8月8日にエリアベネッセ青山店で行われた、小説家で料理人の樋口直哉先生による講演会イベント”「食」から考える環境問題”。1時間半に及ぶ講演内容は「食と環境」、「マグロ問題」、「読むこと・書くこと・考えること」の三部構成で実施。
先生自身が撮影した料理や漁師、農家など自然あふれる映像と共に講演はスタート。普段聞けないリアルな取材内容に、参加者もすっかり聞き入っていた様子。テーマの掘り下げ方や結論への落とし込み方などが具体例でわかりやすく示されていました。
最後のテーマは「どのように書くのか」という実践的な内容。皆さん大事なキーワードを漏らさないよう、熱心にメモを取る場面も。終了後には先生に質問をしに行っていました。これから小論文を控えた参加者にとって、身近なテーマから問いを見つけ、視野を広げるきっかけになったようです。
樋口 直哉
1981年生まれ 作家
服部栄養専門学校卒業後、フランス料理を学ぶ。2005年『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞しデビュー、同作で芥川賞候補となる。著書に『大人ドロップ』『スープの国のお姫様』などがある。また現在、ダイヤモンド社にて食のルポルタージュ『日本食遺産探訪』を連載中。