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学習内容の世代間ギャップ学習内容の世代間ギャップ

教科書の内容は、実は改訂のたびに変わっていて、子ども世代と保護者世代とでは、学んでいる内容が異なる場合もあります。このコーナーでは、学習内容の世代間ギャップについて探っていきます。

第7回【地理/地学】教科書で地球環境問題を考える

深刻化する地球環境問題

2020年に東京オリンピックが開催されることが決定しました。世界最大級のスポーツイベントが日本で行われるというのは、とても喜ばしいことです。一方で、年々夏の気温が上昇しているように感じられる東京において、ほぼ真夏に行われる競技日程は、競技者たちには過酷なのではないかという声が挙がっているのも事実です。

今回は、夏の気温上昇をはじめとした現代の地球環境問題について、今の教科書がどのように触れているのかを見ていきましょう。地球環境の問題については、地理や地学の教科書で詳しく述べられていますが、どのような問題が取り上げられているのでしょうか。いくつか代表例を紹介します。

地球温暖化

地球温暖化については、地理の教科書では海面上昇による陸地の水没、農作物への被害など、各地の現象について多く書かれています。一方、地学の教科書では二酸化炭素濃度や気温の上昇についての経年変化や、二酸化炭素が温暖化に与える影響についての科学的な研究の進行度合いなどに多く触れています。同じ問題を取り上げていても、切り口・見方が異なるのは、当たり前とはいえ、興味深いことと言えます。


ヒートアイランド

都市への人口集中、地面の舗装化やそれに伴う草木の減少などの結果、生じる気候を「都市気候」と呼びます。この気候において引き起こされるさまざまな現象があるなか、都市部の気温が上昇することを「ヒートアイランド」と言いますが、この問題もやはり、地理・地学両方の教科書で取り上げられています。

このほかに取り上げられている地球環境に関する問題としては、「酸性雨」や「森林破壊」「砂漠化」「オゾンホール」などがあります。これらの問題は、保護者のみなさんが高校生だったころの教科書には、あまり記載されていません。同じような問題として「光化学スモッグ」については、以前の教科書でも指摘されていますが、30年ほど前の教科書と比較すると、いかに地球環境問題が多様化しているかが、見て取れると思います。

今後の地球環境について考える機会に

教科書にもまだ掲載されていない最近の地球環境問題として、例えば「PM2.5」による大気汚染問題があります。東京オリンピック開催を前にして、こうした環境問題は無視できなくなっていくでしょう。地理や地学の教科書を手にしながら、家族で「2020年に向けて世界に誇れる国としてどうあるべきか」など、これからの地球環境問題について話し合ってみてはいかがでしょうか。お子様の社会的な問題に対する意識が高まるかもしれません。

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