入試

学習内容の世代間ギャップ学習内容の世代間ギャップ

教科書の内容は、実は改訂のたびに変わっていて、子ども世代と保護者世代とでは、学んでいる内容が異なる場合もあります。このコーナーでは、学習内容の世代間ギャップについて探っていきます。

第8回【国語】「国語表現」の昔と今

国語で学ぶ「表現」とは?

高校の国語には、「現代文」「古典」のほかに「国語表現」というものがあります。この「国語表現」について、現在の学習指導要領には、次のように書かれています。

国語表現

国語で適切かつ効果的に表現する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力や想像力を伸ばし、国語の向上や社会生活の充実を図る態度を育成することなどをねらいとした選択科目。

平成22年 高等学校学習指導要領解説より

保護者のみなさんが高校生だったころにも「表現」を学習する機会はありましたが、記憶はありますか? 「表現」で学ぶ内容が、みなさんが高校生だったころと現在の教科書とで、ずいぶんと様変わりをしています。今回はそれを紹介していきます。

以前の「表現」で学んでいたこと

保護者のみなさんが高校生だったころの教科書では、まず、最も基本的なこととして、「文章の書き方」についての記載があります。例えば「題目や論旨を決めてから書き始める」「要点をはっきりさせる」「文章は『書き出し・本論・結び』の三つの部分に区切って書いてみる」といったことを学んだと思います。ほかには、「いつ・どこで・だれが(何が)・何を・なぜ・どのように」という、いわゆる5W1Hの観点による分析が大事であることや、「起承転結に代表される文章の構成」「文章による描写のしかた」「説明のしかた」などについて、述べられていました。

現在の「表現」は?

では、現在の「表現」ではどうかというと、前記のものがないわけではありませんが、より具体的で実用的な「表現」についての記載が増えています。

例えば「ノートの取り方」が教科書に載っています。最近、“できる大学生のノートの取り方”といったものがメディアで紹介されることがありますが、教科書でも、単に書き取り方だけでなく、「ペンの色の工夫」といった、かなり具体的なことが記されているものがあります。ほかには、「メールの書き方」など、いかにも現代的なものもありますし、「プレゼンテーションの方法」や「ディベート(議論)のしかた」など、現代社会で必要とされる表現力や、また、大学入試での重要度が増してきている「小論文の書き方」などもあります。

「今の高校生はこんなことも学校で習っているのか!」と、感心された方もいるのではないでしょうか。もし、横でお子様が携帯を使っていたら、「ちゃんとしたメール、書けている? 学校でメールの書き方の授業があるらしいね」などと声をかけてコミュニケーションをとってみるのはいかがでしょうか。

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