入試

学習内容の世代間ギャップ学習内容の世代間ギャップ

教科書の内容は、実は改訂のたびに変わっていて、子ども世代と保護者世代とでは、学んでいる内容が異なる場合もあります。このコーナーでは、学習内容の世代間ギャップについて探っていきます。

第4回【理科】元素の種類は増えている

「スイ・ヘイ・リー・ベ……」覚えましたか?

有名な語呂合わせなので、「理科の元素記号のことだ!」と思い出された方も多いのではないかと思います。物理や化学の多くの教科書で、表紙をめくるとその裏に載っている「元素記号表」について、高校時代に先生から「最初の20個くらいは暗記するように」と言われた記憶もあるのではないでしょうか。

元素とは、化学的に分解できる最小単位を表すもので、物質の基本的な成分のことを指します。つまり、この世の中の物質は、基本的にすべて何らかの元素により作り上げられているので、これら元素の種類は、増えることも減ることもないように思えます。

ところが、現在の高校生が学んでいる教科書の表紙をめくると、やはり同じように「元素記号表」が載っていますが、保護者のみなさんの高校時代と比べて、元素の種類がなんと11個も増えています。

1989年の教科書から増えた、現在の教科書に載っている元素記号

原子番号元素記号元素名

104

Rf

ラザホージウム

105

Db

ドブニウム

106

Sg

シーボーギウム

107

Bh

ボーリウム

108

Hs

ハッシウム

109

Mt

マイトネリウム

110

Ds

ダームスタチウム

111

Rg

レントゲニウム

112

Cn

コペルニシウム

114

Fl

フレロビウム

116

Lv

リバモリウム

科学の進歩を表す元素の種類の増加

なぜ、不変のようにも思える元素の種類が、以前と比べて増えているのでしょうか。

それは、科学の進歩にほかなりません。つまり、存在はしていたものの、これまで人類が発見できなかった元素が、地球上にあったということなのです。

新しい元素のうち、例えば原子番号111の「レントゲニウム(Rg)」は1994年に発見され、また、原子番号112の「コペルニシウム(Cn)」は1996年に発見されたものです(保護者のみなさんの高校時代よりも前に発見されていたものの、教科書には載っていなかった元素記号も存在します)。

科学の進歩、つまり人類は着実に進歩していて、それゆえ、LEDのようなノーベル賞にも輝く新しい技術が生まれるわけです。

学校で物理や化学を学んでいるときには、それが科学技術の進歩につながるとはなかなか感じにくいかもしれませんが、人類の発展の一端を理科の学習を通じて体験していると考えると、理科を学ぶモチベーションも上がるかもしれません。

元素記号の語呂合わせでコミュニケーションを!

元素に限らず、暗記に使う語呂合わせは、世代に関係なくいつでも楽しめるものが多いと言えます。以下にカルシウム(Ca)までの語呂合わせを記しますので、思い出していただき、ぜひお子様と競ってみてください。

周期表

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