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中学までの知識で解ける! 大学入試問題中学までの知識で解ける! 大学入試問題

新高1のキミへ新高1のキミへ
国語
2011年度 
筑波大

この問題に挑戦!

実際に大学入試で出題された問題だ。

国語古文和歌出題画像

(入試問題より一部抜粋)

どうやって考える?

どのようにアプローチすればよいか、考えてみよう。

  • 和歌の前の話の内容を確認したうえで、どれが掛詞に当たるのかを考える。
  • 和歌を一つひとつの単語に分けて、各単語の意味を書けるだけ書いてみる。
  • 登場人物の心情をとらえる。

回答を選んでください。

正解!よくわかったね!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!

おしい!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!

こうやって解く!

実際にどんなポイントで解いたらいいか見ていこう。

  • 中3レベル

POINT1

和歌の内容をとらえるには、その和歌を「誰が」「どんな状況で」詠んだのかをつかむことが大切だ。和歌の前の部分の内容を、以下の注を手がかりにつかんでみよう。


  • ・備前国…地名。今の岡山県南東部。
  • ・明石の浦…地名。今の兵庫県明石市一帯の海岸沿いのことで、景色のよい場所として有名であった。
  • ・いかに…どのようであるか
  • ・尋ねありければ…たずねたので

POINT2

例えば「あき」に「秋」と「飽き」というように、一つの語句に二つ以上の意味を持たせる和歌の技法が「掛詞」だ。和歌の前の部分の「明石」という地名が、和歌中に「あかし」と出てくるので、二つ以上の意味が掛けられているのではないかと推測できるね。他に、二つ以上の意味がありそうな言葉はないか、考えてみよう。

POINT3

問題に「用いられている掛詞がよくわかるように」とあるように、掛詞は掛けられている複数の意味がはっきりとわかるように訳す必要があるよ。

また、和歌の中の見慣れない語や文法的に難しいところは、以下の注を手がかりに訳そう。

  • ・あり明の月…夜明け方に空に残っている月のこと。
  • ・ばかりこそ…だけが
  • ・みえしか…見えた

詳細な解き方を確認しよう。

  • ●和歌が詠まれた状況の確認

    和歌の前の部分を確認すると、この和歌は、平忠盛が鳥羽院に、「(おまえが通ってきた)明石の浦はどのようであったか」と問われたことに対する返事として詠まれたことがわかる。

  • ●和歌中の掛詞

    ①「あかし」に地名「明石」と「明かし(明るい、という意味の形容詞)」が掛けられている。
    ②「よる」に「夜」と「(波が)寄る(よせる、という意味の動詞)」が掛けられている。

    これらを踏まえると、和歌は以下のように訳せる。

中3レベルの解答例
有明の月も明るい明石の浦は、風に波だけが寄る夜と見えた。
  • 身分の高い院への返事がわりに詠まれた和歌であること、「こそ…しか」に、再度、詳細を高校で学ぶ係り結びの法則が用いられていることなどを含めて訳し、整えると、高校生レベルの解答例になる。

高校生レベルの解答例
有明の月も明るい夜明け方の明石の浦では、夜とも思えず、波だけが岸に寄ると見えたことです。

※この解答解説は、すべてベネッセで独自に作成しています。

考え方をまとめよう!

今回使った考え方をまとめよう。

和歌を含んだ文章は、大学入試でも頻出のジャンル。和歌では短い表現からたくさんの意味を読み取ることが必要となってくるため、前後の文脈から言葉の意味を類推したり、「掛詞」などの和歌の修辞法を理解しておくことが重要だ。
また、大学入試の古文の現代語訳には、今回の問題でいえば、月の呼び名の知識、昔の地名に対する知識、「掛詞」という和歌の修辞法など、身につけた古文知識を背景として求めるものが多い。これらは、便覧などの資料を通して知識として覚えるとともに、様々な文章の中でそれらがどのように使われているのかを学んでいく必要があるものだ。