高校生環境小論文コンクール

2016年度の課題と受賞作品

2016年度の課題

 家、学校、地域などあなたの身の回りで、地球や生物に負荷をかけていると思う問題を挙げ、○○の立場から、その問題の解決策を800字以内で提案しなさい。
その際、その解決策が有効だと思う理由も述べなさい。

○○には、あなたの設定したい立場を自由に入れなさい。
例:環境大臣、企業の社長、教師など


 今回も全国から実に多様なアイデアがたくさん寄せられました。年々、個性的かつ現実的で、説得力のある具体的なアイデアが増えてきており、高校生の環境問題に対する意識の高まりを感じます。
 この課題のような小論文では、自分自身の問題意識や体験にしっかりと根づいて具体的に考えると、説得力が出ます。一方で、解決策があやふやなもの、例えば「みんなで努力しよう」というだけの提案や、「政府がお金を出すべきだ」と漠然と言うだけの内容では、説得力がなくなってしまいます。
 優秀作品には、アイデアとしても文章としても秀逸なものを選定いたしましたので、ぜひご一読ください。

コンクール総評:審査監修 慶應義塾大学経済学部教授 細田衛士先生

 今年の応募作品は、全体的によく考えられているという印象を持ちました。
 まず、よかった点の一つ目は、非常に具体的な提案が多くあったことです。一般論にとどまらず、自分の生活体験に根ざした説得力ある提案ができていました。
 二つ目は、自分の選んだ立場に沿った文章を展開できていたことです。その立場をどう利用すれば効果的か、その立場でどのように語りかけていくのか、しっかり考え抜かれているものが目立ちました。
 三つ目は、提案の仕方に工夫が感じられた点です。「一つ目は…、二つ目は…」といった形で複数の提案を示すなど、より受け入れやすい形を考えることができていました。
 一方で、課題もあります。今回多かったのは、冒頭の導入の文章が、うまく本題に結びついていないという作品です。導入から本題へとうまく内容がつながっていれば、とても効果的なのですが、関連が弱く「結局何の話だろう?」と首をかしげるものになっては逆効果です。同様に最後の締めの一文を一般論としたために、論全体が曖昧な印象となってしまったものも目立ちました。小論文において、最初と最後は非常に重要です。特に最後の一文は一般論に逃げずに具体的に内容をまとめるなどひと工夫したいですね。
 また、データを提示しているものの中に、数字や単位に疑問のあるものも見受けられました。データでの裏付けは、説得力を高める方法としてとても有効ですが、数値が誤っていれば台無しになりかねません。しっかりと調べて正確な数字、単位を示すよう心がけることが大事です。
 こうした課題は、自分ではなかなか気づきにくいものです。家族や友人、先生に読んでもらい、第三者の目を通してアドバイスをもらうことで、ぜひ今後も文章力を鍛えてください。

最優秀賞(1名:表彰盾+図書カード15,000円分)

色鉛筆の無駄

浜松開誠館高校3年 T.M

優秀賞(10名:表彰盾+図書カード5,000円分)

竹繊維強化プラスチックの産業化による放置竹林問題の解決

法政大学第二高校2年 Y.K

マコモ栽培による水質環境改善活動

加美農業高校3年 U.O

ゴミのポイ捨てが及ぼす問題と今後の課題

明豊高校2年 T.K

デジタルレシートによる紙の削減

大阪教育大附属池田高校2年 M.K

「〜ぱなしで節電プロジェクト」

神奈川大学附属高校2年 K.Y

不滅の天然冷暖房

神奈川大学附属高校1年 R.S

新しい情報提供の場

独協埼玉高校1年 T.S

紙と私たち

済々黌高校1年 M.O

池における外来生物繁殖の対策

大阪教育大学附属天王寺高校1年 Y.S

環境に優しいスーパー

神奈川大学附属高校2年 N.S

 

※ 審査に関するお問い合わせはお断りします。

 

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