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学習内容の世代間ギャップ学習内容の世代間ギャップ

教科書の内容は、実は改訂のたびに変わっていて、子ども世代と保護者世代とでは、学んでいる内容が異なる場合もあります。このコーナーでは、学習内容の世代間ギャップについて探っていきます。

第11回【数学】数学の教科書が漫画化する?

無味乾燥で不変的な印象だった数学の教科書

以前、このコラム(第2回)で、高校で学ぶ数学は、多くの時代において「数学Ⅰ」「数学A」「数学Ⅱ」「数学B」「数学Ⅲ」の科目割になっているのに、保護者のみなさんが高校生のころには「基礎解析」「代数・幾何」「微分・積分」「確率・統計」という割り方があったことを紹介しました。各時代で、科目割の違いや、学んだり学ばなかったりする分野はありますが、数学は学ぶ内容に変化が少ない教科と言われています。

さて、保護者のみなさんが高校生だったころの数学の教科書について思い出してみてください。関数分野のグラフ、図形分野の図形などを別にすると、写真の掲載もほとんどなく、絵やイラストなどまったくないものだったのではないでしょうか。昔の数学の教科書は、大げさに言えば数式と日本語の羅列だけで、色もついていない味気のないものでした。ところが最近の数学の教科書は、そのイメージが崩れてしまうくらい、一部ではずいぶんと様変わりをしているのです。

視覚的な効果で理解を促す数学の教科書

最近の数学の教科書は以前のものと比べて、色を多用するようになってきています。黒以外のインク、例えば赤や青を使って大事なところを強調する表現や、フルカラーで展開している教科書も刊行されています。また、一部ではありますが、イラストをふんだんに盛り込み、漫画で学習の導入部分を展開しているものが、増えてきているのです。

味気なく華やかさとは対極的な位置にあった数学の教科書に漫画が用いられていると言われると、少しびっくりされるのではないでしょうか。こうした教科書の表現の変化には、学習指導の現場にいる先生方の意見が反映されているのかもしれません。また、日本は漫画大国とも言われるように、出版物に対するビジュアル化・漫画化の波はある意味必然なのかもしれません。ともあれ、数学嫌いな学生を減らす一助として、教科書のビジュアル化・漫画化は期待されているようです。

高校生のお子様が持っている数学の教科書に、図やイラストがあったり、漫画が盛り込まれていたら、ぜひ「この絵はどんなことを意味しているの?」と声をかけてみてください。お子様との会話に一役買うかもしれません。

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