新入試

大学入試はどう変わる?多面的・総合的評価編

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今回解説するのは、 “多面的・総合的評価”について。どのような目的で大学入試に取り入れられていくのだろうか。入試の変更点と今から取り組んでおきたいことをまとめたので、チェックしてみよう。

求められる力が変われば、評価方法も変わらないと適切な評価ができない!?

社会で求められる力が変化していることを背景に、大学入試は知識だけではなく、「思考力・判断力・表現力」を重視した入試へ変わっていく。知識は学力を測定すれば評価できるが、「思考力・判断力・表現力」を測定・評価するために、どのような測定方法を行うのだろうか。

これまでの一般入試は、筆記試験しか課さないことが多く、推薦・AO入試では書類審査や面接しか課さないことが多かった。しかし、そのような入試方式では、受験生の力を一部しか評価できない。そのため、今後は一つの方法だけではなく、さまざまな方法を組み合わせて“多面的・総合的”な評価ができる入試を行うことで、求める力を測ろうとしているのだ。筆記試験だけ、面接だけの入試の時代はもう終わり。これからは筆記試験も面接も課される入試、さらに志望理由書も課す入試など、大学ごとに個性的でさまざまな入試が行われるようになるだろう。

“アドミッション・ポリシー”にもとづく入試内容に変わる!?

アドミッション・ポリシーとは、大学・学部・学科ごとに設定する「入学者受け入れ方針」のことだ。どのような人に入学して欲しいのか、個別に求めている人物像がまとめられている。もちろん、どの大学の入試も、より一層、定めたアドミッション・ポリシーに合っているかどうかを評価するために、多面的・総合的な評価方法を入試の内容に取り入れていく。次に、一般入試と推薦・AO入試がどのように変わっていくのか確認していこう。

多面的・総合的な評価方法による入試内容の変化

一般入試=筆記試験ではない

これまで筆記試験が中心だった一般入試にも、学力以外の資質を測るために、書類審査や面接が課されるようになる。もちろん筆記試験は今後も重視されるが、各大学の必要性に応じて志望理由書や面接が課された場合に、自分の経験が伝えられるよう課外活動や部活動の取り組みを記録しておくことも重要だ。

推薦・AO入試=面接ではない

一般入試の変化と同じく、面接や書類選考が中心だった推薦・AO入試にも、これまで課されていなかった筆記試験が課されるようになる。これまでの面接などに合わせて、大学独自の筆記試験や大学入学共通テストの利用が予定されている。

既に導入している大学・入試も!

既に多面的・総合的評価を反映した入試も出てきている。例として、お茶の水女子大の「新フンボルト入試」を紹介する。受験生はまずプレゼミナールという大学の模擬授業を受け、レポートを提出する。そのうえで、文系は図書館でテーマに関する本を読み、グループ討論や面接に臨む。理系はテーマに関連した実験に取り組み、研究発表を行ったり、実験を披露したりする。また、出願書類として活動報告書や志望理由書など、複数の書類を求めることも特長だ。これまでの入試から連想されるような内容とは、一味違う入試内容ではないだろうか。

入試形態を問わず「調査書=学校生活」が大切!

多面的・総合的評価の資料として、高校から提出される「調査書」にも大きな変化がある。これまでも特技、部活動や資格について書く項目はあったが、 これからは、学年別の項目欄がより広く、「表裏両面1枚まで」という制限も撤廃され、具体的な内容が書きやすくなる。

調査書の項目

1. 各教科・科目及び総合的な学習の時間の学習における特徴等
2. 行動の特徴、特技等
3. 部活動、ボランティア活動、留学・海外経験等
4. 取得資格・検定等
5. 表彰・顕彰等の記録
6. その他

項目の成果だけではなく、資格取得に向けてどのように努力したか、課外活動にどう取り組んだか、過程も評価される。つまり、高1の今のがんばりも、入試で評価されるようになるのだ。高校生活のさまざまな活動を評価するということは、高校生活を充実させて欲しいという大学からのメッセージとも言えるだろう。

紹介した大学以外にも、多面的・総合的評価を取り入れながらユニークな入試を実施する大学が増えている。志望校を考え始めたら、その大学がどんな目的で、どんな入試を行っているのか調べてみよう。


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