先輩たちはこう決めた!文理選択はじめの一歩

そろそろ文理選択の調査が始まっている学校も多いのでは?後悔しない文理選択をするために、自分だけで考えるのではなく、多くの情報を集めよう。特に、文理選択を経験した先輩のアドバイスはぜひ活用したい。そこで今回は、文理選択に満足している先輩、後悔している先輩の体験談を、それぞれ紹介しよう。

なりたい職業から文理を決めた先輩たち

高校に入学した時点では、将来就きたい職業について深く考えたことはありませんでした。そんな僕が変わったのは、高校の職業説明会に参加してから。税理士の働き方や仕事の内容を知り、「この職業をめざそう!」と思えるようになりました。就職するためのルートを調べたところ、経済経営・商学系の学部に進学するのがよさそうだったので、文系を選びました。
「数学が苦手だから文系」と、単純に科目の好き嫌いで文理を決めてしまうのはもったいないです。私も数学が苦手でしたが、夢が看護師だったため、大学選択の幅が広がる理系を選びました。将来のためだと思って苦手克服に力を入れた結果、数学は一転して得意科目に。受験でも役立ちました。

学びたい学問から文理を決めた先輩たち

大学に入ったら日本史を詳しく学びたいと思っていたので、進むべきは文系だと思っていました。ただ、国語が大の苦手だったため、すぐには踏ん切りがつかず…。迷った末に、やりたいことを優先して文系に決定し、国語の苦手意識を克服できるよう努力しました。
理科が好きだったので大学では、地球環境について学びたいと思っていましたが、数学が苦手。学べる大学・学部を調べてみると、少数ながら文系でも進学できるところを発見。ただ、数学Ⅲを学んでいるほうが大学選びの選択肢が増えそうだったため、理系に進もうと決心しました。

文理選択後に後悔してしまった先輩たち

周りの友達に流されて文系を選択しました。高2になると理系科目が減り、カリキュラムは文系科目ばかり。次第に「私がやりたかったことと違う」と思い始め、もっと化学を勉強したくなってしまいました。高2の秋、先生に理系クラスへの編入を申し込んでOKはもらえたものの、独学が必要だったり、模試で苦戦したりと、大変なことは多く…。本当にやりたいことをよく考えて、慎重に文理を選択すべきでした。
数学は好きだけど、理科が嫌い。だから文系を選んだのですが、大学に進学して就職活動を始めた今、もっと真剣に考えるべきだったと後悔しています。医療系や電子系の仕事に興味があるのですが、もう後戻りはできず…。高校時代に理系でがんばっていれば、違う人生が見えたのではと思えてなりません。高1のうちに将来やりたい仕事を決めるのは難しいですが、興味のある分野、好きな分野があるなら、ちゃんと向き合うべきです。

先輩たちの体験談を読むと、満足している先輩はやりたいことをきちんと見つけたこと、後悔している先輩はその場しのぎの決め方をしてしまったことが、それぞれの特徴と言えそうだ。まだ高1なのだから、苦手科目を克服する時間はたっぷりある。将来何がしたいのかよく考えて、納得のいく文理選択をしよう!それが見つからない人は、好きなもの(科目)から考えてみるのもいいだろう。

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