お金進学にかかるお金の話

奨学金の種類と申し込み方法

奨学金の種類

奨学金は、進学に必要な学費や生活費を支援してくれる制度です。大学卒業後に返還する「貸与」型と、返還の必要がない「給付」型があります。
返還の有無、支給金額、申込資格などは団体によって異なります。また、高校在学中に申請が必要な場合もあるので、早めの情報収集が大切です。

奨学金制度のほかに、私立大では入試で優秀な成績を修めた受験生を対象とした特待生制度を設けている場合もあります。 また、公立大では、大学が設置されている地域出身の学生を優遇する「地元出身者優遇制度」があり、地域外の出身者よりも学費が安くなります。

奨学金制度を利用する大学生は約5割

データ出典:
日本学生支援機構「平成26年度学生生活調査」

主な奨学金制度

1.日本学生支援機構(旧:日本育英会)

第一種奨学金(無利息)と第二種奨学金(利息付)があり、どちらも返還の必要がある。奨学金制度の中では最も利用者が多い。平成29年度入学者の場合、貸与月額(第一種)は、自宅外から国公立大に通う場合51,000円または30,000円(私立大に通う場合は64,000円または30,000円)。

■「給付型奨学金」制度を創設
経済的理由により進学が極めて困難な人を対象として、給付型奨学金が創設される。給付額は月額20,000円~40,000円(国公私別や通学形態により異なる)で、一定の学力要件を満たすことが条件になる。本格実施は平成30年度からだが、平成29年度は一部先行実施として、私立・自宅外の人(月額40,000円)と、社会的養護を必要とする人(児童養護施設退所者等、月額30,000円[国公立]または40,000円[私立])に限り対象となる。

2.大学独自の奨学金制度

主に私立大が独自に設けており、貸与型、給付型の両方がある。2年次以降の学生が対象となるケースが多い。また、入試で優秀な成績を修めた受験生を対象にした特待生制度では、授業料の一部あるいは全額が免除になることが多い。

3.地方自治体の奨学金制度

自治体が設置している奨学金で、保護者がその自治体の住民であることが条件になっているところが多い。また貸与型が多い。日本学生支援機構の奨学金との併用が不可の場合もあるため、よく調べる必要がある。

4.民間団体・その他の奨学金

保護者が病気や事故で亡くなったり障害を負ったりした場合に、その子どもを支援する団体(例「あしなが育英会」や「交通遺児育英会」など)の奨学金制度や、新聞配達員として働くことで奨学金が受けられる新聞奨学生制度などがある。

奨学金の申し込み方法

日本学生支援機構の奨学金は、在籍している学校(高校や大学)を通じて申し込みます。
ポイントは、高校在学中に進学後に受け取る奨学金を予約する「予約採用」と、大学進学後に申請する「在学採用」の二つがあるということ。大学入学後、すぐに奨学金を受け取りたい場合、「予約採用」を申し込むといいでしょう。なお、「在学採用」は、大学入学直後に募集があり、大学を通じて申請する形となっています。
大学独自の奨学金制度の場合、受験時にすでに「奨学生」として募集がある場合や、大学入学後に申請、面接などを経て支給が決まる場合などさまざま。志望校の場合、どのような仕組みになっているのかを調べておくといいでしょう。

保護者の声

高校在学中に日本学生支援機構の奨学金の予約を取っておきました。最初は「二種・利息あり」しか取れませんでしたが、大学入学後、大学を通じて、一種の無利息の枠が少しあるということがわかりました。そこで、資料をもう一度そろえ、提出するとうまく通りました。
(京都府/S・T/女性保護者・52歳)


父親のリストラなどで金銭面はかなり厳しかった。奨学金の手続きは高校3年生の後半に予約する形を取ったので、4月からの奨学金が早めにもらえ、入学準備金もローンを組んだが、なんとかまかなうことができたのはよかった。県外での一人暮らしは思っている以上にお金がかかる。
(青森県/S・S/女性保護者・42歳)

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