新入試

大学入試はどう変わる?思考力・判断力・表現力編

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今後の大学入試は知識だけでは太刀打ちできない。自分の頭で答えを考え、自分の言葉で表現する力が求められる。そのカギが、今回解説する「思考力・判断力・表現力」だ。高校生活の中で身につけるコツを含め、どんなものなのか一つずつチェックしていこう。

思考力・判断力・表現力ってなに?

この3つの力は、すべて“課題発見・解決”に役立つものだとされている。入試で言うなら、どのように解答を導き出せばいいか考え、解答をつくり上げる力。日常的な場面で言うなら、なんとかしなければと思ったことに対して、解決するための手段を考える力だ。
例えばキミが「物理の力学の分野が苦手だから、なんとかしなきゃ」と勉強法を考えることも、小さな課題発見・解決と言っていい。

3つの力について、一つずつ見ていこう。

“課題発見・解決”に役立つ3つの力

思考力

まず、「思考力」とは、問題そのものを見つけたり、問題を解決するためのヒント(情報)を探したり、自分が持っている知識を使って解決策を考えたりする力だ。先ほどの苦手克服の例で言うと、「自分に合った勉強法を調べる」「何がわからないのか考える」といった時に役立つ。

判断力

次の「判断力」は、集めた情報をもとに、どのように問題を解決するか“決める”力だ。苦手克服の例で言うと、「候補になった勉強法の中で、どれが一番自分に合うか考える」時に役立つだろう。

表現力

最後の「表現力」は、考えたことを言葉にしたり、形にしたりする力だ。これも同じく苦手克服の例で考えると、「考えた勉強法を友達や先生に話す」「調べた勉強法をノートにまとめる」といった時に役立つものだ。

入試ではどのように問われるの?

実際に入試でどう問われるのか、大学入学共通テストの試行調査の問題(プレテストの問題)を見てみよう。

~国語の記述問題のケース~

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※大学入試センター「平成29年度試行調査」より

本文としての生徒の会話文以外に複数の資料があり、全体を見て情報を整理しないと、解答の根拠をつくれないようになっている。また記述問題であり、根拠を論理的に、自分の言葉で説明しなければならないのも特徴だ。

~物理の選択問題の例~

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※大学入試センター「平成29年度試行調査」より

この問題の特徴は、当てはまる選択肢をすべて答えないといけないこと。しかも、一つも当てはまらない可能性もあり、よく考えて解答を選択することが求められる。

これらの問題はまだ試作段階。これから形式が変わっていく可能性は十分あるが、「複数の資料を読み解く」「問題を解くために必要な情報を取捨選択する」「自分の言葉で解答を表現する」「正答が一つとは限らない」など、これまでの大学入試でスタンダードでなかった特徴がめだっている。今後、こうした問題を通して、「思考力・判断力・表現力」が問われると考えていいだろう。

今からできる対策は?

はじめに触れたとおり、「思考力・判断力・表現力」は日常的に使っている力。だから、勉強に限らず高校生活全般を通して鍛えることができる。試しに、以下に挙げる取り組みにチャレンジしてみよう。

思考力・判断力・表現力を鍛えるには

  • 授業中、先生が説明したことに対して「なぜ?」と考えてみる。
  • 読書をする。その後、共感できた内容、疑問に思った内容を、感想としてノートにまとめる。
  • 勉強でも趣味でも何でもいいので、友だちと教え合う。その際、わかりやすく説明することを心がける。
  • ニュースを見て気になった社会問題について、どうすればよくなると思うか、家族と話し合うようにする。

また、キミたちが今受けている高校の授業も、「思考力・判断力・表現力」を養うものに変わろうとしている。何をすればいいか迷ったら、まずは授業をしっかり受けるよう意識しよう。特に友だちと議論したり、課題について考えたりする授業は、やる気を持って取り組むことが大切だ。

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