お子様を守る!スマホモラル講座 音楽・動画サイト編 知っておくと安心!音楽・動画サイトに潜む危険性

多くの高校生が所持しているスマートフォン(以下、スマホ)。まず、保護者の皆様がスマホについてよく理解することで、お子様がスマホを安全・便利に活用できるような安全対策やルール作りを行いましょう。

知っておくと安心!音楽・動画サイトに潜む危険性

違法ダウンロードに注意!

手軽にインターネット上で音楽や動画を楽しむことができるようになりましたが、一方で、手軽さゆえに中学生や高校生が違法と認識せずにアップロードダウンロードをしてしまうトラブルも起こっています。

具体的にはどんなトラブルがあるのでしょうか?

犯罪事例1

中学生が人気漫画の誌面を写真に撮って、インターネット上の「動画投稿サイト」に投稿しました。投稿した動画はブログやSNSなどを通じて拡散され、約800万回も再生されました。動画再生による被害総額は約19億2000万円にのぼり、その結果、違法アップロードにより著作権を侵害した疑いで逮捕されました。

犯罪事例2

高校生が購入したCDや音楽ファイルを、インターネット上の掲示板に公開しました。アップロードされていた音楽ファイルは3000曲にのぼり、掲示板を訪れた人がだれでもダウンロードできる状態になっていたため、100万人以上の人がダウンロードしていました。高校生は、著作隣接権侵害容疑で書類送検されました。

出典:一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)「著作権侵害事件」

【知っておきたい!著作権】

上記の例のように、中高生が安易な気持ちで音楽や動画をアップロードしてしまう背景には、著作権についての意識が薄いという実状があります。

著作権とは、作品を創作した人に与えられる、その作品の利用について排他的に決めることができる権利の総称です。
また、著作隣接権とは、著作物を創作した人ではないものの、著作物を世の中に伝達する重要な役割を果たしている人の権利を指します。歌手や演奏家などの実演家、レコード製作者、放送事業者、有線放送事業者にのみ認められた権利です。著作権や著作隣接権を侵害した場合、民事的な責任追及と刑事罰を受けるおそれがあります。民事的な責任追及としては侵害行為の差し止め請求、損害賠償請求、不当利得返還請求などがあります。複製権などの著作権侵害の場合には10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金が科される場合もあります。
音楽や動画を安易にアップロードすることは違法であり、刑事罰に値すること、また、違法にアップロードされたと知りながらダウンロードした場合にも罪に問われるということを、保護者の皆様がお子様にしっかり伝えておく必要があります。

「ワンクリック詐欺」「高額請求」にご用心!

インターネット上には音楽や動画など、高校生の楽しめるコンテンツがたくさん存在しています。注意しなければならないのが、利用者の「見てみたい」「おもしろそうだな」という気持ちを逆手に取った悪質なサイトです。最近では、国民生活センターに多くの相談が寄せられています。画面に表示される「最新音楽ダウンロード」や「無料動画ダウンロード」などの広告につられ、軽い気持ちでクリックしてしまうことで、詐欺に遭ったり、ウイルスに感染したりする危険性があります。

では、国民生活センターには、具体的にはどんな相談が寄せられているのでしょうか?

相談事例1

高校生の娘がスマホでアダルトサイトにアクセスしました。「暗証番号を入力すると無料動画が見られる」とあったので、表示されていた電話番号に電話して暗証番号を入手したようです。再びサイトに入り暗証番号などを入力したところ、突然会員登録画面が表示され、数十万円を請求されました。びっくりして接続を切り、そのまま放置していましたが、半月後留守番電話に「支払いをしていないので連絡するように」と男性の声で伝言がありました。支払わなければならないのでしょうか?

相談事例2

オンラインゲームの宣伝画面に「無料動画サイト」とあったので、開いてみました。サイトを開くと「あなたのスマートフォンは感染しています」という画面が表示されました。驚いてページ下にあった「今すぐウイルスを除去する」というボタンをタップしました。するとウイルス除去のためのソフトの料金として、14万円を請求されてしまいました。支払わなければならないのでしょうか?

※上記の事例は、国民生活センターの相談事例をもとにしています。

上記の例のように、「登録をした」「音楽や動画を視聴した」という理由で、高額の請求画面が表示されるワンクリック詐欺のようなサイトが存在します。ワンクリック詐欺に遭った際には、そのまま無視するべきか、警察に相談するべきか、どのような対応をとるかは場合によって異なります。まずは、上記のようなトラブルがあることをお子様に知ってもらいましょう。そのうえで、このようなサイトに注意すること、どんなに大丈夫だと思っていても、請求画面などが表示された場合には保護者に相談することなど、ご家庭内であらかじめルール作りをしておきましょう。