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2020年度からの「大学入学共通テスト」の
実施方針公表
~注目の「英語」の入試と学習はどう変わるのか?~

2017.07.14

7月13日に文部科学省から、現在の「大学入試センター試験」に替わる「大学入学共通テスト(同名称で確定。以下、『共通テスト』)」の実施方針が公表されました。「共通テスト」は現在の中学3年生が高校3年生になる2020年度からスタートしますが、いよいよ全体像が見えてきました。

「共通テスト」で特に注目すべきは「英語」です。「共通テスト」の英語は、入学者選抜において必要な水準や要件を満たしていると大学入試センターが認定した、民間事業者による資格・検定試験(以下、認定試験)を活用することになります。学校の指導と高校生の英語学習はどのように変わるのでしょうか?ポイントを整理してみたいと思います。

英語は「読む」「聞く」「話す」「書く」の
4技能の学習と評価の時代へ

現在の「大学入試センター試験」で実施されている英語の「読む」「聞く」の2技能評価に替わり、「共通テスト」では「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を評価する方針が打ち出されています。現行の学習指導要領でも高校では英語4技能の育成が求められており、すでに英語指導は4技能育成に変化していますが、2022年度から実施される次期学習指導要領で、さらに英語4技能の育成に向けた抜本的な改革が行われます。

その2年前に実施される「共通テスト」で英語力が4技能で評価されることで、高校における「4技能での英語力育成」が加速することは間違いありません。さらに、同じ2020年度に、小学5・6年生では英語が教科化されます。この数年で、日本の小学校から高校までの12年間の英語教育は大きく変わっていくことになります。

では、具体的に「共通テスト」の英語はどうなるのでしょうか。

「共通テスト」の英語

  1. 2023年度までは「共通テスト」の英語試験として「読む」「聞く」の2技能の問題を作成し、各大学が「共通テスト」と認定試験のいずれか、または双方を選択利用する
  2. 「共通テスト」で用いられる認定試験には、大学入試センターが入学者選抜に必要な水準や要件を満たしていると認定した、4技能の力を問う試験が採用される
  3. 認定試験は、高校3年生の4月~12月までの間に2回受検することができ、成績が高い方の結果を活用することが可能
  4. 2024年度以降は「共通テスト」の2技能の英語問題は作成せず、認定試験に1本化する

なお、今回の実施方針には「各大学は認定試験の活用や、個別試験により英語4技能を総合的に評価するよう努める」という一文が追記されており、2023年度までは「共通テスト」の英語試験を選択するにしても、それ以外の方法で4技能評価を行うよう促しています。いよいよ、英語の教育と評価が、「話す」も含めた英語4技能で展開されていきます。

ベネッセコーポレーションは
GTEC(ジーテック)で英語教育を支援します

このような英語教育の4技能化の流れの中で、ベネッセコーポレーションでは、中学生・高校生の英語4技能の力を測るGTEC(ジーテック)という英語4技能検定を運営しています。2016年度は全国で約1,700の学校で同検定が実施され、受検者数は日本の中高生が受検するスコア型英語検定としては最大の93万人。2017年度は年間受検者数が100万人を超える見込みです。

今後、大学入試センターが「共通テスト」で活用する民間試験を認定する予定ですが、GTECは全国の学校から「日本の中高生の『使える英語力』の測定に適した英語検定」といった評価をいただき、多くの学校で受検されていることから、文部科学省が提示した認定試験候補リストとも言える「主な英語の資格・検定試験」一覧にも入っています。

保護者の皆さんに大事にしていただきたい視点

大学入試の英語の改革を受けて、保護者の皆さんが考えるべきこと、持つべきスタンスはどのようなものになるのでしょうか。今回の大学入試の英語改革の重要な本質の部分を考えたいと思います。

「共通テスト」の英語のポイントの3つ目に挙げたとおり、「認定試験の結果を利用できるのは3年生の4月から12月の間に受けた2回のみ」という条件があります。この条件を受けて、今後、各校が学校、そして生徒にとって最適な英語指導と進路指導について検討を進めていきます。

実際に学校の英語指導は確実に変化しています。例えば、前述の英語検定GTECは受検者数がここ数年、毎年10万人増加しています。これは全国の高校の英語の育成と評価が「話す」「書く」という面にも拡大していることの証と言えます。高校の英語教育は確実に進化しています。だからこそ、保護者の皆さんは、学校の英語教育の考え方や指導内容を理解して、「学校とともに子供の本質的な英語力を伸ばす」といったスタンスでいることが重要だと思います。

英語学習の本質的な目標は「英語を使って●●ができる」、すなわち「英語4技能の能力を高める」ことにあると思います。その目標を実現できれば、「英語の検定試験で高スコアを取る」という結果も得られるはずです。保護者として英語学習の真の目標を見据えて、学校教育と家庭教育の両輪でお子さんの成長を支援していきたいですね。

次回は、「共通テスト」の記述式問題の導入や「大学入学者選抜」の改革について解説します。ご期待ください。

2020年 大学入試改革特集