卒業までにかかる費用

大学入学後、卒業までの4年間(または6年間)、授業料などの学費を大学に納付します。 また、生活費や、それ以外の費用もかかります。 継続して必要な費用として、しっかり見積もっておきましょう。
卒業まで
【学費】授業料以外の諸経費にも要注意
学費は、進学先によって異なります。国立大学の授業料は年間53万5800円を標準として、この20%増の64万2960円が上限と定められています。公立大学の学費は国立大学に準じていますが、大学の所在地域の住民は、入学金が低額となるケースがあります。
一方、私立大学の学費は、大学間はもちろん、学部間でも大きな差があります。一般的に文系学部よりも理系学部や芸術系学部のほうが高額です。特に、医、歯、薬学部の学費は文系学部に比べ非常に高額で、在学年数も長いため、総額では大きな差になります。また、授業料のほかにも、実験・実習費、諸経費なども必要になることが多いです。

上の図では目安となる金額を挙げていますが、大学や学部、履修選択などによって納付額は異なるので、早めに調べておきましょう。
【生活費】誰がどこまで負担するのか子どもと話し合う
下宿生の生活費は自宅生の約2倍です。特に差が大きいのは、主に食費、住居費です。下宿生活は費用がかさみますが、子どもにお金の使い方をアドバイスするよい機会ともいえます。無理なくバランスよく暮らせる節約方法など、家計管理能力を身に付けさせましょう。
そのほか、学生生活にはさまざまな出費が発生します。運転免許の取得費用や旅行費、就職活動費などです。また、最近では卒業の要件に留学を課す大学もあり、その費用も必要です。保護者がどこまでサポートするのか、子どもと話し合っておくことが大切です。
保護者のサポートのほか、アルバイトも学生の収入源の一つです。アルバイトは自宅生、下宿生どちらにとっても、社会経験を積むよい機会です。大学によっては、授業のサポートを行うSA( スチューデントアシスタント)や図書館事務など、学内でアルバイトを募集しています。学業がおろそかにならない範囲で、ぜひ経験させておきたいものです。
留学の予定があるならその費用も調べよう
大学入学後に留学を希望している場合は、おおよそ次のような金額を目安に考えましょう。奨学金を利用できる場合もあります。
●短期(1週間~3か月):30~150万円程度
●中・長期(半年~2年):90~260万円/年程度
※文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」の「大学生の留学準備ガイド」より
大学独自の奨学金や支援制度もある
多くの大学では、成績上位者や経済的困難を抱える学生などを対象に、奨学金の給付・貸与や授業料の減免を行う独自の制度を設けています。受験校にはどんな制度があるのか調べて、給付内容や利用条件などを確認しましょう。