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学習内容の世代間ギャップ学習内容の世代間ギャップ

教科書の内容は、実は改訂のたびに変わっていて、子ども世代と保護者世代とでは、学んでいる内容が異なる場合もあります。このコーナーでは、学習内容の世代間ギャップについて探っていきます。

第1回【世界史】人類の起源は本当はいつ?

教科書の内容が変わった!?

人類の起源を探るために、歴史学者や考古学者たちは世界各地で探究し続けています。新しい発見があり、その正しさが裏づけられれば、当然、それまでの説は覆るわけですが、ここで、保護者のみなさんが高校生のころの教科書と、最近の教科書それぞれで、「人類の起源」についてどのような記述がされているのかを見てみましょう。

1987年に出版された教科書の記述

最古の人類と認められるのは、東・南アフリカで発見されたアウストラロピテクスやホモ=ハビリスなどの猿人で、その出現は洪積世(こうせきせい)の初頭(約250万年前)にさかのぼる。

2013年に出版された教科書の記述

直立二足歩行を特徴とする人類が誕生したのは、今から約700万年前のアフリカにおいてであると考えられている。

新しい発見や学説を反映!

「人類の起源」については上記のとおり、以前は約250万年前とされていたのが、新しい発見に対する研究が重ねられたことにより、現在では約700万年前までさかのぼると考えられ、教科書にもそのように記載されています。

また、「人類の起源」の名称として有名なのは、保護者のみなさんの高校時代の教科書にも掲載されていた「アウストラロピテクス」で、現在の歴史教科書の年表にも「アウストラロピテクス」という名称が記されています。

ただ、最近の研究の結果、約440万年前のものとされる猿人の化石には「アルディピテクス・ラミダス」という名がつけられ、最新の発見である700万年~600万年前の化石には「サヘラントロプス・チャデンシス」という名称がつけられています。もしかしたら将来は、「人類の起源=アウストラロピテクス」ではなくなっていくのかもしれません。

教科書には新しい発見がすぐに掲載される?

教科書が数年ごとに改訂されることや、新たな発見に対してはさまざまな検証を繰り返して、はじめて学説として確かなものと認められるため、新発見がすぐに教科書に反映されるわけではありません。したがって、最新の発見内容と教科書の記載内容は必ずしも一致しません。

一方で、保護者世代が高校生のときに学んだ史実の中には、この人類の起源に代表されるように、現在では古い説として扱われているものが少なくないのは事実です。

このように、歴史という、先人たちが積み重ねてきた多くのロマンを堪能するのに、教科書はうってつけかもしれませんね。ご家庭でお子様から授業の様子などを聞きながら、教科書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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