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学習内容の世代間ギャップ学習内容の世代間ギャップ

教科書の内容は、実は改訂のたびに変わっていて、子ども世代と保護者世代とでは、学んでいる内容が異なる場合もあります。このコーナーでは、学習内容の世代間ギャップについて探っていきます。

第10回【英語】英語はローカル化もしている?

グローバル化時代における英語学習

世界全体のグローバル化・国際化は今に始まったものではなく、少し前から大きな流れ・うねりとなっているのは、保護者のみなさんも、肌で感じているのではないでしょうか。グローバル化が進み、日本国内でも大学入試へのリスニングの導入、小学校での英語教育、英会話教室の普及など、英語にまつわる動きがいろいろなところで活発化しています。しかし一方で、高校英語の教科書では、見ようによっては、グローバル化とは異なる改訂が進んでいるようです。

身近に・やさしく感じられる最近の英語の教科書

保護者のみなさんが高校生だったころ、英語の教科書がどんな内容だったか覚えているでしょうか。当時の英語の教科書は、当たり前といったらそれまでですが、内容のほとんどが英語で記載されていて、日本語はほとんど使われていません。また、取り上げられている文章を読んでみると、伝統的な文化のことや、あるいは自然や動物について触れていたりと、広く一般的なテーマが多いことがわかります。当時の英語教育においては、英語なのだから日本語は基本不要、英語を学ぶにはこの題材で決まり、といった流れがあったように見えます。

ところが、最近の教科書をこの視点で見てみると、変化が見られます。例えば、以前の教科書と比べて日本語の使用が多くなっていて、各章・センテンスの導入部分は日本語で説明されていたり、ポイント部分や問いかけのところにも日本語表記が見られる教科書があります。さらに、題材として扱われているテーマは、以前と同じような文化・自然にまつわるものもあるのですが、それ以外に例えば「宇宙飛行士の野口さんのエピソード」のように、つい最近の出来事を取り上げていたり、「ラーメンブームについて」「Eメールの書き方」「メールの顔文字について」のように、身近な話題がテーマになっていたりします。さらに、昔の高校英語の教科書ではほとんど見られなかったものとして、「辞書の使い方」が一部の教科書には掲載されているのです。

高校生が広く英語を身につけるために

グローバル化とは正反対、とは言い過ぎかもしれませんが、親しみやすいテーマ・話題を取り上げることで英語が身近に感じられるようにしたり、英語の苦手意識を払しょくするために、日本語でフォローしたり辞書の使い方を丁寧に教えたりと、英語学習において、さまざまな工夫がされていることに気づかされます。

もしかしたらこの傾向は、保護者のみなさんにとっても、英語を身近に感じられるよいチャンスかもしれません。お子様の英語の教科書をきっかけにして、身近な話題と英語を結びつけてコミュニケーションをはかってみるのはいかがでしょうか。英語に苦手意識を感じているお子様も英語を好きになってくれるかもしれません。

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