

- 社会
- 2013年度
北海道大・文系 (地理)
この問題に挑戦!
実際に大学入試で出題された問題だ。
地図に関する設問に答えよ。
問1 立体図1は地図1の地点A~C,立体図2は地図2の地点D~Fのいずれか1地点から見た風景である。それぞれの立体図が,どの地点から見たものか,1つ選び記号で答えよ。


(入試問題より一部抜粋)
どうやって考える?
どの考え方が一番使えそうか、1つ選んでみよう。
- 立体図と地図を重ねてみる
- 見えている大まかな形を、立体図から考えてみる
- 地形図がどの地域のものか読み取る
回答を選んでください。
正解!よくわかったね!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!
おしい!
実際にどう解けるか、次から見ていこう!
こうやって解く!
実際にどんなポイントで解いたらいいか見ていこう。
- 中3レベル
POINT1
●立体図から見えている大まかな形を調べる
大まかな形は次のようになるね。


立体図1では、左に高い山、右にやや低い山が見え、立体図2では、頂上がくぼんだ山が左に、それよりやや高い山が右に見えることがわかるね。
POINT2
●地形図から山の高さや形を確認する
今度は地形図から見てみよう。
地図1から、高い山は駒ヶ岳、やや低い山が砂原岳であることがわかる。

地図2からは、高い山は阿寒富士、やや低い山が雌阿寒岳であることがわかるはずだ。

POINT3
●見ている方向を確定する
地図1のA~Cのうち、左に駒ヶ岳(高い山)、右に砂原岳(やや低い山)が見えるのはB、地図2のD~Fのうち、左に雌阿寒岳(頂上がくぼんだ山)、右に阿寒富士(やや高い山)が見えるのはDの方向となるね。
詳細な解き方を確認しよう。
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●地形図
中学校の地形図の問題では、立体図と地図を見比べて考える問題はあまり見たことがないかもしれない。
そこで、まずは、見えている大まかな地形と、山の高低や位置関係をはっきりさせよう。その次に、地形図の各方向から見たときの高低や位置関係と照らし合わせれば、見ている場所を考えることができる。
地図1のAから見た場合、右に駒ヶ岳、左に砂原岳が見える。また、Cから見た場合、駒ヶ岳と砂原岳の位置がもっと近くに見えると考えられる。このことから、Aから見た場合と、Cから見た場合は、立体図1とは合わない。
地図2のEから見た場合、雌阿寒岳と阿寒富士がほぼ重なるように見えると考えられる。また、Fから見た場合、阿寒富士が左に見える。このことから、Eから見た場合と、Fから見た場合は、立体図2とは合わない。
※この解答解説は、すべてベネッセで独自に作成しています。
高校生レベル
※この解答解説は、すべてベネッセで独自に作成しています。
考え方をまとめよう!
今回使った考え方をまとめよう。
●地形図に関する基本的事項はしっかりとおさえる!
今回の出題対象ではないが、地図といえば、地図記号は基本知識だ。中学校で習った地図記号を、しっかりと確認しておこう。また、縮尺と等高線の間隔の関係も覚えておき、地形を大まかにイメージできるようになっておこう。
高校では、たとえば新旧2つの地形図を比較することもあるので、2つの地形図からその変化を読み取る練習をしておくことも大事だね。