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3度目の受験で芸大に合格

SNS経由でマンガがうまくいき始めたことや、なにより通っていた美大が好きだったので、大学もこのままでいいかなとは思っていたんです。ただ高校3年生から予備校に通い始めて、実力が結構ついたにもかかわらず本番で2度落ちてしまったことは、これから創作活動を続けるにあたって致命的だなと思ったんです。

そこで「大学で1年間磨いた技術を持って芸大受験に臨んだらどうなるのか?」と、力試しがしたくて、予備校にも行かずにぶっつけ本番で挑みました。そうしたら受かってしまった。正直なところあまり期待もしていなくて、合格発表のときも友だちの家にいて、ネットでチェックしてみたら受かっていました。もはや現役のときとは全く違う感慨がありました。合格の要因はメンタル面での成長が大きかったのかな、と思います。努力に気合いは必要ですが、結果を残すのには客観性が大事なんだという、いい学びになりました。

現役高校生の皆さんへ

自分が高校時代にすごく悩んでいたのが、学校生活と自分のやりたいこと(マンガ)との両立の仕方。いまはなんとか芸大に通いながらマンガの仕事を続けていますが、まず月初めに1か月の予定をカレンダーに色分けして、一つひとつ作業していく。さらに優先順位の高い仕事や課題を箇条書きにして、パソコンに貼っておき、横線を引いて消化していく。普段からやるべきことが目につくからわかりやすいし、終わったら線を引くのも気持ちがいいものです。

立てた計画や目標をいざ実行しようとしてもどうしても自分に甘くなってしまう時は、それをちゃんと言語化して誰かに知ってもらうことが効果的だったりします。ただLINEや対面だと「返信しなくちゃ」「どう返答しよう」と相手を困らせることがあるので、代わりにツイッターでライングループのような少人数のアカウントを作るようにしました(笑)。文字にすることで冷静になれる部分もあるし、友だち同士の悩んでいることやがんばろうとしていることを知るハードルが下がり、本音をさらけ出せる友だちが昔より増えたようにも感じます。

また、中学や高校のころは「復習」が大事だと思っていましたが、大学に入ってから仕事や社会との関わりを通じて痛感したのは、「予習」の大切さです。例えば初めて取引する会社や人と会うときには、さまざまな“機会”を逃さないためにも、必ず下調べをしてから臨みます。チャンスはテストと違っていつやってくるのか分からないものですし。入念な準備をして、チャンスが来たときの打率を上げることが大事だと思います。

最後に「夢や憧れを実現するための方法は一つではないよ」ということを強く伝えたい。一回ダメだったからといって、あきらめるのはまだ早いです。とことん悩むことも大事ですが、絶望的な気持ちになったときはふさぎこまずに、友だちや先輩からアドバイスをもらったり、ネットや本で情報収集をして、これまでとは違った方法を模索してくださいね。必ずほかのやり方があるはずです。

山科ティナ(やましな てぃな)

1995年7月4日生まれ(22才)。幼少時は中国の祖父母のもとで暮らし、2004年に日本へ移住。2011年に「別冊マーガレット」のMANGAGP にて佳作を受賞。2015年にSNSへ投稿した「#アルファベット乳」が話題となり、新世代のコンテンツマンガ家として注目度が飛躍的にアップ。2017年には東京芸術大学に合格し、待望のコミックス『#140字のロマンス』(祥伝社)も刊行した。

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