読みとった内容を簡潔に記述するという練習もしておこう。
出題テーマとしてよく見られるのは、「食」「環境」「農業や水産業の活性化」などだ。「環境」では、地球温暖化やそれによる海面上昇など、他の学部系統でも出題されるテーマのほか、「生物多様性」にも注目。ただし、難関大志望者の場合、こうしたテーマは志望者の多くが得意とするテーマであり、知識では差がつきにくい。簡潔で論理的な答案作成ができるかどうかで評価に差がつくので、「書く」練習が大切だ。

法・政治系 | ・法学部・総合政策学部・地域学部・人文学部など法・政治系 | ・法学部・総合政策学部・地域学部・人文学部など

政治や民主主義、法制度、人口減や高齢化を踏まえた地方創生など、志望学部にかかわるテーマが、時事を反映した形で出題される。他の社会科学系学部に比べると資料がやや長く難しい傾向もあるので、読解の練習も重要だ。公共政策・地域政策系の学科では、グラフなど統計資料の出題率が高い傾向もあり、図表を読む練習もしておこう。
難関大になると、具体的な事例を紹介する資料文ではなく、「法とは」「民主主義とは」など、抽象度の高いテーマについて意見を述べることを求める出題が増える。抽象度が高い資料であっても、答案では論点を明確に示す必要があるため、こうしたテーマについて、今どのような問題が起こり、どのような議論がされているか、新書などを読んでおくとよい。

生活科学系 | ・生活科学部・家政学部・健康科学部・環境学部・子ども学部など生活科学系 | ・生活科学部・家政学部・健康科学部・環境学部・子ども学部など

資料は、「環境」「少子高齢社会」などの小論文定番テーマのほか、衣・食・住といった生活系統のそれぞれの分野に即したものがよく見られる。具体的なエピソード・事例が書かれた資料文を読み、それをもとに、資料から見える社会の課題と、その解決策を考え、述べるという出題が多い。文章だけでなく、グラフが出題される場合もあるので、グラフ読解の練習もしておこう。また、解決策を述べるためには、いま社会でどのような取り組みがされているのか、ニュースなどで情報収集しておくことも大切だ。家庭科や公民の教科書や資料集も役立つだろう。
資料の種類にかかわらず、自分の意見を述べるだけでなく、資料の内容説明が求められることも多い。ポイントを押さえた読解と、資料からわかる情報を簡潔に説明する練習も重視したい。


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