お金進学にかかるお金の話

受験にかかるお金を抑える方法

子どもが高校生の現在、保護者にとっては、毎月の教育費のやりくりが目下の課題ではないでしょうか。受験本番までに時間がある場合、まずは家計や月々の教育費を見直し、子どもの将来に影響がない部分から賢く節約をしていきたいものです。また、大学受験に際しては、受験にかかるお金でご紹介したように、受験料や、大学までの交通費などがかかります。これらのお金も「やり方」しだいで最低限の出費で済む可能性もあります。

1.家計の見直し・節約

日本政策金融公庫の調査によると、年収の2割近くを教育費が占めていることがわかります(世帯年収が400万円未満の場合は、年収の36.6%を教育費が占める)。※
そんななか、多くの家庭が教育費をねん出するために行っているのが、「教育費以外の支出」を削ること。
教育費にはなるべく手をつけずに、まずは家計の見直しから始める家庭が多いようです。

※ 出典:日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」(平成28年度)
節約している支出BEST5

1位
外食費
2位
旅行・レジャー費
3位
衣類の購入費
4位
食費(外食費を除く)
5位
バッグ・アクセサリーなどの身の回り品や装飾品の購入費

データ出典:日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」(平成28年度)。「教育費以外の支出を削っている」と回答した世帯への調査結果。

保護者の声

大学受験のために0歳のときから学資保険をかけて、お金の心配をしなくていいように用意しておきましたが、予想以上にお金はかかります。できるだけ現役で志望校に入れるように子どもにも普段から話をしていました(浪人すると余分なお金が増えます)。
(千葉県/A・K/女性保護者・47歳)


私立の小・中・高に通わせていたので、さらに個別指導の塾にまで行きたいと言われたのは強烈な衝撃でした。しかし合格のため通わせました。親はひたすら節約の身でした。
(大阪府/M・H/女性保護者・55歳)

2.教育費を抑える

家計の見直しだけでは、なかなか教育費がねん出できない場合、教育費そのものを見直します。子どもと相談のうえ、塾や予備校よりも割安な通信教育などに切り替えるのも手です。
もちろん、前提として日々の授業をおろそかにせず、学校の補習などの機会をフル活用することが大切です。

1年間の補助学習費の平均額

高1

公立

私立

家庭内学習費

19,429円

26,859円

家庭教師・通信教育費

16,234円

23,780円

学習塾費

56,681円

77,061円

公立

私立

家庭内学習費

19,429円

26,859円

家庭教師・通信教育費

16,234円

23,780円

学習塾費

56,681円

77,061円

高2

公立

私立

家庭内学習費

10,677円

18,983円

家庭教師・通信教育費

11,632円

16,964円

学習塾費

94,666円

154,695円

公立

私立

家庭内学習費

10,677円

18,983円

家庭教師・通信教育費

11,632円

16,964円

学習塾費

94,666円

154,695円

高3

公立

私立

家庭内学習費

17,783円

33,038円

家庭教師・通信教育費

13,768円

17,644円

学習塾費

136,647円

198,889円

公立

私立

家庭内学習費

17,783円

33,038円

家庭教師・通信教育費

13,768円

17,644円

学習塾費

136,647円

198,889円

データ出典:文部科学省「平成26年度子供の学習費調査」
家庭内学習費:家庭の中での学習に使用する物品・図書の購入費
家庭教師・通信教育費:家庭教師への月謝(謝礼)、教材費。また、通信添削などの通信教育を受けるために支出した経費。
学習塾費:学習塾へ通うために支出したすべての経費。
保護者の声

塾にも行かず、参考書や問題集も何一つ買わず受験を乗りきってくれた。高校の先生たちを味方につけて友人と2人だけの早朝や放課後の特別授業で乗りきった。でも、その代わり受験料が20万円ぐらいかかり、入学金を1か所だけだが捨てることになってしまった。正直、もったいないなというのが本音。でも、本命1本はさすがに怖くてできなかった。
(大阪府/H・Y/女性保護者・47歳)


在学中も塾に通い、一浪し、予備校にも行き、進学先は、私立の薬学部なので、お金は本当にかかりました。薬学部は、難易度があまり変わらないので、受験する際は、なるべくたくさんの大学を受けるよう指導されました。学費には、子供保険と学資保険とに入って積み立てていたお金を使いますが、それでもまだ足りないので、大変です。
(埼玉県/C・N/女性保護者・50歳)

3.受験費用を抑える

受験大を決める際には、受験する大学・学部・方式のすべてについて日程、受験料、試験会場までの交通費、宿泊費の要・不要を調べます。
私立大は受験料が割安なセンター試験利用入試をうまく利用しましょう。

また学部統一入試などでは複数の学部を受験すると受験料が割引になる大学もありますので、十分な下調べが必要です。
また同時に、入学金と授業料、納付期限もチェックしておけば、合格が決まったときにお金のことで慌てずに済みます。

受験費用を抑える方法

【国】【私】地方試験

大学の所在地以外の地方で受験できる制度。宿泊費・交通費が節約できます。


【私】センター試験利用入試

センター試験の成績を利用して合否を決める入試方式。ほかの方式よりも受験料が安い場合が多くあります。


【私】学部統一入試

1回の試験で複数の学部に出願できる制度。2学部め以降の受験料が割引になる場合があります。

保護者の声

交通費とホテル代が馬鹿にならないので、地元で受験できる大学だけに絞りました。それと、1回の受験で複数の学部・学科が受けられる制度や、複数回受けると受験料が割引になる制度も利用しました。とにかく現役合格をめざして、「へたな鉄砲も数うちゃ当たる」作戦で同じ大学をいろいろなパターンで受験させました。
(高知県/K・K/女性保護者・52歳)


志望校の一つに指定校推薦がもらえたので、当初予定していたより受験料が少なく済んだのは助かった。推薦入試は地方試験がないので、交通費・宿泊費がかかったのと、面接があったので3年間着用して傷んだ制服を中古ではあるが買い換えた。
(愛知県/S・S/女性保護者・46歳)


安心のためにたくさんの大学と学部を受験することになり、受験料だけで40万くらいかかってしまいました。終わってみれば、入るのは1校だけなのに、やりすぎだったと思いました。受験に多くのお金がかかることは覚悟していましたが、これほどとは…。
(千葉県/M・M/女性保護者・47歳)

「お金」についての記事一覧